こんにちは。まさおです。
3/10、東大の合格発表がありました。9,089名が志願し、2,993名が合格しました。女子の合格者比率は相変わらず2割程度等状況です。
今回のテーマは「東大の合格発表!女子の比率はなぜ上がらないか」です。
東大志願者と合格者の男女比について
毎年3月10日の東大合格発表は各高校のランキングに注目が集まります。今年、開成の東大合格者数が日本一だと40年連続になるようです。
一方で、最近何かと話題の男女差の問題ですが、東大の合格者数もたびたび話題になっています。今回は合格者数そのものだけでなく、男女比についても少し注目してみたいと思います。
科類 | 志願者数 | 内女子 | 女子の割合 | 合格者数 | 内女子 | 女子の割合 |
---|---|---|---|---|---|---|
文科Ⅰ類 | 1,264 | 313 | 24.8% | 403 | 92 | 22.8% |
文科Ⅱ類 | 1,016 | 168 | 16.5% | 355 | 61 | 17.2% |
文科Ⅲ類 | 1,455 | 527 | 36.2% | 469 | 192 | 40.9% |
理科Ⅰ類 | 2,989 | 311 | 10.4% | 1122 | 108 | 9.6% |
理科Ⅱ類 | 1980 | 455 | 23.0% | 546 | 130 | 23.8% |
理科Ⅲ類 | 385 | 81 | 21.0% | 98 | 15 | 15.3% |
合計 | 9,089 | 1,855 | 20.4% | 2,993 | 598 | 20.0% |
上記の通りで、合格者数は募集定員との絡みもあり毎年ほぼ同数ですが、女子の合格者もここ数年ほぼ横ばいに近い状況です。
合格者で見ると、文学部に近い文科Ⅲ類が女子の比率トップで、2番目が理科Ⅱ類という状況です。一番率が低いのが理科Ⅰ類です。合格者総数は最も多いので、全体の率を押し下げてしまっていますね。
文科Ⅱ類や文科Ⅲ類、理科Ⅱ類は志願者の女子比率よりも合格者の女子比率の方が高くなっていますね。文Ⅱ・文Ⅲに出願する女子はやはり手堅く見て出願しているのかもしれませんね。
世界のトップ大学の女子比率は高い
東大の女子比率は約20%ですが、世界のトップ大学はどのような状況なのでしょうか?
以下のページで世界の主要大学の男女比率が確認可能です。
これを見ると、女子:男子の比率は
オックスフォード大学⇒46:54
スタンフォード大学⇒44:56
ハーバード大学⇒49:51
カリフォルニア工科大学⇒36:64
マサチューセッツ工科大学⇒39:61
ケンブリッジ大学⇒47:53
工科大学などは男子比率が多少高いですが、男女比は1:1に近い状態になっている大学が多いことがわかります。
やはり日本のトップ大学は世界のトップとは少し違っているのかもしれません。
日本のトップ大学が世界と肩を並べられないのはなぜなのか、女子の比率が上がらないのはなぜなのか、次の項目で考えてみました。
東大の女子比率が上がらない理由
色々なところでたびたび議論になる、東大の女子の比率が上がらない理由ですが、自分は日本の大学入試制度が主たる理由ではないかと思っています。
大学受験の段階で、文系・理系を分けて学部単位で志願をして受験をするスタイルは、受験段階でかなり目の細かなふるいに受験生をかけてしまいます。
また、日本の大学入試問題は、厳密な情報処理力を求め、トップ大学もやはり男子が有利になるような問題の作りをしているように思われます。
さらに、日本の女子に対する根強いものの見方も影響をしていると思います。
男子と伍して東大でしのぎを削るような女子は「良妻賢母」型の日本の女子像と少しかけ離れていると感じている人が多く存在します。
そもそも「良妻賢母」的な発想をしている段階で、東大受験というのは難しくなってしまいます。また、今の国際情勢の中ではなかなか通用しない(日本では通用しますが…)考え方だと思います。
女子の能力をどう生かして国を盛り上げていくかを国が考えないとこの問題は東大だけが考えるような性質のものではないように思います。
入り口段階でのふるいを少し緩め、学習内容も大学入学当初はリベラルアーツ的な幅広の基礎力を身につけるような流れにしたうえで、女子のエリートを男子同様の地位まで高めていく努力をしないと、この問題は解決しないと思います。
日本の交際社会における立ち位置にも関わる重要なテーマだと思います。
国を挙げて本腰で対応をしないと、解決しない問題だと思います。
コメント