【全国初!】都立小中高一貫校の開校準備状況

教育に関する政策
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まさお
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こんにちは。まさおです!
東京都教育委員会は7/28、都立の小中高一貫教育校に関する情報を公表しました。特色や開校初年度の募集概要、説明会の予定などです。

今回は全国でも初の試みとなる、「公立小中高一貫教育校」について取り上げます。

都立小中高一貫校とは?

都立立川国際中等教育学校を母体として、隣接した場所に小学校を開校
⇒開校は2022年4月
⇒初年度は小1を80名(男女各40名)募集
通学時間40分以内が条件
人や社会に貢献し、世界を舞台に活躍できる人材育成が目的
⇒義務教育9年間で標準的な学校より1000時間ほど多く英語を学ぶ など

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東京都の発表内容は以下の通り

都立小中高一貫教育校(令和4年4月開校予定)について|東京都教育委員会ホームページ
東京都教育委員会のホームページ。事業内容、入試、都立学校、教職員採用、教員免許、生涯学習などの情報をお伝えします。

主な特色

1.探求的な学びを重視

全ての学習において探求を重視した指導を行うことを特色としています。12年間を通じて探求プログラムを実施。第10学年(高校1年相当)では、3カ月の特別プログラムを実施する予定です。

2.世界で通用する語学力と言語能力の育成

立川国際中等教育学校自体が帰国子女枠などがある国際職の豊かな学校であることもあり、小学校から語学教育に力を入れるそうです。
義務教育9年間で通常の学校よりも1000時間程度英語の授業時間を多くとったり、小学校から第2外国語に触れる機会を作る予定です。

まさお
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探求的な学びを実践するには、一定レベルの基礎学力が必要です。ベースとなる知識がないままに探求してもただの遊びにしかなりません。探求的な学びを支える基礎学力の育成計画などに注目をすべきだと思います。

令和4年度の募集概要

開校が令和4年度(2022年度)ということで、現在の年中さんが1期生になります。

募集定員:80名(男女各40名)
通学区域:通学時間が40分以内にある鉄道の駅やバス停のある区域
選抜方法:抽選と適性検査

かつては国立の小学校などは最初に抽選で受検者を絞って、そこから入学試験を行いました。今は少子化の影響で抽選が残っている学校は皆無ですが、立川国際は受検者が多く集まることを想定して、抽選を入れています

まさお
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2022年4月までに現在の新型コロナウイルスがどの程度抑えられるようになっているかがポイントですね。毎日40分も小学1年生を電車やバスで通学させるとなると、それなりの感染リスクもあると思われます。地元の子どもたちばかりが集まっては意味がないでしょうから、募集活動に力を入れると思われます。

令和2年度の学校説明会

第1回 令和2年10月11日(日)10時30分・15時30分 たましんRISURUホール(立川市)
第2回 令和2年10月31日(土)10時・14時 都庁大会議場
第3回 令和2年11月28日(土)10時・14時 たましんRISURUホール(立川市)

上記3回の実施が予定されています。

令和2年9月1日よりホームページにて受付を開始するそうです。

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小中高一貫校の設置の意義

中高一貫校の場合もそうですが、小中高一貫(12年一貫)教育にはメリットもデメリットも存在します。

メリット

独自のプログラムで長期間生徒をじっくり育てることができるのが最大のメリットです。
12年間のカリキュラムを自由に組み立てられるというのは、これまでの枠組みにない可能性を手に入れたことになります。
また、中学入試も高校入試もないことで、学習を足踏みさせる関所のようなものがなく(正確には関所を自由に設定でき)、実現したい未来に向けて最適化した教育環境を作り上げることができます

デメリット

完全な純粋培養となりますので、一般的な世の中の学校や生徒とは少し違った世界で育つことになります。
中学募集についての言及がありませんが、小学校の80名が中学入学組と合流するのかしないのかによっても少し様子が変わってきます。
小学校入学組の80名が高校卒業までの12年間一緒に過ごすとなると、かなり狭い世界の中で育つということになるかもしれません。
多様な価値観や考え方を持った生徒、学力の高い生徒から低い生徒、スポーツの得意な子や芸術分野で才能を発揮する生徒など、外の世界で出会うはずの多くの生徒と触れ合う機会を意図的に作って行かないと浮世離れしてしまう可能性があります。

学校側は十分そのことを理解して、外部との交流機会を作ろうとしているのだと思いますが、注意しておくポイントになると思います。

まさお
まさお

公立の小中学校に通う最大のメリットは、世の中の縮図のような様々な人と出会うことができることだと思います。
やさしい人もいればグレてる人もいる、実際の世の中のいろいろな人間のあり様を公立の小中学校は垣間見せてくれます

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受検する価値はあるのか

はっきり言えば、小学校1年生の時の学力というのはその子のポテンシャルが十分に反映されていない可能性があります。幼稚園児の適性検査で12年後に難関大学に合格できる学力を見極められるかと言えば、無理でしょう。
7歳から18歳までというのはあまりに長いですし、成長の過程で子ども本人も大きく変わります。

公立小中高一貫校に通わせる価値があるかと言えば、幼稚園の頃から早熟でいろいろなものに興味を示して器用に物事をこなせる子どもであれば通わせるとよいかもしれません。一方で、粗削りでどんな成長を遂げるかわからない子がラッキーでこの学校に這ってうまく育てられるかは、わからないかもしれないです。

一般的に国立の小学校の子どもたちなどを見ていると、すごく上手に立ち回る大人っぽい小学生(ある意味、大人に忖度している小学生)も多くいるように思います。
小学校受験は本人の発達度合いを見ながらの判断が正しいように思います。

まさお
まさお

時代の変化に合わせて、新たな教育にチャレンジしていこうとする東京都の姿勢は素晴らしいと思います。2022年度に入学する1期生が卒業するのは2033年度ということになります。そのころには大学入試制度も大きく変わっていると思います。今の物差しで物事を測ることはできなくなっているかもしれません。

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