【ある意味当然!?】共通テスト日程希望調査のとらえ方

大学入学共通テスト
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです!
7/31、萩生田文部科学大臣は記者会見の中で、令和3年度の大学入学共通テストの第1日程・第2日程の希望調査の結果について発言をしました。第1日程希望者が431,000名、第2日程希望者が32,000名とのことです。

今回は「共通テスト日程希望調査のとらえ方」について取り上げます。

共通テスト日程希望調査

第1日程希望が431,000名、第2日程希望者が32,000名という大差
早い日程を選びたい心理がはっきり表れている。
⇒今後、感染拡大による再休校などがあると第2日程が増える可能性も
各日程を選んだ場合の留意点
⇒第1日程希望:過去問を含めた学習計画を確実に立てること
⇒第2日程希望:国立2次や私大のスケジュールを視野に2次対策も同時に進めること

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共通テスト日程希望調査の結果

7/31、文部科学省は令和3年度の大学入学共通テストについて、高校などに依頼をしていた日程希望調査の結果を公表しました。

第1日程希望…431,000名(93.1%)
第2日程希望…32,000名(6.9%)

という結果になっています。

一部の学校の回答はまだ来ていないということですが、2020年度の大学入試センター試験の現役生の出願数が452,234名だったことを考えれば、ほぼ全体数に近いと考えてよいと思います。

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第1日程希望者が多い理由

個人的にはもう少し第2日程希望者が多くなるのではないかと思っていましたが、漕艇場に第1日程に希望が多く集まったという印象です。

以下の理由が考えられます。

1.共通テスト自体を早く済ませ、二次試験対策の時間を十分にとりたい
2.第2日程選択で万が一追試に回ると、後の日程がタイトとなり不安である
3.今後の感染拡大の可能性に備え、少しでも早く共通テストを済ませておきたい
4.共通テストには数学Ⅲなどがなく、学習の遅れの影響が想定ほど出ていない

4.の可能性は学校によってまちまちだと思いますが、首都圏や関西圏の都市部以外ではあまり影響が出ていない可能性はあると思います。
とはいえ、比率的には大都市圏の生徒が一定数いるわけですから、学校の授業を何とか追いつかせて第1日程で受験させたいと考えている学校も多いのかもしれません。

まさお
まさお

試験日程は前倒しした方が有利」というのは、受験の鉄則です。前倒し受験が可能であればできるだけ前倒しした方がよいでしょう。
一方で、共通テストの結果は国立2次だけでなく私大の共通テスト利用入試にも影響します。
結果が悪かった場合にはその後の入試計画が変わる可能性もありますので、十分な準備をして臨めるようスケジュール管理が重要です。

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第2日程選択時の留意点

想定以上に少ない第2日程希望者ですが、そもそも試験範囲の学習が終わっていないまま第1日程で受験しても入試が思うように進みません。
周囲に流されず、冷静に第2日程を受験すべきと判断すべき生徒も多くいると思いますので、第2日程選択時の留意点を記載しておきます。

共通テスト対策と国立2次試験対策を同時並行で進めておく

試験対策としてスケジュール管理が難しいですが、1次試験と2次試験の対策を縦に並べないことが大事です。
出題形式や難易度は大きく異なりますが、試験範囲が大きく異なるわけではないので、「共通テスト⇒2次試験」をセットで見ることで対応はできると思います。

入試日程全体を俯瞰してとらえる

入試日程を見るときに、「〇/〇の入試が終わったら、次は〇/〇」と1回の入試を切り出して近視眼的に見てしまう傾向が強いと思います。
共通テストを第2日程にした場合、次から次へと入試が押し寄せてくるイメージになりますので、常に1歩2歩先の入試準備を進める必要があります。

その意味では、常に入試日程の全体感を見ておく必要があります。

まさお
まさお

準備の時間が長い方が精神的な余裕はありますが、日程が詰まった場合は短期で一気に走り抜けるイメージを持つことが大事です。事前準備の性質が少し変わりますので、頭を切り替えておくとよいでしょう。

今後再休校となった場合も想定しておくべき

7/31の東京都の感染者は463名に上りました。大阪で216名、愛知193名、福岡でも170名と主要都市の感染者は増加傾向になります。
幸い8月から夏休みというエリアも多いので、8月中の休校要請というのは出にくい状況ですが、9月以降も現在と同様あるいは感染者増となった場合は再休校の可能性があります

受験学年以外を休校とし、高3はぎりぎりまで学校継続すべき

感染規模にもよりますが、9月以降は入試までのカウントダウンが進むため、ここでの休校があった場合共通テスト日程の変更(第1日程の中止など)の議論が出てくることは間違いないと思います。

世の中の混乱や受験生への負担を考えると、高3生のみ授業を継続して高1・2を休校とするような対応が現実的だと思います。果たして政府や自治体がどのような判断をするのか、注目しておく必要があります。

自衛策として塾・予備校などのオンライン学習の準備を

一方、受験生の側は万が一の休校時に学校以外の場所での学習継続ができる体制をとっておくべきです。
幸いに多くの塾・予備校はオンライン授業ができる体制になってきています。受験生の多くはすでに塾・予備校に通っていると思いますが、万が一の学校休校時にどのように入試までの学習を進めればよいか、イメージを持っておいた方がよいでしょう。

第2日程選択に変更する条件を事前に確認

上記のように周囲の環境に変化があった場合、第1日程を強行受験すべきか、第2日程への変更を検討すべきかも考えておいた方がよいと思います。

一般的には一度決めたスケジュールを組みなおすと、様々なところに文字通り「しわ寄せ」が出てくるので、お薦めできるものではありません。
しかし、試験範囲の学習自体が遅れて、共通テストの得点が取れなければ、スケジュール通り受験したところで不本意な入試結果となる可能性も高くなります。

浪人覚悟で当初予定通りで行くという判断もあれば、少しでも実力通りの入試結果に近づくための策を講じるという判断もあると思います。
直前になって慌てないため、どういう場合はどんな判断とするかを事前に学校や塾・予備校の先生と相談しておくとよいでしょう。

まさお
まさお

現在の感染者数の状況は入試についても予断を許さないものだと思います。今後、「まさかの展開」があったとしても対応できるよう、最悪のシナリオを想定した準備をしておくことが重要です。
リスク管理能力を問われる入試と考えておくべきでしょう。

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