こんにちは。まさおです。
CCCマーケティングが10代に行ったアンケートでは20%が今後の授業はオンラインのみでよいと回答、オンラインが主でよいという回答は60%に達しています。
今回のテーマは「これからの授業はオンラインのみでよいのか?」です。
10歳~29歳のこれからの授業に関するアンケート
CCCマーケティングが行っている「学校総選挙プロジェクト」の中に、今後の授業のあり方についてのアンケートがありました。
調査対象は10歳~29歳
質問は「今後、学校の授業をどのようにすべきだと思いますか?」というものです。
上記ページに詳細が出ていますが、そこから10代だけを取り出した結果が以下の通りです。
対面授業のみが7.3%と最も少なく、オンラインが主またはオンラインのみが59.9%と全体の6割を占める結果となっています。
コロナ禍のオンライン授業が2年目に入り、オンライン授業への慣れもあって、今後の授業はオンラインが主になるべきという意見が大勢を占めました。
10代も幅が広いので注意が必要
上記結果で今後の方向はオンラインと見てよいかというと少し注意が必要です。
10代という年齢層は幅が広いだけでなく考え方も大きく異なります。
上記アンケートがTポイントの関連であることを考えるとメインの回答者は高校生と大学生と考えるのが自然だと思います。
上記アンケートを小中高大の4つの学校全てに当てはまる結果ととらえるのではなく、
大学>高校>中学>小学と年齢の高い順に考え方を反映しているのではないかととらえるのがよいと思います。
とはいえ、対面授業のみが7.3%と1割にも満たないという結果は衝撃的だと思います。
これからの授業はオンラインができて当たり前という感覚を教師側が持つ必要があるということを示唆しているということです。
教師の側はいつかコロナが終息して、コロナ前の授業形態に戻ると考えている人も多いかもしれませんが、そうすべきではないということだと思います。
適宜、オンライン授業を組み合わせて学習の質を高めていく工夫をしていくことが重要です。
学校教育はサービス業ではない
もう一つの重要な視点は「学校教育はサービス業ではない」という視点です。
ともすると教育もニーズに合わせて変化すべきという議論が出がちですが、ニーズに合わせることで教育の重要な要素が失われてしまわないかを常に意識しておくことが重要です。
本来学校教育は「国力を維持・発展させるために将来の日本を支える人材を育てる」という目的があります。
その意味においては、20年~30年後の世界がどのような状況になっているか、その世の中で活躍できる人材になってもらうにはどのような資質・能力を育てておくべきかをきちんと議論・整理した上で学校教育が行われている必要があります。
グローバル化が進み、価値の多様化が進み、ICT・AIといったテクノロジーが当たり前の世の中になっていくと考えると、教育のICT化や授業のオンライン化、PCやタブレットを使った日常学習などは不可欠と考えるべきです。
学校の先生側が「IT機器は苦手で…」と言っていられる時代はいよいよ終わりを告げたと考えるべきだと思います。
その意味においてもこのアンケート結果は示唆に富んだものだったと思います。
対面授業でやった方がよいこと、オンライン授業でやった方がよいことをきちんと切り分けてこれからの教育はどうあるべきかを有識者の方と議論をしながら適切に学習方法を組み立てていくことが重要だと思います。
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