【最短時間で最大効果】短い学習時間で成果を出す4つのポイント

短い学習時間で成果を出す4つのポイント学習方法・学習ツール
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まさお
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自習の型ができ、勉強時間は順調に伸びてきたがまだ成績に現れてこない

10月も半ばとなり、受験学年を中心に1日の学習時間が伸びていることと思います。受験生でも学校がある関係で1日の学習時間は差が出やすく、7時間近くやっている人もいれば1時間程度という人がいるのもこの時期です。少ない時間で成果が出るのがベストですよね。
今回のテーマは「少ない学習時間で成績を伸ばす5つのポイント」を解説します。

少ない学習時間で成績を伸ばす条件

◆学習時間自体を目的にしない
〇時間勉強するという目標設定は学習密度を薄くするのでNG
⇒学習時間そのもので周囲と競うのも必ずしもお勧めしない
◆入試までに仕上げる学習メニューを設定
1カ月単位でゴールを決めて逆算的にペースを決める
結果的に学習時間が決まり、学習メニューも完了する
時間から考えずいつまでにどの問題集をどこまで終わらせるかからペースを決める

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「1日○時間勉強する」による二極化

様々なメディアや塾の先生の中にも、「受験生なら1日〇時間は勉強しなさい」というような表現がよく聞こえます。

もちろん、学習時間が多いほど成績も上がり合格にも近づくはずなのですが、現実的にはぐんぐん成績が伸びる生徒と全く成績が伸びない生徒に2極化します。

それはなぜなのでしょうか?

超危険!時間確保が目的化する

「1日〇時間」式の学習は、指導者側が「〇時間」で何をやるかをその生徒の学習課題と一緒に考えていることが必要です。

新人や知見のない指導者が、受け売りで何も考えずに「とにかく〇時間勉強しろ!」的に始動した場合、生徒は学習時間をこなすこと自体が目的となってしまい、その内容や目的が曖昧になってしまうのです。

目的なくこなす学習時間は無駄の極みで、生徒によっては意味のない「すで覚えた単語を練習する」ような時間をこなす学習をやりかねないリスクがあるのです。

まさお
まさお

学習の目的が「学力向上」ではなく、「時間数確保」になってしまうのが一番危険なパターンです。

危険!自分の学習時間を盛っていないか?

また、上記のような学習時間を中心にした学習方法は受験生本人の意識も学習時間に向きがちのため、塾への報告も実際のよりも盛りがちになります。

最上位の優秀な生徒は放っておいても正確な時間をきちんと記録しますが、中堅~下位の成績層になると、やってもいない学習を付け加えてやったことにするような傾向が出始めます。

これは受験生側というよりも、指導者の報告の求め方に問題があるケースがほとんどです。「何時間学習したかを報告しなさい」と「時間数」の報告だけ求めて、何をやったのかを記録させなかったり、実際にやったノートの提出や確認を後回しにしたりするケースは最悪です。

指導者が生徒を悪い方向にミスリードしてしまう危険性が「学習時間注目型」にはあるということです。

まさお
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まずは受験生自身が自分の学習の目的をきちんと理解して、やるべき内容を時間に関わらずやり切ることが重要です。学習時間は結果的についてくるものです。
まずは適切な学習メニューを組み、それをどれくらいの時間をかけてこなしてきたかを把握するようにしましょう。

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成績の上がる学習時間の使い方

では、成績が上がる学習時間を作るにはどうすれば良いのでしょうか?

成果が出やすいのは「〇月〇日までに△△を終わらせる」といった、学習内容に期限を設けて逆算的に学習時間を確保する方式です。

「△△を○月○日までに終わらせる」式

具体的には以下のような流れになります。

例えば、「君は苦手な歴史だから、歴史であと15点取れるようにしたい。そのために、この問題集の章末問題だけを拾って1週間ですべて終わらせよう」などとやるべき内容を設定するのです。

ポイントは以下の4つです。

  1. 何のための学習かを確認する
  2. 必要な学習メニューを具体的に決める
  3. いつまでにどう取り組むか、期限とやり方を決める
  4. 期限になったらノートや問題集の現物の内容を塾の先生にチェックしてもらう
ポイント1:最初に目的を確認する

たとえば、公立高校の入試で歴史の問題をあと10点上げるために、「歴史の問題集を使って歴史を強化する」という目標を立てます。

必ず入試で合格点を取るためにどうするかという点から逆算することが大事です。
自分で決められない場合は塾の先生に何をやるべきか聞いてみましょう。

ポイント2:必要な学習メニューを具体的に決める

たとえば、「歴史の問題集から章末問題だけを抜き出して、すべて完璧にする」というようなメニューを決めます。

使用する問題集と該当ページをすべて具体的に決めることが重要です。
ここも、自分一人で自信がなければ塾の先生に相談してみましょう。

ポイント3:いつまでにどう取り組むか、期限とやり方を決める

上記のように、特定の問題集の章末問題をやる際に、いつまでにどれくらいのペースでやるかを決めることが重要です。

例えば、章末問題を2週間でやろうとした場合、章末問題が全部で60ページあり、答え合わせも含めて1ページやるのに15分かかるとすると、15分×60ページ=900分(15時間)必要ということがわかります。

1週間で10時間を確保すると、月~金は1日1時間で土に2.5時間ずつやって日曜日は休みといったようなペース配分が見えてきます。

ここをきちんと自分ができるペースで決めること、決めたら最後までやる切ることが超大事です!!

ポイント4:期限が来たら塾の先生にチェックしてもらう

最後に、このペースでこの問題集をやると決めたら、それを塾の先生に宣言して、期限になったら見てもらうという約束をしましょう。

塾に行っていない場合は学校の先生に相談してもよいですし、友達との約束としてもよいと思います。

いずれにせよ、宣言をして実際に提出をするという流れを作って自分にプレッシャーをかけることが大事です。

これを他の教科も含めて積み上げていくと1日何時間学習に割くべきかが見えてきます。
そして、時間数ではなく、やり切った問題数が実績として残っていくようになります。これが大事なのです。

まさお
まさお

ちなみに上記の例で重要なことは「章末問題だけをやる」という方法の選び方です。問題集1冊やってしまうと時間が足りなくなるので、要点を拾って確認するために章末問題だけをやって、その中でさらに苦手が見えればそこを深掘りするというやり方を取るとよいでしょう。
このような無駄な学習をしない工夫も実は合格にためには大変重要です。

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学習時間は結果であって目的ではない

このように、やるべき内容と期限を設定して逆算するやり方をとると、「1日〇時間学習しよう」ではなく、「1日〇時間学習しないとこのメニューが終わらない」となります。

この状況が成績向上のためには重要なのです。

スポーツ選手がトレーニングをする際に、何も考えずランニングやウェートトレーニングをすることはありません
足腰を鍛えることで持久力を上げるとか、ウェートトレーニングでここの筋肉を強化することで試合時の瞬発力を増すとか、そういう観点でトレーニングをします。

学習においても同様の目的意識とペース配分の考え方が必要です。

目的から逆算すれば結果的に1日の学習時間が見えてきますので、必要な学習時間は1日〇時間であると考えることが大事です。

個の積み上げで必ず成績はアップしますよ。

まさお
まさお

入試までの時間は1回しか流れないため、「1日〇時間勉強しよう」が独り歩きすると大変危険です。貴重な時間を有効に使うためにも、「何を強化するためにどんな勉強をする」ということを考えながら学習計画を立てるようにしましょう。




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