皆さんは膨大な知識を覚えるときにどのような整理をしていますか?
まだ若いので来たものを片っ端から詰め込んでも頭に入る人も多いかもしれません。でも、頭の中をすっきり整理できればもっと効率的にものを覚えられるかもしれません。
今回は「かたづけのススメ」です。
まずは机の中を見てみよう
皆さんは自分の部屋やデスクを持っていますか?
最近はリビング学習なども流行っているので、ひょっとするとデスクはないという人もいるかもしれませんね。
デスクのある人は引き出しの中を、デスクのない人は本や文房具をしまっている棚や引き出しを今一度よく見てみましょう。
そこのものの置き方に日常のものの考え方が凝縮されているはずです。
デスクを片付けたり整理したりすることの意義
そもそもデスクの中を片付ける必要があるのかという意見もあるかもしれません。
日常生活においてなんらの支障がなければ片付けなくて良いのですが、多くの場合、たまに使う大事なものがどこにあるのか分からなくなったり、昨日までここにあったと思っていたものがいざ使いたいときにすぐに出てこなかったりすると思います。
有名な言葉に「神さまは定期的に部屋を片付けさせるためにパスポートを隠す」というのがあります。
海外旅行に行こうとすると、パスポートがどこにあるか分からなくなり、パスポートを探すことが部屋の片付けにもなるという意味です。
いずれにけよ、ある方針をもって物事を整理する習慣をつけると膨大な情報に向き合うレベルが上がります。
かたづけの基本的な考え方を見ていきましょう。
片付けの基本的な考え方
片付けは案外エネルギーのいる作業です。なぜかというと、そこにロジカルなものの考え方を要求するところがあり、場当たり的にやると手詰まってしまうことがよくあるのです。
では、どんな視点で整理すれば良いのでしょうか。
グルーピングの考え方
似たもの同士をまとめていくグルーピングが最初の作業です。
さらに2段階に分けて考えましょう。
第1段階:いるもの・いらないもの・今は判断しないものにわける
最初にやるべきことは、「いるもの」と「いらないもの」の仕分けです。
いらないものはスッキリ捨てれば良いのですが、この仕分けをしていると、なかなかいるともいらないとも決めかねるものが出てくるのです。
そこで、「今は決めないもの」という第3のグループを作ってとにかく対応を進めたいくのが良いでしょう。
ここでのポイントはいるかいらないか分からないものは一旦捨てると判断すること。
そこで迷いや未練が生じたらあとで判断するものに移します。
これで本当に必要なものが残ってきます。
第2段階:いるものとして残ったものを似た者同士でグルーピングする
いるものについて、書類・文具・雑貨などと分けていきます。
同じ役割のものが複数あった場合は、できるだけ1つのみ残して、その他は捨ててしまう方がよいでしょう。ものを多く持っているというのは必ずしも良いことではありません。
必要なものを必要なだけ持つようにしましょう。
これも最後どのグループにも属さないものが出てくるので、「その他」というグループにしてどこにも当てはめづらいものはそこに入れておくとよいでしょう。
ここまでできれば、もうほぼ片付いたも同然です。重要なことは似た者同士のグルーピングがきれいにできたかです。
この仕訳がうまくできるようになると、かなり論理的にものを考えることができて生きたと判断してよいでしょう。
優先順位の考え方
似た者同士をうまく仕分けることができたら、今度は同じグループの中のものを優先順位の高い順に並べ替えてみましょう。
たとえば、
①使用頻度が高いものを身近に置いて、なかなか使わないものは机の奥の方に入るようにする。
②自分のお気に入りのものを目につきやすい場所において、なかなか使うことがないと思われるものを机の奥の方にしまう。
といった整理の仕方です。
ポイントはお気に入りや使用頻度の高いものを身近に置くことで、機能的に必要なものを手に取れるようにするという点です。
ここまでくれば、型付けはほぼ終わりでよいと思います。
あとは、置いた場所をルールとして頭に入れておくことです。
「使用頻度の高い文房具は〇〇においてある。」というような覚え方をすることで大事なものが必要な時に出てこないということを回避します。
片付けと知識の整理の仕方は同じ
さて、ここまで読み進めてきた人は、この机の型付けがそのまま情報整理術になっていることに気づいたでしょうか。
膨大な知識を覚えるときの頭の中も、この片付けと同様に整理をしていくと、少し多くの情報を詰め込むことができるようになると思います。
①似たもの同士をカテゴリに分けて関連づける
歴史などでは、外交だけを取り上げて歴史を一通り頭に入れてみるといった整理などに応用できます。
理科の元素周期表などは完全にこの考え方でできていますよね。
②重要なものとそうでないものを分けて優先順位をつける
覚えた知識については、すべて同じ重みづけにするのではなく、「絶対に覚えなければならないもの」と、「覚えておけばたまに得することがあるかも…」、というようなレベル分けをして頭に入れておきましょう。
それによって、重要な知識=頻繁に使う知識の厚みを増すことができるようになります。
③(おまけ)イメージ画像を添えると定着しやすくなる。
さらに知識を定着させるには、頭の中にそれにまつわるイメージ画像を持っておくとより忘れづらくなります。歴史などではできるだけ図表や資料集などを見ながら、知識に画像を紐づけて頭に入れるようにしましょう。
短時間で相当生産率が上がります。
記憶を脳にとどめるには、連想によって複数の知識が一気に記憶によみがえってくるような仕掛けがあることが大事です。
今回のかたづけイメージをベースに、知識の仕訳と優先順位付けをぜひしてみんて下さい。必ず知識の定着度合いに差が出てくるはずです。
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