こんにちは。まさおです。
12/22、国立大学協会は2025年1月の大学入学共通テストから導入される新科目「情報」を、国立大学の受験生に課す方針案を了承したそうです。
今回のテーマは「国立大学協会が情報必須化方針を了承」です。
国立大学「情報」必須化の流れ
これまでも何度か話が出ていましたが、2025年からの新課程の大学入学共通テストから、「情報」が導入されます。
どの程度の大学が利用するかが注目されていますが、12/22、国立大学協会は理事会を開催し、「情報」を国立大学受験生に課す方針案を了承しました。
各国立大学に意見を聞いたうえで、1月に開かれる総会で正式決定する流れとなっています。
国立大学協会はもともと「情報」を必須化する流れで検討が進んでいましたが、大学入試センター側の対応が精緻化されず最終決定を先送りしていた経緯があります。
来月の総会後に正式に報道されるはずですが、正式導入となれば、新学習指導要領を導入するうえでの一つ大きな宿題を終えたことになります。
国立大学で正式導入となれば、私立大学の利用も拡大するのではないかと思います。
特にデータサイエンス周りの学部を持っている大学の動向は注目しておく必要があるでしょう。
「情報」を学んでいない浪人生対応は?
国立大学協会が今回、「情報」必須化の対応を了承した背景には、大学入試センターが浪人生の「情報」の取り扱いを明示したことがあります。
12/17、大学入試センターは令和7(2025)年度大学入学共通テストにおける「情報」の出題方法について具体案を提示しました。
令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テストに関する「「情報」の出題方法」及び「得点調整の対象教科・科目」について
ポイントは以下の通りです。
- 新教育課程(現役生向け)科目として「情報」を出題する
- 経過措置(浪人生向け)科目として「旧情報(仮)」を出題する
- 「旧情報(仮)」は、「社会と情報」「情報の科学」どちらを履修していても不利益を生じないよう、両科目の共通部分に対応した必答問題に加え、「社会と情報」に対応した問題と「情報の科学」に対応した問題を出題し選択解答させる。
- 「情報」と「旧情報(仮)」の間に平均点に20点以上の差が出た場合は得点調整の対象とする。
上記の通り、浪人生向けに「旧情報(仮)」という新科目を作り、旧課程の「社会と情報」「情報の科学」どちらを履修していても対応できるような問題を出すということになりました。
この対応は令和7(2025)年度のみの実施で、令和8(2026)年度からは「旧情報(仮)」の試験はありません。旧課程の生徒は1年のみ経過措置があるということを知っておきましょう。
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