【ついに登場!】オンライン入試を秀光中が21年度から実施

入試全般
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まさお
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仙台育英学園が同学園の中高一貫校、秀光中等教育学校が2021年度の入試を一部オンラインで実施するという発表をしました。
オンラインで行うのは算数・国語・理科・社会の4教科とのこと。
自分が知る限り、本格的な学力検査をオンラインで実施するのは初めてのことだと思います。

今回は、「秀光中学校のオンライン入試」を取り上げます。

秀光中オンライン入試概要

定員の一部をオンライン入試で募集
⇒算数・国語・理科・社会の4教科をオンラインで実施
検定料は無料。2次試験の面接を受ける場合に検定料の納入が必要
受験会場は自宅
⇒インターネット接続可能なPCまたはタブレットがあれば受験可能

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まずは募集要項の内容を確認

冒頭にも書きましたが、自分が知るかぎり、学力検査型の入試をオンラインでやるという話は日本で初のことだと思います。
いったいどんな入試なのでしょうか。募集要項を見てみましょう。

https://www.sendaiikuei.ed.jp/media/files/shukoh/admission/summary/2021shukoh_gaiyou02.pdf

2021年度入試要項

上の図の黄色いところがオンライン入試の内容です。要点は以下の通りです。

1.名称:秀光トライアル
2.1次試験科目:国語、算数、理科、社会
3.2次試験科目:オンライン面接
4.1次試験日:令和3年1月11日(祝日)
5.2次試験日:令和3年1月13日(水)
6.検定利用:1次のみは無料。2次受験時に14,000円
他の入試で検定料を支払っている場合は無料。

まさお
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オンラインの1次試験だけを受験する場合は無料ということで、力試し(あるいは怖いもの見たさ)で多くの人が受験するのかもしれません。

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オンライン入試の目的

この募集要項を見ると、この学校のオンライン入試の実施目的が見えてきますね。

「秀光トライアル」という名称

この「トライアル」には2つの意味がありそうです。

1つ目は、受験生が自分の力を試す「トライアル」。ひょっとすると、中学受験をあまり考えていない普通の小学生がただなら受けてみようかという軽い気持ちで受験をするかもしれません。まさに「お試し受験」ということです。
そして、1次試験合格なら、受験料を払ってオンライン面接を受けてみようかという流れになる可能性がありますね。
オンラインの特性を活かした受験生の間口を広げる施策のように見えます。

2つ目は、学校側がオンライン融資に知見をためる「トライアル」。新型コロナウイルスは今後どのタイミングで感染拡大の様相を見せるかわかりません。いまだ受験の世界ではノウハウのない「オンライン入試」を経験することで、翌年以降のデータをとることが可能になり、他の学校に一歩先んじることができます。
その意味でも受験生は多く集めたいでしょうから、1次試験が無料というのも納得です。

「自宅受験」というインパクト

「試験会場=自宅」というのは、受験生にもその保護者にとってもインパクトがあります。不正対策や問題形式など、まだ発表されていない情報がいくつかありますが、試験会場が自宅というだけで、かなりの話題性もあることでしょう。
マスコミの取材も入ると思います。

できるだけ派手に「オンライン入試」、「自宅で中学受験」とうたうことで、話題性を強化して知名度アップにつなげたいという思惑も見え隠れします。

秀光中の他の入試回次を受ける人は実質無料

秀光中等教育学校はこのオンライン入試以外にも、「中高一貫対策」とうたわれている「秀光入試Ⅰ」と「特色入試」とうたわれている「秀光入試Ⅲ」があります。

いずれも受験料は14,000円で、1度払えばどの入試にも参加する権利が得られます

つまり、この学校の合格通知を本当に欲しい人はⅠから順に入試を受けてくる可能性が高いでしょうから、Ⅱのオンライン入試はⅠで不合格だった生徒の敗者復活入試という位置づけになります。

学校側も受験者側もメリットがありますから、この入試は一定レベル受検者を集めて話題になると思います。

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今後の情報を待ちたいこと

今回の募集要項はまだ概要レベルで、実際の入試の詳細は別途情報の発表を待たなければなりません。

他校も含めた今後のオンライン入試の流れをみるためにも、ここの入試がどのように実施され世間や受験者からどう評価されたかはきちんと見届ける必要があると思います。
そんな中、現時点で明確になっていない情報で留意すべきものを整理します。

1.不正防止対策
⇒自宅受験による不正行為の可能性について学校側がどう対応するか確認が必要です。方法としては、ある程度問題の量を多くして、不正をしていたら試験時間内に終わらないというような物量で調整する方法や、試験中の様子をWebカメラで移しておくという方法など、いくつかやり方があると思います。

ここでのやり方を他校が真似てくる可能性があります。

2.各科の満点と解答形式
各教科の満点と解答形式もまだわかりません。オンライン上で択一式の選択問題が中心なのか、記述問題も含めPC上でキーボードを打つような入力を求めるのかによっても受験のハードルが変わってきます。

募集要項上はPCまたはタブレットとあることから、たくさんの文字をタイピングさせることは想定していないと思われます。画面上の問題を読んで、解答を選択していくような入試になると予想されます。

3.出題形式
問題の出し方も注意が必要です。PCやタブレットの画面上に従来の入試の問題冊子がPDF形式で表示されるのと、小問単位で問題が切り分けられ、1問終わるごとにページが切り替わっていくのでは、受験する側の感覚が全く異なってくると思います。

特に日本の小学生はPC画面独特の改ページに慣れていないため、いわゆるWebテストのような形式だと最初は面食らってうまく回答できないかもしれません。

翌年以降過去問を受けられるようになれば、あっという間に小学生は適応してくると思いますが…。

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