こんにちは。まさおです。
10/11、千葉県弁護士会は同会のHPにてブラック校則アンケートを公開しました。千葉県内の小・中・高等学校のブラック校則の実態調査を行い、子どもの権利が侵害されている場合是正の働きかけを行うという趣旨です。
今回のテーマは「千葉県弁護士会のブラック校則実態調査」です。
千葉県弁護士会の実態調査
千葉県弁護士会がブラック校則の実態調査を開始します。
報道では10/11の読売新聞の以下の記事をご参照ください。
また、千葉県弁護士会のアンケートは以下のページに記載されています。
アンケートと情報開示請求により、千葉県内の小・中・高等学校のブラック校則の実態調査を行い、子どもの権利の侵害がないかを確認、必要に応じて是正に向けた働きかけを行うという趣旨です。
髪を染めた生徒を黒髪に戻させる行為は、法的には「傷害」ということになります。かつては生徒側だから仕方ないという時代がありましたが、今は権利侵害だという話になります。時代も変わり校則も変わっていくということだと思います。
世の中のブラック校則をのぞいてみる
現代の世の中にはどのようなブラック校則があるのでしょうか?
私が高校生だったことは、髪形などに厳しいルールがあって、髪の毛を染めたりするとバリカンで坊主にさせられたりしていました。
今の常識だと完全にアウトだと思いますが、当時はしょうもない奴と生徒の側が冷ややかに見られていたりしたものです。
あれから何十年もたって、今でもブラック校則はあるのでしょうか?
時代が変わってもブラック校則は存在します。
ブラック校則データベースというサイトがあります。
匿名の投稿型のサイトのため、ここの投稿内容が全て正しいとは言えないのですが、中には「そういう校則もあるんだ」と思えるものも多く、現代のブラック校則を垣間見ることができます。
この記事で話題にしている千葉県を投稿内容を見てみると以下のようなものが上がってきます。
- 男子はツーブロック禁止だが女子はツーブロックOK。
- 練習試合で他校に行く際に携帯を持っていけない。
- もみあげの長さに指定がある。
- 眉そり禁止。眉間を剃るのも禁止。
- 女子の頭髪で三つ編み禁止。
- 女子は式典時三つ編みか2つ結びでないといけない。 等々
服装や髪形に関するものには、現代に合わないものも多く残っているようです。
学校側ももはやなぜその校則があるか分からなくなっているケースもあるようです。過去の経緯で校則が決められ、それが何となく続いているものも多いのが実態だと思います。
校則自体を変えるのは校長の権限なのでしょうが、校則の改正提案を出すのもある意味面倒なことなので、なんとなく続いているようです。
ブラック校則をなくすには社会の受け入れも必要
ブラック校則と呼ばれるものができてきた背景を考えると、学校側をただ責めるだけでもいけないことがわかります。
そもそもブラック校則は、いわゆる「校内暴力」という言葉がはやったいまから40年くらい前に生まれたものが多いようです。
学ランを異常に長くしたり、ズボンを太くしたり、髪の毛を染めて眉毛を剃り、リーゼントにしたりといった、いわゆる「不良」と呼ばれた当時のツッパリ学生が街を闊歩していた際に、学校側にクレームが入ったという経緯に端を発しているものが多いようです。
学校周辺の地域社会が高校生の服装や行動や校則のありかたについて、一定の理解を示すことが同時に必要です。
たとえば、街中にツーブロックや茶髪の高校生が歩いているのを見かけたときに、地域社会が眉をひそめて学校を批判するということになると、校則改正は簡単にできなくなるということです。
学校の対応を批判すると、学校側は在校生の管理に走らざるを得ないという側面にも配慮が必要ということです。
社会や常識は変化をしていきますから、学校もそれに合わせて進化をしていくことが大事です。地域社会と学校が連携をして、子どもたちを育てるという体制が整えば一気にこの問題は解決していくのではないかと思います。
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