こんにちは。まさおです。
新型コロナウイルスによる全国一斉休校から8カ月が経過し、大学はオンライン授業がすっかり定着、小中は対面型授業が中心という状況になりました。
第3波の到来を受けて、今後小中においてもオンライン授業の拡大(正確には対面型とのブレンドの拡大)が見込まれます。
今回は「オンライン授業のレベルアップに向けたノートチェック」というテーマを取り上げます。
オンライン授業の最大の壁とは?
小中学生を中心としたオンライン授業は、大学生のオンライン授業に比べて今一つ評判がよくありません。
背景にあるのは、参加する生徒のモチベーションが大学生に比べて低いこと、ICT機器へのリテラシーが大学生に比べてばらついていることなどです。
そのため、目の前の生徒に「圧」をかけて授業への参加を促せる対面型に比べて、オンライン型はどうしても生徒の参加意識について指導者側も疑念を抱いているケースが多いようです。
Zoomなどで授業をしているケースでは、生徒の表情を1人1人把握しながらよそ見している子に積極的に声をかけて授業に参加させている事例も多く、特に小学校低学年になるとその傾向が顕著です。
生徒を授業の方向に向かせる方法をオンライン独自に開発できれば、対面型の指導を超える学習が現実味を増してくると思われます。
現在のオンライン授業では、生徒の参画意識がもともと高い場合はかなりのパフォーマンスを発揮するのですが、あまり授業に前向きでない場合はやはり目の間に座らせている対面型授業に及ばないというのが、実情のようです。
ノート提出による参画意識の向上
では、オンライン授業における生徒の参画意識を向上させるにはどのような手法があり得るのでしょうか?
自分が見てきたいくつかの事例では、ノートを写真に撮ってリアルタイムにアップさせる方法をとっているケースが多いです。
Zoomでやる場合は、チャット機能を使って画像ファイルを添付させる方法が取れますが、スマホ等では現時点では対応ができません。
Zoom以外にロイロノートなどのツールを使用している場合はそちらを使っての展開がスムーズだと思います。
いずれにしても重要なのは、授業中にノートの要点の記述や問題演習などをやってもらったら、その内容をその場で写真に撮って提出させるという行為そのものです。
ノート提出をいつ促されるか分からないという緊張感が授業への集中度を高めていくということになります。
この方法も、本来あるべき生徒の学ぶ意欲を引き出す方法とは少し違った切り口なので正攻法とは言えないのですが、スタートラインとしては十分機能するやり方だと思います。
ノートPC+外付けカメラによるリアルタイム確認
さらに踏み込んだ方法としては、ノートPCに外付けのUSBのWebカメラを接続することができれば、生徒の手もとのノートをリアルタイムで確認することが可能です。
具体的には、通常授業時は生徒の顔を映しているカメラをノート演習時だけ手もとを映すように角度を変えてもらえばよいのです。
生徒にその行為をさせること自体は少しハードルが高いのですが、最初の設定だけきちんと保護者の方にお願いができれば、以降はスムーズに運びます。
この写真のように、スマホ用に三脚をたてて、そこに外付けのWebカメラをセットすれば手もとの撮影は比較的簡単に角度調整も含めて出来るようになります。
さらに進めて所がカメラを入れるというような手法や、iPadやスマホをカメラを下向きにデスクの上部にセットするなどのやり方もありますが、いずれにせよ、手もとにカメラを向けて映像を撮るという手法が有効です。
現在は、上記のような流れがなかなか一般的ではありませんが、今後三脚付きのWebカメラとか、書がカメラをもう少し簡易にしたキットのような形で整備されてくると、手もとを映すという行為のハードルが下がってくると思います。
Zoom側に複数のカメラをホスト側で切り替える機能などが実装されてくると、より現実的になると思います。
オンライン授業用ツールも今後各社が出してくる可能性もあり、その中で上記のような機能が実装されてくると指導面で大きく変わってくると思います。
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