こんにちは。まさおです。
4/21、沖縄県教育委員会は2022年度県立高校入試で、定員に空きがあっても不合格とする「定員ない不合格」は全県で45人だったと明らかにしました。
定員内なのに不合格になるというのは、県立高校の趣旨からすると反則のような気がしますね。
今回は「定員内不合格はありか」というテーマです。
定員内不合格の発生状況
4/21、沖縄県教育委員会は2022年度の県立高校入試で45名が「定員内不合格」になっていたと発表をしました。
定員内不合格というのは、募集定員が埋まっていないのに不合格にすることです。
公立高校は税金で運営されていますから、投入されている公費に対して最大限在校生を抱えて支出に無駄がないように対処するのが基本です。
したがって、募集定員が100名であれば、限りなく100名に近づくように合格者を出してほしいのですが、何らかの事情で不合格者を出しているケースがあり、それが問題視されているというのです。
沖縄県での状況は以下の琉球新報の記事に詳しく出ています。
千葉県の木更津高校の理数科でも同様のケースがありました。
どちらのケースも、定員内で不合格を出すのは異常事態で原則合格にすべきというスタンスで調査を行っているということです。
どうなると定員内不合格になるのか
それでは、どういうケースが定員内でも不合格になるのでしょうか?
正式には各自治体の調査結果の公表などを待つしかないのでしょうが、想像するに以下のケースが考えられます。
普通に考えれば上記のどれかしか考えられません。
私立高校であれば、定員を割ってもおかしな生徒を入学させたくないので不合格にするというケースはあり得ると思うのですが、公立高校は前述の公費投入の趣旨からしても合格にしないといけないと思います。
特にあってはならないと思うのが、「学力試験の点数が著しく低かったケース」です。さすがにこれはないと思うのですが、他の受験生と明らかに学力的な乖離があるから入学を許可できないというのは、絶対にダメだと思います。
生徒の合格・不合格の境界線を引くのは学校ではなく、倍率でなければ入試制度がおかしくなります(私立高校は問題ないと思いますが…)。
その他のケースとして、「理数科」なのに著しく理数に興味がないとか、試験中や面接試験の態度からして、この学校の志望者とは認められないとか、そういうケースがあれば合格させられないと判断されるケースがごくまれにあり得なくもないかもしれません(が、絶対的に少ないはずです)。
とはいえ、原理原則に従えば、「定員に空きがあるうちは1名でも多く入学させる」というのが基本方針であるべきです。
今後他県も含めて、定員内不合格の議論が活発になってくるかもしれません。今回の沖縄や千葉の事例もその後の調査結果などがわかりましたら、こちらで取り上げていきたいと思います。
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