こんにちは。まさおです。
9月28日から大学入学共通テストの出願が始まりました。文部科学省は9/29に初日の出願状況を発表しました。
今回は「大学入学共通テストの出願状況」を取り上げます。
初日出願数は前年の約半数
最初に大学入試センターの発表数値を見てみましょう。
実際のデータはこちらから確認してください。
区分 | 本年出願者数 | 前年出願者数 | 割合 |
---|---|---|---|
現役生 | 8,750 | 17,552 | 49.9% |
既卒生 | 1,075 | 1,917 | 56.1% |
合計 | 9,825 | 19,469 | 50.5% |
初日の出願数は前年の約半数でした。
高校経由の出願数よりも既卒生の個人出願の方が前年対比でみた時にはやや出願数が多いという状況です。
共通テストの出願が少ない理由は?
なぜ共通テスト初日の出願が前年の半分なのでしょう。
考えられる理由は以下の通りです。
総合型選抜(旧AO入試)の出願が例年より2週間遅くなったこと
例年9月1日に出願開始としていた総合型選抜(旧AO入試)の出願が今年は9月15日に2週間後ろ倒しになっています。共通テストと出願日が近づいたことで、事務処理的に準備が後ろ倒しになっていることが考えられます。
新型コロナの影響で総合型選抜の受験者が増加傾向であること
新型コロナの影響で、比較的感染リスクが少ないと思われる総合型選抜での受験者が増加傾向です。一般入試と違い、多くの受験生が一堂に会するわけではないということ、合格が早く出ることで入試を早期に終わらせたいという心理が働いています。
このため、共通テストの出願を初日にこだわらず対応している可能性が高いです。
第1日程・第2日程の選択制導入のため
高校生は共通テストで日程選択をする必要があります。
高校側は日程選択のアドバイス及び状況把握する必要があり、単純に事務処理が増えています。そのため、日程選択のない浪人生よりも現役生の方が出願が若干遅い傾向にあります。
また、他の受験生の日程選択の様子を把握してから出願したいという心理が働いていることもあるでしょう。学校によっては少し出願を遅らせて出願期間中に入ってくる情報を見たいと思っているかもしれません。
最終的な出願数の見込み
では、このまま前年の半数の状況が続くのでしょうか?
結論から言えばそんなことはないでしょう。
2020年は18歳人口が若干減っているものの、新型コロナの影響で私立大学の一般入試が中止になった場合共通テストで合否判定をすると言っている大学などもあるため、共通テストに出願をする受験生の割合はむしろ増えると思われます。
なお、共通テストを利用する私立大学の数は前年とほぼ横ばいとなっています。
2020年度入試(センター試験利用私大)⇒533大学
2021年度入試(共通テスト利用私大)⇒534大学
最終的には前年のセンター試験ととほぼ同数の出願となるのではないかと予測します。
とにかく今年の入試は情報収集と事前の対策検討に尽きます。出願動向や他の受験生の動き、大学側の入試方向の変更など、自分の志望する大学に関しては常にアンテナを張っておくことが重要です。
共通テスト動向は必要に応じてこのブログでも発信をしていきます!!
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