これからの学歴を考える ~東大に入ることは凄いことなのか?~

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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
3月は卒業と新学年への切り替えのはざまで、入試関連の情報は合格発表以外はあまり出て来づらい時期です。この時期に次学年に向けた準備を進めておきたいですね。
今回は「これからの学歴を考える」というテーマです。かつての東大に入れば勝ち組という価値観もずいぶん揺らいできているようです。

一緒に考えてみませんか?

これからの学歴社会はどうなる?

◆日本国内の大学の卒業歴では勝負が難しい時代になるはず
大学に行ったことがその人間の頭の良さを表さない時代になってきた
⇒知識が多いことは有利ではあるが十分条件ではなくなった
◆東大に入ったということよりも入り方と入ってからの行動が重要
知識と知恵のバランスを身につけて東大をはじめとした難関校に入る
⇒自分の強みを自覚して仲間と物やサービスを作れることが重要

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東大生は優秀かという議論

巷でたびたび耳にするのが「東大生は優秀か」といか「東大生が仕事で使えない」といった議論です。
個人的にはあまり本質的でない議論だと思っていますが、かつて、茂木健一郎さんのツイッターでの以下の投稿が少し注目されていたので、ちょっと考えてみたい思います。

皆さんは上記のツイートについてどう考えますか?

・人工知能や破壊的イノベーションの時代
・狭い学力観を子どもに植え付けている
・小さく前へならえの評価関数の人質にする
・東大生が出るクイズ番組は「俗悪番組」だ

というような内容でした。

このツイート自体が少し難しいので自分なりの解釈を述べておきます。

狭い学力観」というのはクイズのような1問1答式の問題に知識をベースとして解答を出せることを優秀だとみるものの見方を指していると思われます。

「小さく前へならえの評価関数の人質にする」というのは、東大生は優秀でクイズにたくさん答えられるということがテレビ番組を通して視聴者に植え付けられ、本来の「優秀」のほんの一部に過ぎない知識やその場での頭の回転だけを評価軸とした考え方を視聴者に押し付けてしまうという趣旨だと思います。

「東大生が出るクイズ番組は『俗悪番組』だ」というのは、上記のような背景から「東大生」というレッテルを看板にクイズに答えられることが東大生の特質のように言うこと自体が社会を良い方向に導かないので『俗悪」と評価しているということだと思います。

東大は「優秀」かといえば、東大に合格するだけの学力を有しているという意味では「優秀」ということになるのだと思います。ところが、仕事で使えるかとか破壊的イノベーションの時代に通用するかとか言った議論で使われる「優秀」とはすこし言葉の定義がずれているように思います。

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これからの時代に求められる「優秀」とは

東大に限らず、トップ大学の入試問題は時代とともに変遷をたどり、本質的なものの理解を求める問題を出題するようになってきています。
一方で、共通テストを中心に膨大な知識を背景とした得点力が合否を決める重要な要素になっているという事実もあります。

東大に合格する学力は、東大入学前の2月末段階での学力で、それは高校までに習ってきた内容をベースとしたものにすぎません。

ところが、破壊的イノベーションの時代においては、高校までに習ってきたものは前提知識にすぎず、それを使って新たな創造ができるかということが重要になってきます。
その意味では、知識の引き出しをたくさん持っているだけではやはり物足りず、その知識を使ってどんなアイデアや提案が出せるかということが重要なのだと思います。

「東大生が社会人として使えるか」という議論も上記と似たようなところがあり、東大に合格したとか卒業したという事実を背景に、本人に優秀だという自覚があっても、実際の社会は個人では何もできないに等しく、周囲の人とコラボレーションをしてチームとして結果を出すことが求められます
その中にあって、東大生が一人だけ自分の優秀さを背景にチーム全体のパフォーマンスを上げられないボトルネック的な存在にあることも間々あるようです。
1人でベンチャー企業を立ち上げて結果が出せるレベルであれば突出して優秀ということになりますが、会社として規模を大きくする際にはやはり周囲とのコラボレーションが重要になりますので、同様の問題に突き当たることになると思います。

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真に「優秀」であるとはどういうことなのか

これからは「優秀」の定義も変わってくると思いますが、おおむね以下のような要件が求められるのではないかと思います。

・背景となる基礎知識を豊富に持っていること
・学ぶことに貪欲で必要な学びを継続して続ける姿勢を持っていること
・周囲の人に謙虚に接し、協力体制を構築できること
・全体のパフォーマンスを上げるための役割分担をきちんとできること

重要なことは東大をはじめとした大学に入ることだけではなく入った後にどのような姿勢で学び続けたかということなのだと思います。
世界はどんどん変化をしますし、新しい技術も日々生まれています。そのような高速で変わっていく時代にあって、新しい情報や考え方を吸収して、周囲と協調しながら考えを具現化できることが重要なのだと思います。

まさお
まさお

大学入試はあくまで通過点です。大学に入って終わりではなくて、大学に入った後、卒業した後、どんなことをしたいのかを追求していく姿勢が大事だと思います。生まれつきの「優秀」さもありますが、後天的に努力して身につける「優秀」さもかなりあります。継続的に努力し続ける姿勢こそが重要です。


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