【800~1200字】入試小論文の字数調整のコツ

表現力をつける
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まさお
まさお

入試小論文でストレスになるのが字数調整です。
自分がこのテーマで書いて果たして1200字もマス目を埋められるのか?という不安を持つ人も多いのではないかと思います。
実際の入試では制限時間があり失敗はできません。

どうすれば与えられてた字数通りに書けるのか、そのコツを伝授します!

小論文字数調整のコツ

◆自分なりの段落構成のパターンを確立しておく
⇒4段落構成が基本で、各段落の字数目安をあらかじめ決めておく
◆字数調整をするのは具体例や理由説明の段落と決めておく
具体例の数を増やすことで字数を調整できるようにしておく

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小論文の段落構成は基本的に字数に関わらず同じ

皆さんは受験小論文の書き方について、どこまで手順を理解していますか?過去に以下の記事で基本的な小論文の書き方手順を示していますので、まだ読んでいない人はこちらを一度読んでおいてください。

段落構成については、以下のようにするとよいという記載があったかと思います。

 第一段落 問題提起
 第二段落 意見提示
 第三段落 論の展開(根拠・具体例の提示)
 第四段落 結論

上記の段落構成は200字~400字でも基本的に変わりません(1段落と2段落をくっつけるケースはあります)し、800~1200字、さらに伸びて2400字程度になっても基本的には変わりません。
論理的に物事を説明するときに説明の順序が変わることは必ずしも相手にとって良いことではないからです。わかりやすく相手に伝えるには順序があるということです。

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各段落に割り当てる文字数で総字数を調整する

では、字数調整はどのように行えばよいのでしょうか。

例えば、1200字の小論文の場合であれば、上記の4段落構成に以下のような文字数のペースを与えておきます。そして、実際の入試の現場で与えられたテーマによって段落間の字数配分の調整を行うのがベターです。

 第一段落 問題提起⇒100~150字程度
 第二段落 意見提示⇒100~150字程度
 第三段落 論の展開(根拠・具体例の提示)⇒800~900字程度
 第四段落 結論⇒100字程度

上記のように、第1・第2段落は100~150字程度、文にして3~4文程度というイメージを持ってきます。第4段落も全体のまとめですのであまり字数を割いても仕方がありません。結論を簡潔に100字くらいでまとめます。

残った第3段落を字数調整の段落と考えていきます。
800字の場合も第3段落を400~500字程度と考えて調整を行います。

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根拠・具体例の段落に何を書くのか

では、この第3段落に何を書けばよいのか?

第3段落は自分の主張した意見の「根拠」「具体例」を書く段落です。
たとえば、「上手に話ができるようになるには聞く力が必要だ」というような主張をしたいとします。第3段落では以下のような内容を書くことになります。

話を聞く力があるとなぜ話が上手になるのかという理由の説明

一例として、以下のような理由説明を入れることになります。

『話が上手である』ということは、相手が自分の話をただ聞くだけでなく、その内容に理解や共感をし、話の内容を取り込んでくれる状態にできるということを指す。相手に心に伝わる話をするためには、いろいろな人の話に積極的に耳を傾け、どのような話し方がどのように伝わるかを経験を通して理解している必要がある。(147字)

このように理由を論理的に説明するだけでも上記の例では150字近くを費やしてしまっています。まずは自分がその小論文で主張する意見を論理的に示すことが必要で、ここに150~200字程度を割くイメージになります。

その理由を補強するための具体的な経験事例

理由を論理的に述べただけでは説得力に乏しいので、それを補強するための具体例を入れるとよいでしょう。そして、この具体例こそが字数調整をする重要なクッションの役割をします。

この具体例については、どの例を取り上げるかが非常に重要なのですが、理由説明に都合のいい経験談を作りこんで、それを丁寧に説明をすると良いでしょう。おそらく、400字くらいはあっという間に書けてしまうはずです。

理由説明の200字と合わせて800字程度になるように具体例を書き進めながらその経験を通して学んだことをまとめるようにします。
これで第3段落の字数調整はほぼ完成します。

まさお
まさお

字数調整はある程度小論文を書き込んでくると、慣れてきます。「具体例でこの話を書いたら800字くらいはすぐに行くな」とか、「この経験はもう少し具体的に書かないと300字くらいしか書けないな」といった具合です。
ここまでくれば、あとは時間の管理だけできれば字数の攻略はできたも同然です。

書き始める前に勝負は決まる

このように理由説明と具体例を書く第3段落を字数調整の段落として自分の肩を持てば、後は練習量さえ積めばすらすらと小論文が書けるようになります。

最後に注意しておきたいことは、段落構成や具体例として書く内容を決めないうちに書き始めないことです。
小論文は原稿用紙に書き始める前のネタの調整、段落構成の調整で勝負の8割近くは決まってしまいます。与えられた小論文のテーマを確認し、問題提起とその問題に対する自分の主張、それを主張できる理由とその理由を補強する具体例までを問題用紙の余白に書き出して、ペース配分まで作ってから書き出すようにしてください。

書き始める前の準備が完璧であれば、ほとんど消しゴムを使わず、一発で与えられた字数で自分の考えを主張できるようになるはずです。

まさお
まさお

最後は経験こそがものを言います。ここまでの内容が理解出来たら、ぜひ小論文の過去問で実践してみましょう。最初は思ったようにうまく書けないかもしれませんが、5回くらい書いてみるとだんだん慣れてくるのがわかるはずです。

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