こんにちは。まさおです。
8/27、文部科学省は学校内で感染者や濃厚接触者が確認された場合の対応について運用指針(ガイドライン)を発表しました。「学級閉鎖」「学年閉鎖」「臨時休校」の判断基準がまとまっています。
今回のテーマは「文部科学省の臨時休校ガイドラインの内容は?」です。
文部科学省公表のガイドライン
文部科学省は8/27に学校内で児童や教職員の感染が確認され場合の対応指針をまとめて公表しました。
本文は以下のURLにて確認が可能です。
https://www.mext.go.jp/content/20210827-mxt_kouhou02-000004520-1.pdfポイントは以下の通りです。
濃厚接触者候補等の特定基準
大前提
- 感染者を含め、児童生徒等のプライバシーに配慮すること
- 適切な候補者リストを作成するため、特定の教職員にのみ過度な負担がかからないようにすることに配慮しつつ、管理職の指示に基づき、組織的に実施すること
感染者・濃厚接触者への基本対応
- 児童生徒は出席停止
- 教職員は出勤停止(病気休暇等の取得、在宅勤務、職務専念義務の免除等)
- 濃厚接触者も上記と同様の措置を取る
濃厚接触者候補の基準
濃厚接触者の候補リストを保険時に提出し、保健所が適切と認定するとそのリスト掲載者は検査対象となります。
- 感染者と同居(寮等において感染者と同室の場合を含む)又は長時間の接触があった者
- 適切な感染防護なしに感染者を介護していた者
- 感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば等)に直接触れた可能性の高い者(1メートル以内の距離で互いにマスクなしで会話が交わされた場合は、時間の長さを問わずに濃厚接触者に該当する場合がある)
- 手で触れることの出来る距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策なし(※)で、感染者と 15 分以上の接触があった者(例えば、感染者と会話していた者)
※必要な感染予防策については、マスクを着用していたかのみならず、いわゆる鼻出しマスクや顎マスク等、マスクの着用が不適切な状態ではなかったかについても確認する。
濃厚接触者周辺の検査対象候補
以下に該当する児童生徒のリストも濃厚接触者候補リスト同様、保健所に認定されれば検査対象となります。
- 感染者からの物理的な距離が近い、又は物理的な距離が離れていても接触頻度が高い者等(感染者と同一の学級の児童生徒等)
- 大声を出す活動、呼気が激しくなるような運動を共にした者等(感染者と同一の部活動に所属する児童生徒等)
- 感染者と食事の場や洗面浴室等の場を共有する生活を送っている者等(感染者と同一の寮で生活する児童生徒等)
- その他、感染対策が不十分な環境で感染者と接触した者等
上記の濃厚接触者・濃厚接触者周辺の検査対象の候補の特定が速やかにできない場合は、感染者がいた学級全体を検査対象の候補とすることが考えられる
臨時休業との判断基準
上記候補者及び検査の実施と合わせて、学級閉鎖以東の基準も以下のとおり公表されています。
学級閉鎖
以下のいずれかの状況に該当し、学級内で感染が広がっている可能性が高い場合、学級閉鎖を実施する。
- 同一の学級において複数の児童生徒等の感染が判明した場合
- 感染が確認された者が1名であっても、周囲に未診断の風邪等の症状を有する者が複数いる場合
- 1名の感染者が判明し、複数の濃厚接触者が存在する場合
- その他、設置者で必要と判断した場合
(※ただし、学校に2週間以上来ていない者の発症は除く。)
学級閉鎖の期間としては、5~7日程度を目安に、感染の把握状況、感染の拡大状況、児童生徒等への影響等を踏まえて判断する。
学年閉鎖
複数の学級を閉鎖するなど、学年内で感染が広がっている可能性が高い場合、学年閉鎖を実施する。
学校全体の臨時休校
複数の学年を閉鎖するなど、学校内で感染が広がっている可能性が高い場合、学校全体の臨時休業を実施する。
基準はきれいに整理されたように思います。この基準を厳格に運用すると、1名の感染が出た場合、クラスの大半を濃厚接触者候補にするわけですから、その段階で学級閉鎖の可能性は相当高いと思います。
全国の多く学校が臨時休校になるのではないかと思います。
実運用を注視していく必要がありますね。
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