こんにちは。まさおです。
10/5、沖縄県教育委員会は令和4年度の県立高校入学者選抜において、学力検査の出題範囲を縮小すると発表しました。昨年に続き2年連続の対応となります。
今回のテーマは「沖縄県公立高校の出題範囲縮小」です。
沖縄県公立高校の出題範囲縮小
10/5、沖縄県教育委員会は令和4年度の県公立高等学校入学者選抜において出題範囲を縮小することを発表しました。
詳細は以下のリンクにて確認可能です。
沖縄県では他の地域以上にコロナの影響による休校が長く、県が県内すべての中が公を対象にアンケートを実施したところ、80近くの学校が「縮小する必要がある」と回答したことを受けての措置ということです。琉球朝日放送のニュース記事を貼っておきます。
2年連続範囲縮小するのは沖縄だけ
令和4年度高校入試においては、多くの自治体が試験範囲は縮小せずという判断をしています。
昨年は3月から6月にかけて長期の休校があったことや、文部科学省からの検討要請もあり、約半数の自治体で試験範囲の縮小を行いました。
ところが、夏休みの短縮等も含めて、実際に入試を行う頃には多く自治体が予定学習内容を終わらせており、「試験範囲を縮小する必要はなかったかも?」という状況だったようです。
上記のような経緯と、今年は長期休校がなかったことから、来年実施の入試においては試験範囲を縮小しないという自治体が大半で、自分が知る限り試験範囲縮小を発表したのは沖縄県のみという状況です。
高校入試の公平性という観点では、学習していない内容を入試に出すのはよくないことです。一方で、安易に範囲縮小をすると、中学と高校の接続において未履修範囲が残る可能性があり、リスクも大きいと思います。高校側で入学直後の学習内容に外された試験範囲を組み入れるなどの配慮は必須だと思います。
縮小範囲の具体
では、実際に今回沖縄県で出題範囲から外された内容は具体的にどの単元なのでしょうか?
沖縄県の発表では、以下の範囲が除外対象となっています。
教科 | 出題から除く内容 |
---|---|
社会 | 公民的分野の「私たちと国際社会の諸課題」 |
数学 | 「三平方の定理」及び「標本調査」 |
理科 | 第1分野「科学技術と人間」及び第2分野「自然と人間」 |
英語 | 仮定法のうち基本的なもの |
国語 | 漢字を問う問題において、中学校3年生で新たに学習する漢字 |
上記内容はほとんど前年と同じなのですが、英語のみ前年と対応が異なっているので注意が必要です。
前年度の英語の出題範囲から除外された内容
英語 | 関係代名詞のうち、主格の that、which、who、目的格の that、which の制限的用法 |
理由は明確に発表されていませんが、英語において関係代名詞がないと長文読解問題などが大変作りづらいというのがあると思います。学力検査は一定レベル得点をばらつかせる必要があるため、ある程度の難易度が必要で、英語において関係代名詞が実質使えないのはかなり苦しいと思います。
英語以外は2年連続同じ範囲が除外されていますので、前年度の過去問が参考資料として有効に機能します。試験範囲の縮小をなんとなく喜ぶのではなく、どこをどう対策すれば合格可能性を高められるのか、冷静に見極めて準備を進めることが大事です。
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