こんにちは。まさおです。
いよいよ目前に迫った夏休み。この夏に塾に行って勉強をしようと考えている方も多いと思います。貴重な夏休みをどの塾で過ごすかは重要なポイントです。
今回のテーマは「夏休みに通いたいよい塾の選び方」です。
入試結果は塾選びで大きく変わる
最初に確認しておきたいのは、塾はどこに行っても大して変わらないという考え方は間違っているということです。
特に、大手塾についてはチラシやWebページ、CMなどで合格者が何名とか、ここ数年で合格者が何名増えていますとか、アピール合戦が凄いのですがあれでその塾全ての教室の実力は測れません。
大手の塾の合格実績はすべての教室の合格実績を足し上げたものです。中には模試を受験した成績優秀生を特待生として、秋から冬にかけて数か月預かって合格実績に足しこんだりしているケースもあり、本当にその塾が生徒を育てて合格させたかを測るには少々信頼性に欠ける数字であることが多いのです。
塾選びで大事なことは、大手でも中小でも、個人塾でも、師となる先生との出会いです。
信頼に足る優秀な先生は大手塾にも少しだけいますし、中小の塾にもいます。個人塾にももちろんいます。いずれにせよ、多くの先生は普通の先生で、信頼に足る本当に優秀な先生はその中の一握りです。
大手塾の合格実績を見る場合には、その塾の合格者のカウント基準を確認するようにしましょう。その基準が客観的に見て短いなと感じる場合は、その塾の合格実績を少し差し引いて眺める必要があります。
また、地元の教室単体の合格実績がわかる場合はその数字を問い合わせてみるのもよいでしょう。
良い塾・よい先生を見極める5つの視点
では、よい塾や良い先生を見極めるにはどのような視点でその塾や先生を見ればよいのでしょうか。
5つの視点をご紹介したいと思います。
塾は「子どもを預かって育てる」仕事です。
視点として重要なのは、わが子のように大事に育てる視点があるかということです。
まずは、近所の塾に足を運んでどんな空間かを見てみるようにしましょう。
コロナの防疫体制の徹底度合い
このご時世の最初の項目は防疫体制です。
入り口での消毒・検温、換気や教室内の生徒の密集度といった、コロナ禍で対応が求められている感染対策がきちんと施されているかが重要です。
検温もサーモセンサーのようなものはなくても、非接触型の体温計で入室時に体温を測り、発熱がないことが確認された人のみが建物に入っている塾は安心です。
また、授業終了ごとにアルコールで机やいすを拭いている塾などは信頼に足る塾です。
自習室の換気や消毒状況も確認するとよいでしょう。
観葉植物や水槽の手入れ
観葉植物が置かれていない塾もあるかもしれませんが、観葉植物や水槽などがある塾は、そこの手入れがどうなっているかを確認してみましょう。
植物や生物の世話はそのまま子どもたちへの向き合い方を表します。
観葉植物への水やりが足りなくて葉が黄色くなっている塾はひょっとすると生徒対応も抜け漏れが多いかもしれません。
水槽でメダカなどを飼っている場合も、その水槽の中が汚れていたりする場合は、気配りが少し足りない塾なのかもしれません。
いずれにせよ、定期的に世話が必要なものを丁寧にメンテンナンスできている塾は、預かっている子どもへの目配りも安心できると考えてよいでしょう。
過去問や受験案内が置かれている本棚
本棚が受付近辺にある場合は、本棚の本がどうなっているかを眺めてみましょう。
活気のある塾ほど、多くの生徒が本を読みますので、本の使用感が強く出ているはずです。新品の本がきれいに並んでいるだけで使用感がない場合は、活気のない塾なのかもしれません。
また、使用感のある本が乱雑に並んで、どの本がどこにあるか分からないような場合も注意が必要です。
次の日の生徒のために、その日の終わりには本棚をもとの並びに変えるような塾は信頼に足る塾と考えてよいでしょう。
学習と本は密接な関係があります。多くの生徒が塾の空間で本に接していることが重要です。
担当教師の熱意が伝わってくるか
塾に資料請求などで行った場合に、対応してくれた方の熱意を確認しましょう。
こちらの話も聞かずに一方的に営業トークをしてくる塾は要注意です。その塾の教材やカリキュラムを一方的に押し付けて、「成績が上がらないのは生徒のせい」などと言いかねないかもしれません。
逆に、親身に話を聞いてくれて、「こうすれば絶対成績が上がりますよ」と熱く語ってくれる先生であれば、信頼に足る先生の可能性があります。
一般論として、塾の先生は口が達者な人が多いので、言っている内容は聞いている側が納得するようなことが多いと思います。その言葉に魂がこもっているか、自分の子どものためにその言葉を言っているかといった視点で、話を聞いてみるとよいでしょう。
先生の交代頻度を確認
塾の中には、学生のアルバイトを授業担当で入れているケースがあります。今の学生は忙しいですから、大学の都合で頻繁に授業に穴をあけてしまう学生もいます。
もちろん、そうでない学生のアルバイトも大勢いるので、一律に学生アルバイトが悪いというわけではありません。
もし、その塾に入ろうとする場合は、担当の先生は学生のアルバイトになるのか、担当者の交代頻度はどの程度なのかを確認してみましょう。
理想的には、入塾前に自分の担当になる先生をきちんと確認して、その人と話をしたうえで信頼に足るかを見極めるべきです。
学生アルバイトではなく、目の前で話を聞いている方が直接授業担当になる場合は、その方がずっと担当してくれるのか、時期によって変更があるのかを確認しておきましょう。
いずれにせよ重要なことは、こちらが知らないうちに担当が変わっていたり、同じ先生に継続的に教われない塾は成果が出にくいということです。
よい先生と出会って、その先生に長く教われる体制ができるのが本来望ましく、その意味では個人塾は絶対に先生が変わらないので、その生成が素晴らしければ最強ということもできます。
他にも、細かな点はいくつもあるのですが、まずは大まかにこの5つを確認できればその塾がどんな塾かが透けて見えると思います。
すでに通っている塾もあまり上記5つに外れるようなら、転塾を考えるのもよいと思います。
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