【国立2次も】国大協がコロナ救済追試実施の方針

教育に関する政策
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
7/8の読売新聞に、国立大学協会が国立大学の2次試験について、コロナ感染者向けの救済追試を設定する方針を固めたとの記事が出ていました。共通テストは第1日程・第2日程のほかに、特例追試験を設定していましたが、2次試験でも同様の追試を設定する方向のようです。

今回は、「国立2次試験の救済追試験」について取り上げます。

国立2次の追試験のポイント

国立2次を前期または後期で受験できなかった受験生向けに追試を設定
後期日程よりも後の日程に設定される
⇒受験生は追試を受験するか選択することができる
詳細は各大学の意見聴取後、7月中に「大学入試実施要領」として公表される
⇒強制力はなく、追試験の設定は各大学の判断にゆだねられる

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国立大学協会の実施要領原案

国立大学協会の「大学入試実施要領」は6月19日に文部科学省が公表した「大学入試実施要項」をさらに詳しくしたバージョンと考えるとわかりやすいと思います。

その中に、「国立大学の2次試験を新型コロナウイルスへの感染などの理由で受験できなかった受験生へ恩救済策として、追試験を行うこと」を盛り込んだ原案を作成したようです。

最終的には各大学の意見を聞いたうえで決定されるようですが、この内容がひっくり返ることはほぼ考えづらいので、共通テストに続き、2次試験でも追試験の設定をする大学が多く出ることが予想されます

【参考】前年度国立大学2次試験のスケジュール

昨年度の国立大学の2次試験は以下のようなスケジュールでした。

日程内容
出願期間2020/1/27~2020/2/5
前期試験2020/2/25~
前期発表2020/3/6~3/10
後期試験2020/3/12~
後期発表2020/3/20~3/24
2020年度入試スケジュール

2020年の追試験は大学によってやるところとやらないところに分かれました。
東京大学は、公平性が担保できないことから新型コロナウイルスに罹患した場合は「受験できない」としたのに対し、東京工業大学は「3月中の追試験を希望する場合は2月26日午後3時までに入試化まで連絡をするように。」という通知を出しました。

まさお
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昨年度は新型コロナウイルスの拡大が国立の2次試験のタイミングとほぼ合致していたのですが、過去の経験値がないために判断が分かれてしまいました。今年は実施要領で追試の設定を明言するわけなので、多くの学校が何らかの試験を設定すると思われます。

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追試験の問題作成は大学の大きな負担

このまま大学入試実施要領が確定し、国立2次においても追試を設定することになると、国立大学の負担はかなり大きいものとなります。

おそらく、受験生が少ないことから後期試験と同じように小論文のみなどのような出題内容になるのではないかと思われます。

大学入試の2次試験ともなれば、作問者にもそれなりの専門性が求められる、「良質の問題セット」が必要となります。それが、本試験とは別に今からもう1セット準備せよというのですから、大学側はかなり厳しい要求を突き付けられていることになると思います。

とはいえ、前回入試と異なり新型コロナウイルスがこれだけ広まっている中で、何もしなかった場合世論の批判をそれなり受けることになるでしょうから、多くの大学が何らかの対応をすると思います。

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最終決定はこれから

今後、国立大学協会は各大学の意見を聞いたうえで、最終的な「大学入試実施要領」を整備していくことになります。

文部科学省は6/19に「大学入試実施要項」を発表していますが、それをより精緻にしたものが「大学入試実施要領」です。名前が似ているので厄介ですが、大学入試要項では各大学に7月31日にまでに大学入試の実施要領の確定・公表を求めていますので、これかあ2週間くらいで各大学が入試日程等の詳細を発表してくるはずです。

国立大学については上記の「大学入試実施要領」が確定され、それにのっとって各大学個別の入試日程等の公表がなされていきます。

今回の国立大学協会が検討している、2次試験においても追試験を実施する方針は各大学に通知されますが、強制力はありません。実際に各大学が追試験を実施するかは今後の各大学の発表を見る必要があります

まさお
まさお

大学側は上記のような対応を検討していますが、受験生側はできるだけ追試験にならないように体調管理・日程管理をすることが重要です。
3月末の追試験は入学式の数日前に行われるため、受験生へんプレッシャーは相当なものです。使わずに済ませられるなら使わないのが得策です。

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