こんにちは。まさおです。
10/12、進学塾モチベーションアカデミアが中高生の親300名を対象にした「大学受験勉強に関するアンケート」の結果を公表しました。
親が子供に期待していることや今の子どもを見てどう感じているかなどの結果が出ています。
今回はこの結果を用いて「今の親世代が子供に期待していること」を考えてみます。
モチベーションアカデミアの調査結果
10/12、進学塾モチベーションアカデミアは中高生の保護者300名にWebで行った「大学受験に関するアンケート」の結果を公表しました。
<アンケート調査概要>
アンケートテーマ:「大学受験勉強に関するアンケート」
調査期間:2021年9月17日(金)~21日(火)
調査方法:インターネット調査
回答者数:大学受験を目指す中学生・高校生のお子さんをもつ親御さま 300名
関連URL:https://m-academia-s.com/faq/parent/parent-000758.html
結果サマリーとして、以下の内容が報告されています。
- 中学生・高校生の親が子どもに期待することの第1位は「本人がやりたいことを実現すること」
- 中学生・高校生の親の半数以上が「うちの子は将来社会に出て活躍できそうにない…」と感じている
- 学習塾に求めることは、ただ学校の成績を上げるだけでなく「勉強習慣づくり」「学習計画のサポート」「やる気を引き出すこと」まで期待
モチベーションアカデミアはリンクアンドモチベーション社が母体となって、「やる気を引き出す」ノウハウを指導に取り入れているのが特徴の進学塾です。
結果「やる気を引き出すこと」を期待という結論になるのですが、今回は結果サマリーの1.と2.について考えてみたいと思います。
現代の親が子どもに期待すること
今の親世代は大学受験が最も厳しかった1980年代後半~1990年代前半に大学進学をした世代が主になっていると思われます。
当時はいわゆる偏差値の高い大学への進学が収入の安定などのベースとなっていた時代で、今の子供たちを取り巻く環境とは少し異なっていました。
そんな親世代が子供にどんな期待をしているかという結果が以下の内容です。
第1位は「本人がやりたいことを実現すること」、第2位は「安定した職業に就くこと」という結果です。
第1位は第2位に倍近い差をつけていますから圧倒的な1位なのですが、これはどの時代になっても変わらない普遍的な期待だと思います。
一方で第2位は親世代の頃と同じ「安定した職業に就くこと」となっています。
今の時代、「安定した職業」自体がほとんどない時代だと思います。
親世代もこの30年ほどで、銀行が破綻をしたり東京電力が原発事故を起こしたり、これまで安泰と思われていた企業が大きく揺らぐような事象をたくさん見てきたと思います。
一方で、GAFAをはじめとするIT企業の台頭で日本の企業の資産価値は大きく後退してきており、大企業に所属することが安定した収入を保障しなくなってきました。
現代において「自己実現」「安定した職」というのは、企業ではなく本人にどのような特性が備わっているかの方が大事ということだと思います。
その意味においては、第3位の得意やことを伸ばすというのは理にかなった期待だということになります。
今の中高生は自分の得意分野が何かを早期に自覚して、それを伸ばす学びを積むことが大事だと思います。人それぞれ得意分野は異なりますから、有名大学に入ること自体をゴールにせず、その先で社会に出て何をしたいかを意識するとよいでしょう。
自分の子どもは社会で活躍できない?
上記のような期待がある一方、現実的に自分の子どもを見る親の目は少し冷ややかなようです。
■今のお子様を見て、将来社会に出て活躍できそうだとおもいますか。
上記の通り、自分の子供が社会に出て活躍できると思っている親は39%、6割を超える親は自分の子供が社会に出て活躍できるかについては懐疑的であるという報告になっています。
■「あまりそう思わない」「まったくそう思わない」と答えた方に質問です。具体的にどのような点で活躍できそうにないと思いましたか。
端的にいうと、「親から見て子供に主体性を感じられないから社会に出てもうまく活躍できないのではないかと不安になる」ということだと思います。
親の期待からするとそう見えるのかもしれませんが、今の子供たちを見ている立場からするとそこまで悲観するような状況でもないように感じます。
確かに個人差があり、やりたいことが見つからない子どもも一定数いると思いますが、自分の得意とすることを見つけた後の伸びは今の子供たちの方が力強く、いろいろなことに触れて自分がのめりこめるものを見つけられるよう、親がサポートすることの方が大事ではないかと思います。
親はとかく自分の時代のことを棚に上げて、「今の若いものは…」と言いがちです。今の子供たちの学習環境は30年前とは比べ物にならないくらい進化していますから、やりたいことに向き合える状況を作り、得意分野で活躍できるようサポートをすることが大事です。
コメント