こんにちは。まさおです。
現代の子どもは常にいじめと隣り合わせです。自分が被害者になったり加害者になったりしながら、子ども同士のパワーバランスを保っているようです。
今回のテーマは「9割がいじめ経験あり。現代のいじめ事情」を取り上げます。
子どもの8割以上がいじめられもし、いじめもした経験がある
現代ビジネスに以下のような記事が出ていました。
この記事によると、
・小4から中3の子どもの9割が何らかのいじめにあっている
・小4から中3の子どもの9割が誰かをいじめた経験がある
と言っています。
上記からわかることは少なくとも8割の子どもは「いじめもしたし、いじめられもした」ということになります。
これはいったいどういうことを示しているのでしょうか?
いじめっ子といじめられっ子が固定されない時代
昔は、いじめる子も決まっていたし、いじめられる子もだいたい決まっていました。ある程度クラスの中の立ち位置がそれぞれ固定化していた部分があります。
ところが現代は、子どもたちの立ち位置が見な均質になってきたからか、いじめっ子といじめられっ子が逆転することが間々あるようです。
子どもたちが自分の立ち位置を守るために、ある時は誰かをいじめる(あるいは、仲間外れにする)という経験をしているということです。
自分が属している仲間のグループが他のグループとのパワーバランスの中でどうふるまうかというのが求められているようです。あるときは、自グループを守るために共通のターゲット(いじめっ子)をつくって、その子をいじめることで結束を確認したり、パワーバランスをとったりするということです。
いじめられた側はたまったもんではありませんが、そのようなパワーバランスの中で子どもたちは生きているということなのです。
大人はどうかかわるべきか
そのような状況下にあって、大人はどうかかわるべきでしょうか。
子どものパワーバランスの調整に口を出すべきでしょうか。
学校や塾でのいじめを見てきた経験からすると、絶対に口を出すべきだと思います。
子どものいじめは昔に比べて陰湿になっています。誰かをターゲットにして仲間意識を確認するような行為がいかに人として酷い行為かをきちんと理解させる必要があります。
理想的には、いじめが起こる前に、いじめに当たるような行為がいかに人として最低な行為かをきちんと説明をしておく必要があります。
大人になってのハラスメントと根っこは同じですから、相手が嫌がる行為をしたらそれはいじめであるという基本スタンスのもとに友だち同士の人間関係の作り方を教えてあげる必要があります。
いじめられた経験は10~20年後にまで影響を与える
現代ビジネスの記事もありましたが、いじめられた経験は自己肯定感を失わせます。その子は自分の存在そのものに自信を無くしてしまうのです。
そして、その影響は簡単には消えず、大人になってもその後遺症で苦しむ人がいます。
周囲の人間を信用できなかったり、怖がってしまい、自分の本来の姿を見せられないという大人も数多くいます。多くは子どもの頃のいじめが原因のようです。
今の子どもたちにとっては、いじめている側に加わることが自分の身を守る手段になっていることがあります。大人が目の前の事態の本質をきちんと見極めないと、正しく対処ができない時代になってきたということです。
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