こんにちは。まさおです。
1月16・17日に実施された初めての大学入学共通テストから間もなく2週間。1月30・31日は大学入学共通テストの第2日程試験日です。
今回は「共通テスト第2日程に向けて」というテーマで進めます。
第2日程は全国で行われるも出願者は789名
コロナ禍で休校が続き、学校の学習後れが問題となっていました。
共通テストの日程がどうなるか不透明だった時期がありましたが、文部科学省は入試日程を最大3回用意することで、学習進度やコロナ感染の状況に応じた個々の状況の差を吸収しようとしました。
一方で、入試は限られた期間で一斉に行われますので、実施期間の前半で合格を取った方が選択の幅や日程後半の精神的なゆとりがでてくるため、試験日程の前半を有効に使うのがセオリーです。
結果、共通テストも第1日程である1月16・17日の出願者が531,118人となったのに対して、第2日程はわずか789名しか出願をしないという極端な偏りが出ました。
文部科学省もここまで第1日程に集中するとは思っていなかったと思います。夏休みの短縮により、想定以上に学習の後れが解消されたことが第1日程に集中した主たる要因と思われます。
一方で、結果的に受験機会を複数設定したことで、コロナ感染者などへの救済策を用意できたので、無駄ではなかったと思います。
第1日程をコロナ感染で受験できなかったものは92名
1/27,文部科学省は共通テスト第1日程の受験状況を発表しました。新型コロナウイルスに感染してしまったことで追試に回った受験生は92名と発表されています。
インフルエンザなど他の感染症や疾病で追試に回った受験生は1,458名でした。
詳細はこちらから確認が可能です。
問題は上記の92名がどのような受験になっているかということです。
改めて共通テストの日程を整理してみると、
第1日程:1月16・17日
第2日程:1月30・31日
特例追試験:2月13・14日
となっています。
第1日程と第2日程の間は2週間です。
インフルエンザは2週間もあれば確実に回復して万全の状態で入試に臨めると思いますが、新型コロナウイルスはどうなのでしょうか?
大学受験生は年齢的に若いので回復が早いのかもしれませんが、感染が判明した時期や回復後の自宅待機などを考えると第2日程が早すぎる可能性があります。
後述しますが、特例追試験は2カ所のみのため、受験生の負担は相当大きくなってしまいます。第2日程までに受験を終わらせたいというのが本音です。
今後、第2日程の受験状況等も発表されると思いますので、その情報をもとに日程設定の妥当性については判断をするのがよいと思います。
特例追試験は全国で2カ所のみで実施
第1日程・第2日程・特例追試験と3回の試験を設けたことによる留意点は以下の通りです。
1.問題が回次ごとに違うため、難易度が統一できない
⇒どこかの回次が易しい問題だった場合に、その回次の受験生は有利になる
2.第2日程・特例追試験の試験会場数に差がある
⇒第1日程の試験会場は47都道府県で681会場(会場一覧)
⇒第2日程の試験会場は47都道府県で64会場(会場一覧)
⇒特例追試験の試験会場は2都県で2会場(会場一覧)
第2日程も多くの都道府県が1会場のみを設定し、全体でも64会場で地理的にはかなり遠くの受験になる受験生が出て来ます。
さらに進んで特例追試験になると受験会場は東京と神戸の2カ所のみです。
第2日程までに受験を済ませないと、居住地によっては大変大きな負担になる受験となってしまいます。
受験機会の確保と受験生の偏り、感染リスクへの救済措置といった様々な視点で今回のような運用になっていますが、実施後の振り返りをきちんと行い次年度以降への知見としていけるとよいと思います。
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