こんにちは。まさおです。
本日、6月20日をもって10都道府県に発出されていた「緊急事態宣言」は、沖縄を除いて解除され、「まん延防止等重点措置」に移行することになりました。
変異株の影響もあり、10代の感染は増加傾向となっています。
今回のテーマは「10代のコロナ感染状況」です。
新型コロナの10代の感染状況はどう変化しているか
新型コロナウイルスの感染拡大が話題になり始めたころは、10代の感染の少なさが大きく取り上げられていました。
しかし、変異株は若年層にも感染しやすい傾向があって、現在10代の感染者が増えているという記事を散見するようになりました。
なかなかきれいにまとまった資料がないので、簡易ではありますが、まとめてみました。
厚生労働省が毎日発表している「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向」から3日間のデータを抽出し、累積感染者に占める割合を年代別に比較してみました。
年齢層 | 4/28段階 累積感染者数 (占有率) | 6/2段階 累積感染者数 (占有率) | 6/16段階 累積感染者数 (占有率) |
---|---|---|---|
10歳未満 | 17,261(3.1%) | 24,323(3.3%) | 25,850(3.4%) |
10代 | 39,364(7.0%) | 54,629(7.5%) | 57,451(7.6%) |
20代 | 125,160(22.4%) | 163,166(22.4%) | 170,347(22.4%) |
30代 | 84,401(15.1%) | 109,612(15.1%) | 114,538(15.1%) |
40代 | 81,772(14.6%) | 107,000(14.7%) | 111,948(14.7%) |
50代 | 74,936(13.4%) | 96,402(13.3%) | 100,605(13.2%) |
60代 | 48,435(8.7%) | 62,318(8.6%) | 65,068(8.6%) |
70代 | 43,694(7.8%) | 55,093(7.6%) | 57,293(7.5%) |
80代以上 | 44,217(7.9%) | 54,479(7.5%) | 56,629(7.5%) |
合計 | 559,240 | 727,022 | 759,729 |
累積の占有率が上がっている数値は赤字に、逆に下がっているのは青字にしています。横ばいは黒字のままです。
4月から5月にかけては感染者が増加傾向でしたら、4月28日から6月2日までに間の感染者は全体的にかなり増えている状況です。
その増えている状況下で累積の感染者数の占有率が10代未満・10代・40代で上がっています。特に10代は0.5ポイントの上昇で、かなり若年層の感染が増えているということがわかります。
話は本題と若干それますが、20代の感染率が高止まりしていることにも注目です。大学生から社会人になって数年の世代は感染しやすいところへの出入りが多いのか、感染割合が高いまま推移しています。研修などもありなかなか在宅勤務にも移行しづらい年代なのだと思います。
学校クラスターも発生中
学校におけるクラスターの発生は全国ニュース等でなかなか取り上げられませんが、ネット上では一定数発生しているようです。
また、子どもの家庭内感染もコンスタントに出続けていて、子どもを取り巻く環境もコロナの感染リスクが当初に比してかなり高まっているとみるべきでしょう。
クラスターの事例は枚挙にいとまがなく、ここに具体を書くことも難しい状況です。
コロナ生活が長引き、部活動の大会も一部再開されたこともあって、学校活動は徐々に元の姿に戻りつつあります。
一方で、新型コロナは終息したわけではないので、接触が増えれば感染が増えるというある意味当たり前のことが起こっているということだと思います。
夏休みに向けて感染予防と生活の引き締めが重要
10代の感染拡大と学校でのクラスターという状況ですが、10代のワクチン接種は少し先になりそうです。ある意味、無防備な状態がもう少し続くわけなので、改めて感染予防策の徹底が重要になりそうです。
夏休みは、受験生にとっては天王山とも言われる重要な時期です。
自分の弱点をまとめて克服する最初で最後のまとまった時間です。
その意味では、
- 日々の検温
- 体調不良時の登校や外出の自粛
- 不要不急の外出自粛
- 手洗いと消毒の徹底
といった基本的な事項を守った夏休みにすることが重要です。
特に今年はオリンピックを有観客で実施する可能性があります。元来は情勢を見て観客の有無を調整しながらの対応がセオリーかと思いますが、菅総理は有観客での強硬実施の意向のようです。
単発で行われる他のスポーツイベントと異なり、短期間に多数のイベントを同時多発的に行うため、対応が手薄になったり観客側の意識も他のイベントよりも緩みがちになったりと、考えるだけでもリスクはいくつもあり様に見えます。
その意味でも感染リスクは、素人目に見ても通常より上がると思えます。
夏休みは一般的に6週間ですが、万が一の感染でそのうち2~3週を入院や療養で使ってしまうことになると、もはや入試に向けた準備で同じ時間を他で確保することは難しいと思います。
コロナ前から、生徒には夏休みの1日は通常授業日の3日分と言ってきましたが、1日の体調不良で通常時の3日分のダメージがあるのが夏休みです。
その意味でもコロナ感染と長期離脱はできれば避けたいところです。
コロナ感染は不可抗力もありますから、一概に「感染=悪いこと」とは言えないのですが、予防できるならそれに越したことはありません。
感染予防のための自衛措置を十分とって充実した夏休みを送るように意識しましょう。
ワクチン接種がスタートし、ここの山を越えれば元の生活に戻れそうな空気が世間にも流れ始めています。だからこそ、ワクチン接種がきちんと効果を上げるまでは気を緩めずに対応をした方がよいと思います。
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