【第6波へ】感染者減で部活動をもとに戻してよいか?

部活をもとに戻す教育に関する政策
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
最近、コロナの新規感染者数が今年最低水準になっているとの報道が出ていますが、この感染者減を受けて、部活動が正常化する流れが出て気います。コロナ禍は過熱した部活動を一時的に制限してくれていましたが、このまま元に戻してよいのでしょうか?

今回は「感染者減で部活動をもとの活動にもどしてよいか?」というテーマです。

感染減で部活動を元に戻すべきか?

◆コロナ禍で加熱した部活が本来の水準に戻っていた
週に5回も6回も長時間練習するのは実は異常
教員の労働環境にも悪影響があった
◆感染者減で元の水準に戻すべきではない
第6波のきっかけになりかねない
地域のクラブチーム等への移行を検討する機会を失う
日本の部活制度の曲がり角をうまく利用すべき

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感染者が減り部活動を段階的に制限解除

緊急事態宣言が解除され、日常生活の制限事項が少しずつ減ってきています。

学校現場においては分散登校や短縮授業が減ったりしている状況もあると思います。

同時に部活動も制限解除の動きが出始めています

例えば、埼玉県教育委員会では以下のような対応をしています。

「⑥ 部活動」の欄を見ると10月16日以降は県のガイドラインにしがたっが活動が可能となり、土日もいずれか1日は活動可となっています。

ちなみに、県のガイドラインを見ると以下のような記述になっています。

(1)部活動における休養日及び活動時間については、成長期にある生徒が、運動、食事、休養及び睡眠のバランスのとれた生活を送ることができるよう、以下を基準とする。
学期中は、週当たり2日以上の休養日を設ける。(平日は少なくとも1日、土曜日及び日曜日(以下「週末」という。)は少なくとも1日以上を休養日とする。週末に大会・コンクール等への参加等で活動した場合は、休養日を他の日に振り替える。)
イ 長期休業中の休養日の設定は、学期中に準じた扱いを行う。また、生徒が十分な休養を取ることができるとともに、部活動以外にも多様な活動を行うことができるよう、一定程度長期の休養期間(オフシーズン)を設ける。
1日の活動時間は、長くとも平日では2時間程度、学校の休業日(学期中の週末を含む。)は3時間程度とし、できるだけ短時間に、合理的でかつ効率的・効果的な活動を行う。

「埼玉県の部活動の在り方に関する方針」より。下線はまさおがつけています。
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部活動は麻薬的な中毒性がある

部活動の再開は生徒にとっても喜ばしいことというイメージがありますが、現在の部活動の状況を冷静に見ると、必ずしも良いことばかりではないように思われます。

以下、私が認識している問題点を列記してみます。

現在の部活の問題点
  • 強制的に入部を義務付ける学校がいまだに多いこと
  • 一部の教師は仕事を度外視して中毒的に熱中してしまうこと
  • 部活に距離を置く生徒や教員を問題児扱いする風潮があること
  • 部活を休むことを悪いことと扱う風潮があること
  • 教員の公私の区別をあいまいにする中心的な存在であること
  • 部活動の目的を明確に定義・公表していないこと

部活動は本来オプション活動で、参加したい日に参加をし、今日は予定があって休みたいと思えば休めるといった趣味のレベルでやるべきだと思います。

ところが、高校野球に代表される「部活動命」という風潮を社会も後押しして、「部活をやらないとダメ」みたいな空気が教員側にも生徒側にもあるのが最大の問題だと思っています。

やりたい人がやるのは構わないが、やりたくない人を巻き込む風潮が時代に合わなくなっています。飲めない人に酒を飲ませるような一種のハラスメントになりつつあると認識すべきです。

Twitterをちょっと検索しても、以下のようなツイートが散見されます。

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コロナ禍をきっかけに部活の見直しをすべき

今回のコロナ禍で子どもも部活動の制限を受けて、残念に思っている生徒とほっとしている生徒に分かれているはずです。

学校特有の同調圧力で部活ができなくて残念という声が主流になって上がってくるはずですが、本音はそういう生徒ばかりではないと思います。

ぜひ、今回のコロナ禍をきっかけに感染拡大防止もかねて今の活動水準を維持しつつ、強制をやめる手法を検討してほしいと思います。

自治体や学校内に強いリーダーがいないと難しいと思いますが、このまま進むと生徒はともかく教員が耐えられないのではないかと危惧します。

まさお
まさお

地域のクラブチームへの移行や、部活動の有料化により外部の指導者を入れるといった対応を取り入れ、教育としての部活動は週に1回1時間程度(小学校のクラブ活動程度)に抑えるのが本来的ではないかと思います。

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