高校生のなりたい職業から考える ~学歴と仕事の関係~

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まさお
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こんにちは。まさおです。
今の高校生が大学受験をする際に、何を基準に大学を選ぶのでしょうか?
昔は就職に有利な大学=偏差値の高い大学という構図がはっきりしていましたが、今は職業観・就職観もさまざまです。
今回は「高校生のなりたい職業~学歴と仕事の関係~」について取り上げます。
早期になりたい職業を見つけられると、正しい学習、だたしい大学選びが可能になります。

高校生のなりたい職業~スタディサプリより~

1位 教師 11.4%
2位 公務員(国家・地方、警察・消防・自衛官)10.0%
3位 看護師 9.1%
4位 建築士・建築関連 6.1%
5位 医師・歯科医師・獣医 5.9%
6位 技術者・研究者 4.3%
7位 保育士・幼稚園教諭・幼児保育関連 4.2%
8位 薬剤師 3.0%
9位 製造業(自動車・造船など) 2.9%
10位 放射線技師・臨床検査技師 2.7%
10位 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・リハビリ 2.7%
10位 エンジニア・プログラマー・IT関連 2.7%
~出典 「スタディサプリ」より

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スタディサプリの#高校生なうの職業調査

トップ10は上記の通りです。ソースは以下のページで確認が可能です。

高校生と保護者に聞いた! 将来なりたい職業となってほしい職業とは⁉ / 【スタディサプリ進路】高校生に関するニュースを配信
高校生と保護者に聞いた! 将来なりたい職業となってほしい職業とは?

ソースとなっている上記のページには、男子のみの希望ランキング・女子のみの希望ランキング・保護者の希望ランキングも載っています。
それぞれ、男子・女子・保護者の大事にしているポイントが少しずつ違って面白いです。

まさお
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この後の記事で、この職業希望の背景を考えてみたいと思います。

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高校生がなりたい職業を選ぶ基準は?

なりたい職業が明確にあると、自分の学習に意味がもたらされ学習のモチベーションも上がります。その意味では、なりたい職業が具体化していることはとても良いことと言えるでしょう。

一方で、なりたい職業の選び方というのもかなり個人差があるようです。全体統計の順位は上記のランキングの通りなのですが、そこに至るプロセスは人それぞれということです。

高校生が職業を選ぶ基準

自分が多くの中高生を指導していたとき、明確に将来なりたい職業を口にできる生徒は30%くらいだったと思います。

その多くは、
① 中高生の生徒にとって身近な存在の職業
 ⇒学校の先生や医師など
②他者の役に立つ職業
 ⇒医師または看護師
③生活の安定が見込める職業
 ⇒公務員
④手に職が就く職業
 ⇒保育士・薬剤師・放射線技師・プログラマーなど
といったことのようです。

まさお
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学校の先生は部活の顧問を引き受けてしまうと、仕事とプライベートの境界が曖昧になって1年中ずっと学校にいるようなことになります。今の20代の人たちの仕事観とは少しかけ離れた世界なので、若い人の離職も多いといわれています。その教師が1位というのが興味深いです。実態を知らずにあこがれているだけなのかもしれません…。

冒険をしたがらない今の高校生

上記のランキングを見る限り、今の高校生の大半は冒険をせず堅実に生きる道を選びたいように見えますね。
この20年、景気はほぼ上向かず努力がなかなか成果に結びつかない時代だった子もあるでしょう。特に今の高校生の親世代は、バブル経済とバブル後の格差を目の当たりにした世代ですので、子供にもあまり冒険して変なリスクをしょってほしくないというのもあるのかもしれません

また、上記のアンケートがスタディサプリからのアンケートということもあって、全国の様々な学校のアンケート結果が混ざって集計されている可能性も高いです。
その中で、特に地方都市においては、地元の高校⇒地元の大学⇒地元の国家公務員というのが一番経済的に安定しているという可能性もあります。

まさお
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地方公務員は地元のエリートの就職先として安定した人気があります。これから人口減少社会になり税収が減ってくると公務員のあり方も変化が訪れるかもしれませんが…。

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大学選びと就職の関係

大学選びと就職・職業選びの関係を整理してみましょう。ここ20年で時代が大きく変化しました。この中で職を選ぶというのはなかなか先の読めない難しい選択になってきています。

学歴は高いに越したことはないが、それだけでは幸福な人生にならない

学歴自体は高いに越したことはありませんが、卒業した大学がその人の人生を決めることは少なくなりました。どの大学に行ったとしても、そこでどんな能力を身につけたかが重要です。

たとえば、慶應義塾大学に首尾よく入学したとします。三田のOB組織は大変強力で就職事態も相当有利に進むのは事実です。志望する企業に就職すること自体も他の大学よりは相当実現可能性は高いと思います。

問題はその企業に就職することがゴールなのかということです。かつては終身雇用や年功序列といった日本企業独特の仕組みがあったのでその企業に入り込めれば40年勤めあげて一定の所得を得た人生が送れ、それが幸せと言われました。

今は一つの企業が40年同じ事業を続けることが難しい時代です。就職してから10年もたてばその会社の環境も事業内容も大きく変わってきます。そこで求められるのは個人の力量。変化の多い時代で変化に対応する能力がないと波にのまれてしまう時代です。

これからの時代は転職することが前提になる

一方で、これから30年~40年間の職業というのは、ある企業に入社した新入社員が定年までその会社に勤めあげるということがまれになってくると思います。

かつて日本を代表する大企業だったいくつかの会社が中国資本に買収されたり、多くの早期退職者を募集したりしている時代です。これから就職をする学生は、就職を決めた会社に40年以上勤めあげる気はあまりないのかもしれません。

そうであるならば、大学選びと修飾の関係はどう整理すればよいのでしょうか?

大学を自分の得意分野を見つけ伸ばせる環境にする

これからの就職で大事なことは、「自分の強み」を自覚して、それを伸ばせる会社を見つけるということです。ある人が20代から60代まで仕事をしようと思えば40年以上、仕事をし続けることになります。その40年間を使って自分のどんな力を強くしていきたいのか、仕事をしながら明確にしていくことが大事です。
大学選びの段階で自分が将来どんな個性で持って仕事をしていくかがイメージできていると、その後の就職もクリアになってくるはずです。

まさお
まさお

なりたい職業ランキングから考えてみましたが、組織に所属しながらその組織を使って自分をどう成長させるかが重要な時代です。自分を伸ばせる環境を見つけたらどんどん環境を変えて自分の価値を高めていくとよいでしょう。

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