今、日本では、中高生の部活はやり過ぎで学校の先生が大変だから部活を縮小しようとの動きがあります。
学校の先生の労働環境は早く改善すべきですが、部活はほどほどにやった方が良いと思います。
今回は部活動をテーマにお話を進めます。
では、部活動をやる意味について考えていきましょう。
体育会系の部活経験者の就職はなぜ有利と言われるのか
よく言われることですが、大学で「体育会」と言われる運動部に入っていた人の就職はかなり有利だと言われます。
一般的に安定的に高い給料がもらえるといわれる企業への内定が出やすいのです。
就職サイトなどで実際に調べてみると、以下のような理由が背景にありそうです。
体力面と精神面で他の人よりも頑張れるという評価がされているようですね。
確かにそういう側面もあると思います。
しかし、学校でやる部活は教育の一環なのですから、学力向上にも役立ってほしいですよね。
部活動と学力向上にはどんな関係があるのでしょうか。
部活と学力の関係 ~部活を頑張ると成績も上がる?~
運動部で頑張っている人の中には、脳みその仲間で筋肉のような人もいるようですが、果たして部活動の評価はそんなことで良いのでしょうか?
もっと部活には知的な側面もあるはずです。
もう少し部活動の効果を深掘りしてみましょう。
勉強と部活の共通点
勉強と部活の共通点なんて考えた事はあるでしょうか?
実はかなりあります!
1.節目となる日に向けて準備をして結果を競う点
部活の試合と模試を比べてみましょう。
部活の試合 | 〇月〇日の試合で勝てるように練習メニューを考える |
模擬試験 | 〇月〇日の模試でいい成績が取れるように日々の学習を考える |
このように、勉強と部活はあらかじめターゲットとする節目の日付を決めるものです。その日までに与えられた時間をどう使って結果を出すかを考えていく点ではかなり似ています。
何も考えずに先生に言われた通り練習するのか、自分なりに考えて練習するのかで大きな差が出てしまいますが…。
2.同じ実力でも工夫の有無で結果を変えられる点
部活も勉強にほぼ同じような実力の生徒が勝負をする場合、試合(あるいはテスト)の対応のしかたに工夫を加えることで勝つことができるという点が似ています。
部活動の試合 | 実力は同じでも、試合の進め方や相手へのプレッシャーのかけ方などで試合を有利に進めることができる。 |
模擬試験 | 学力的に同水準でも、試験時間の使い方や解く問題の選び方などで成績に差をつけることができる。 |
部活の試合もテストも、当日の進め方次第で結果に差が出てくるということです。毎回同じ結果にはならず、試合中あるいは試験時間中の工夫が結果に差をつけるのです。
3.最後まで諦めない気持ちが結果に影響を与える点
試合などで厳しい局面で結果を出せる人はいい意味で諦めの悪い人です。
勉強でも直前まで諦めずに努力を続ける人の方が結果を出しやすいです。
部活動の試合 | 勝負の決着がつく最後まで、勝ちにこだわり続ける人に勝利が転がり込む |
模擬試験 | 試験終了ぎりぎりまで1点でも多く点を取ろうと粘る人の方が点が取れる |
これは試合や模試当日の話だけではなく、試合前の準備・模試当日までの準備でも同じことが言えます。途中であきらめたり見切ったりせずに、やれることを最後までやりきるという姿勢が結果を変えるのです。
4.苦手を克服するとかなり有利になる点
部活も勉強もレベルが上がれば上がるほど、弱点の少なさがモノを言います。
部活の試合 | 弱点が少ない方が、相手につけいるスキを与えず有利 |
模擬試験 | 苦手科目が少ない方が総合得点で有利に立ちやすい |
このように、部活動と勉強は共通点が多いのです。
ただ何となく部活に取り組むのではなく目的意識を持って取り組むことで、勉強面にも良い影響を与えるのです。
部活をやるときに意識した方が良いこと
上記のような共通点を意識すると、部活の練習も少し工夫した方が良いと気づき始めます。
どうせやるなら、以下の点を意識してみましょう。
本来、部活は教育プログラムの一環 で、試合に勝つことだけが目標ではありません。
今の部活動やりすぎという話は、もともと部活が学校教育に持ち込まれた背景から離れて、試合で勝つためには徹底的に練習しまくるというようなところから始まっているように思います。
もっと部活を通して何を学ぶべきか(先生の側に立てば何を学ばせるべきか)を意識しなければ効果的な部活にはならないのです。
部活動を通して、目標達成にこだわる姿勢を鍛えられた人や目標達成のための工夫を学んだ人は、部活以外でもその経験を活かすことができるのです。
部活動を人生に役立つ経験にできるように頑張って行きましょう。
コメント