こんにちは。まさおです!
東京の感染者は7/28、266名でした。相変わらずの新規感染者数です。この勢いのまま年末を迎えると、来年の入試はウイルスとの戦いに半分以上のエネルギー割くことになるかもしれません。
とはいえ、会場実施の模擬試験をそろそろ経験しないと、志望校の合格見通しが本当に分からなくなってしまいますね。
今回は「模擬試験の会場実施状況」をまとめてみました。
都県別の模試の会場実施状況
東京
進研Vもぎは8月・9月を自宅受験のみで実施とアナウンスしています。
新教育W合格もぎは8月を自宅受験か塾内受験で実施します。塾内実施の場合は、問題用紙が塾に届き、塾の教室での受験となります。
神奈川
新教育W合格もぎは8月を自宅受験か塾内受験で実施とアナウンス。東京同様、塾の教室で受験が可能です。
神奈川全県模試は8月を会場実施と自宅受験で選べるようになっています。自宅受験は問題用紙の送付等があるため、会場実施よりも受験料が少し高く設定されています。
千葉
進研V模擬は8月・9月を自宅受験のみで実施とアナウンスしています。
総進Sもぎは8月以降、会場受験と自宅受験で選べるようになっています。受験料は会場受験も自宅受験も同額です。
埼玉
北辰テストは9月を会場受験のみで実施とアナウンスしています。他の模試と異なり、自宅受験や塾内受験が選べません。
感染者が際立って多い東京都は会場を貸す側も神経質になっているようです。なかなか会場実施ができる環境が整わないようです。
他のエリアの会場も、密を避けるために通常の倍近く席を空けての実施となるようです。
会場で模擬試験を受ける意味
1都3県は東京以外で会場実施をやる模試が大半となっています。これだけ感染リスクがある中でなぜ会場実施を行うのでしょうか?
それは、会場実施の模擬試験でないと本当の意味で「模擬」、つまり本番の試験の練習にならないからです。
皆さんは、自宅受験と会場受験、どちらの方が点数を取りやすいですか?
直感的には自宅受験の方がリラックスして点が取りやすいと思うかもしれません。実際は、自宅受験の方が緊張感がなくて得点が崩れる生徒が多いようです。
自宅受験は不正を防止することもできず、受験生の「良識」を信じるしかないのですが、不正をする生徒はゼロではないにしても、意外と少ないようです。むしろ、試験時間を正しく図らず、途中でやめてしまったり、見直しもいい加減なまま答案を提出してしまうことの方が多いという問題があります。
会場実施のみとする北辰テスト
そんな中で埼玉の「北信テスト」は自宅受験や塾内受験を行わず、全て会場実施という形態をとっています。受験生の保護者の中には、今の状況で会場受験に送り出すのに躊躇する方もいるかもしれません。
北辰テストが会場実施のみとした背景を少し考えてみたいと思います。
北辰テストの偏差値は埼玉の受験生にとって志望校選びの物差しのようなものです。埼玉出身の方ならわかると思いますが、北辰テストの偏差値と合否判定はほぼそのまま入試結果とイコールに近い形となります。
それほどの精度を誇っているのは、受験者の学力を正確に測ることにこだわってきた北辰図書の方々の努力のたまものなのですが、もう一つ「厳正なテスト実施」という側面もあります。
母集団の試験の受け方、試験時間が不正確ですと成績処理されたデータも不正確になってしまいます。敢えて北辰テストがリスクを負って会場受験のみにしたのは、正確なデータを出して志望校選びをしてもらおうという、模擬試験本来の役割を全うしようとしたからだと思われます。
これで感染者を出してしまうと、その後の会場実施が危うくなるので、絶対に安全に試験をしてほしいと思います。
会場で模擬試験を受ける受験者の心得
このように会場で模擬試験を実施することは、テスト会社としても勇気ある決断だと思います。そこに受験に行く受験者はどのような心構えで臨めばよいでしょうか?
1.試験本番の練習ができる数少ないチャンスと思って受験する
2.試験場に出かけて受験をすることは感染リスクのあることだと自覚する
3.休み時間や試験終了後に友達とくっついて密な状態を作らないようにする
もし、入試本番がコロナ感染が広まっている中、1教室に入れる生徒を減らして実施するとなると、数少ない会場での模擬試験の経験が重要になってきます。
試験期間中に万が一でもコロナウイルスに完成していることが判明したら、1カ月は受験ができないと思った方がよいでしょう。
1か月の計画の狂いは精神的に大きなダメージを与えますので、可能な限り感染しない状態を維持することが大事です。その意味でも、会場で実施する模擬試験と感染しない行動パターンをセットで考えるようにしましょう。
受験生の皆さんは10月以降の模試など、会場受験のチャンスがあれば、最低1~2回は会場受験を経験しておいた方がよいでしょう。感染の危険性とのバランスで冷静な判断が必要なのは間違いないのですが、自宅受験のみで本番入試を迎えるのはやはり厳しいと思います。
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