こんにちは。まさおです。
10/1、和歌山大学が今年の春の後期日程で出題ミスがあったとして1名を追加合格にしました。入試が終わって半年以上もたってからミスがわかるのも遅いと思いますし、この字に気に追加合格になっても合格した方も困るのではないかと思います。
今回のテーマは「和歌山大学で出題ミスがあり追加合格」です。
和歌山大学の出題ミスとその後の対応
10/1、和歌山大学は2021年3月12日実施のシステム工学部の後期日程の総合問題に出題不備があったとして、該当の問題を回答した受験生全員を正解にしたと発表しました。
その結果、1名が追加合格になり、9/30に本人に説明の上直接合格通知を渡したということです。
和歌山大学のWebサイトには以下のお知らせが出ています。
毎日新聞の報道では、上記不備は入試過去問題集を販売する出版社からの指摘で発覚したということです。
発生原因ですが、これも毎日新聞の報道によると、通常3回ある入試問題のチェック工程の2回目で出題範囲逸脱の不備が見つかり、問題を差し替えた結果2回のチェックまでしか実施されなかったということでした。
差し替えた問題に不備があったのか、他の問題に不備があったのかまでは記載されていませんが、いずれにせよ工程に不備があったことが問題視されています。
入試問題の不備を過去問出版社が見つけるということがよくあります。一番真剣に問題を解いているのは、受験生⇒過去問解答執筆者の順でしょうから、当然と言えば当然なのかもしれませんが…。
問題は9月も末になっては不備が見つかること
今回の問題は、出題ミスが9月になって発覚し、このタイミングで追加合格が出ていることです。
ミスはない方がよいのですが、ゼロにできないという立場に立つなら早くミスを見つけて対処するという体制が必要で、ミスが半年放置されて誰も気づかなかったことが大きな問題だと思います。
入試ミスは3つの類型に分かれる
ちなみに、このブログでも何度か入試の不備について取り上げてきましたが、基本3つの類型に分かれるようです。
事務処理における人的ミスというのはほぼ聞かないのですが、入試の得点を管理するシステムの設定ミスで特定の教科が2回計算されるといったミスが起こっています。
入試問題の事後監査が足りない
ここ数年の動きを見ると、採点ミスは撲滅の機運が高まっていて、入試終了後の相互チェックをして事後監査的な動きがあるように思います。
一方で、入試問題は出題した後、誰もチェックをせず放置されている学校が多いように思います。
すくなくとも、出題者とは別の担当者が複数名できちんと解いてみれば、解答が出せないといった明らかなミスは気づけるのではないかと思います。
ポイントは、入試当日になれば入試問題は公開されるのですから、これまでその秘匿性から作問に関われなかった人たちにも協力を依頼できるわけです。
そのときに試験当日に一緒に解いてもらうなどの対応を取れば、採点前に出題ミスに気づけるのではないかと思います。
過去問題の出版社に指摘されるというのは、出題校とその作問にとっては恥ずべき失態だと思います。入試問題作成は難易度の高い、超専門的な行為だと思いますので、バックアップ体制をきちんと作ることが大事だと思います。
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