こんにちは。まさおです。
埼玉県は4/16,すでに発表済みであった令和4年度の県公立高校の入試日程を変更することを発表しました。本年度の状況を踏まえて、中学の卒業式前に追検査の結果発表ができるようにという趣旨の変更です。
今回のテーマは「埼玉県公立高校入試日程の変更」です。
埼玉県の新たな試験日程
最初に今回発表された試験日程と変更間の日程を確認しておきましょう。
詳細は以下のページで確認が可能です。
項目 | 変更前日程 | 変更後日程 |
---|---|---|
出願期間 | 2/14~15 | 2/10~15 |
志願先変更期間 | 2/17~18 | 2/17~18 |
学力検査 | 2/25 | 2/24 |
実技検査 | 2/28 | 2/25 |
合格発表 | 追検査と同日 | 3/4 |
追検査 | 3/2 | 3/7 |
合格発表 | 3/7 | 3/9 |
重要なところを赤字にしていますのでご確認ください。
本検査日は1日前倒しになっています。これにより、週明け月曜日の実施予定だった実技を州内の金曜日に終えて、翌週金曜日に発表を終えるという算段です。
追検査は本検査と切り離して、3/7に検査を実施し、中1日開けて3/9には発表という流れになっています。
今回の変更の背景
通常、4月に入ってからその年度末に実施される入試の日程を変更することは極めてまれです。
今回の変更に際して、埼玉県教育委員会は「進学先が決まらないまま、中学の卒業式を迎える場合もあり精神的な負担が大きかった」と説明しています。
ちなみに、令和3(2021)年度の埼玉県公立の追検査の受検者は以下の通りでした。
出願:52名
受検:49名(3名欠席)
以下のページに詳細が記載されています。
約40,000名の受験者がいる埼玉県公立高校の学力検査において、50名程度の追検査は人数割合としては少ないのかもしれませんが、中学の卒業式が合格発表の前に来てしまうのは、本人の精神的な負担が相当大きいと判断したのだと思います。
見方を変えれば、埼玉の公立中学に通う中3生の内、この49名以外は進路が決まった状態で卒業式を迎えたわけですから、追検査を受けた49名は他の卒業生に比して卒業をお祝いする気持ちになりづらかったことは想像に難くありません。
埼玉県のこの対応は、全体の進路決定状況と卒業式というイベントの性質を考えると適切な対応ではないかと思います。
細かなことを言えば、本検査から追検査までが11日というのは少し短いように思います。2週間程度の経過観察の期間を考えると、入試直前期に陽性だった生徒が回復してギリギリ追検査に間に合うかどうかというラインだと思います。
とは言え、今回はポジティブな変更と受け止めて受験準備を進めていくとよいと思います。
コメント