【今後変化する!?】コロナで変わっていく入試問題

入試全般
スポンサーリンク
まさお
まさお

こんにちは。まさおです!
今年は日本にやってくる台風がかなりの強さになりそうですね。海水温が高いと台風はどんどん発達していくそうです。そんなに強い台風が来たら、コロナでなくても外出できなくなってしまいます。

さて、今回は「コロナで変わっていく入試問題」というテーマです。今の状況が続くと、大勢を集めた長時間のペーパーテストがやりづらくなり、今後入試問題は急速に形態を変えていくと予想します。

見出し

これからの入試問題はこう変わっていく
知識を問うペーパーテストは時間の経過とともに減少する
課題の事前提出+面接試問という形態が増えていく
大学入試では技能ではなく思考力を問う問題へ
⇒解答の正誤ではなく、プロセスの正誤や発想の豊かさを得点にする方向になるはず

スポンサーリンク

コロナで難しくなった大規模ペーパーテスト

来年の共通テストは無事に実施できるのでしょうか?

今回のコロナ騒動で入学試験会場の管理がなかなか難しくなってきています。もともと50万人の規模で行われていたセンター試験は、大学入学共通テストに変わりますが、コロナ禍でも第1日程の出願が90%を超えるという予測があります。
40万人以上の受験生を試験場に収容するとなれば、防疫体制を万全にとったとしても、確率論的にいくつかの会場では集団感染などが起こってもおかしくない状況です。

こんな状況で何校も受験をするのは受験生もつらいですが、実施する学校側もつらいです。試験監督も感染のリスクにさらされるわけですから、できることなら多くの人を集めた入試は辞めたいと考えるのが一般的だと思います。

ワクチンや治療薬が広く行き渡るまでは、大規模ペーパーテストは少しずつ縮小の方向になっていくはずです。

まさお
まさお

日本のペーパーテストは計算力や漢字の読み書きなどの技能を問うものが多いという特徴があります。特に大学入試の世界では、漢字の読み書きなどは辞書で調べればよく、むしろその学生が持っているポテンシャルをどう得点に変えていくかという作問者側の能力が今後ますます問われていくはずです。

スポンサーリンク

大規模ペーパーテスト以外で実力を測る方法

仮に大規模なペーパーテストを行わずに、受験生の実力を正しく測る方法があれば、多くの学校はその方法を採用するでしょう。
具体的に考えられるのは、以下の2案だと思います。

自宅でパソコンによる受験を行う

かつて文部科学省は2024年度に共通テストを「CBT(Computer Based Testing)」に移行していく等計画を発表していました(今もその計画のはず…)。

当初は、試験会場に出向いてパソコン上で試験問題を解くという方法が想定されていましたが、コロナ禍においては、これを自宅で受験させるというような議論が出てくる可能性があります。

結論から言うと、この方法はかなり難易度が高く、実現は難しいと思います。
理由は以下の通りです。

・機器に依存する入試は、機器故障対応体制の準備が必須
 ⇒リスニングですら毎年多くの生徒が機器の不具合で再受験になっています。共通テストの全科目をパソコン上で実施するのはかなり難易度が高いと思います。必ず一定割合のPCが不具合を起こします。仮に0.1%のPCが不具合を起こすと、50万人規模では500人がPC不具合に該当することになります。

・不正監視の仕組みが必要
 ⇒自宅受験になった場合は不正監視の仕組みが必要になります。不正監視システムを開発した会社などもありますが、不正を行う受験生はどんな仕組みでも不正を行うので、鼬ごっことなる可能性があります。むしろカンニングしたとしても実力が出てしまうような入試に移行する方が健全なように思います。

テスト形式を辞めレポート提出と面接試問による形態に変更する

第2の方法はペーパーテストを辞め、事前課題を提出させたうえでその内容について面接でというやり方です。

このやり方をとると、試験場に生徒を集める必要もなく、実施の負担は軽くなります
一方で事前課題の採点と面接試験の基準のばらつきが合否に影響が出るという採点者側の基準統一という別の課題が出て来ます。
また、一度に大勢の受験生に対応することは難しくなると思われます。多くの受験生を短期間で合格と不合格に振り分けていく従来型の入試ではこの方法の導入は難しいでしょう。

一方で、この方法を採用した場合は、いわゆるオンライン型の入試に完全移行できるため、受験生に移動をさせなくても試験ができるメリットがあります。
コロナにより、地元志向が強まる中でオンライン型の入試は意外と受験生を集める可能性があり、大いに検討すべきと思います。

スポンサーリンク

計算力などの技能を問う入試はそろそろ卒業か!?

日本の入試は大学入試でも計算力を問うような問題が出されたりして、技能重視の傾向が強いです。世界の多くは数学の入試に電卓持ち込みは可能というケースが多い中、日本は試験時間中に手で計算をさせている状況です。

今回のコロナの影響でそのような基礎的な計算ができるかどうかを入試で問うよりも、もっと本質的な理解力や発想の豊かさ、表現力などを測る試験が重要になってくると思います。

問題数を減らして必要な内容を自由に書かせ、解答の正誤ではなくプロセスの良しあしを評価するような入試が今後求められると思います。
その意味では、コロナが日本の入試のあり様を変える入試改革の立役者になってしまうのかもしれません。

来年度以降の入試問題のあり方については、きっと私立大学から変化していくと思いますが、その変更点を注視していく必要がありそうです。

コメント