こんにちは。まさおです。
文部科学省は6/4、全国の自治体などの高等学校設置者に対して、令和4年度の高校入試に対する配慮事項を通知しました。
今回は「令和4年度高校入試に向けた配慮事項」を取り上げます。
コロナによる影響が読めないため志願者に最大の配慮を
令和4年度入試は枠地接種が進むなど、コロナ対策が部分的に進行、さらにその効果もまだ未知数ということもあって、令和3年度ほどの厳戒態勢にはならないかもしれません。
一方で、ここで油断をして受験生にクラスター発生などがあるとその後の入学先などにも影響があるため、試験を実施する側には最大限の配慮が求められると思います。
今回の文科省の通知は上記の背景を踏まえた第1弾としてとらえるとよいと思います。
具体的な通知内容は以下で確認できます。
https://www.mext.go.jp/content/20210604-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf
高校入試は各自治体の判断により行われるため、その判断に一定枠組みをはめた格好になっています。
配慮事項の具体は後述します。
高校入試における配慮事項
主要な配慮事項は以下の通りです。
公表した入学者選抜実施要項の変更は原則行わない
学力検査の実施教科の変更などは行わないという内容です。
大学受験でも8月1日以降の変更は行わないことという通知が出ていましたが、高校入試においても同趣旨で変更を行わないように要請している格好です。
もちろん、強力な変異株やワクチンが無効となるような新たな事象が発生すればこの枠内では収まらなくなるので、現時点においてはという流れで考えるとよいでしょう。
試験範囲への配慮は特段しなくてもよい
本年度の学校の授業進度が著しく遅れていなければ,昨年度のような試験範囲への配慮は不要であるという内容です。
今年はほとんどの自治体で授業は予定通り進んでいると思います。昨年も試験範囲の縮小は不要だったようにも見えますので、今年は範囲縮小の話は出てこないと思います。
追試験の設定など感染者へ配慮した救済措置の実施
追試験などを設定し、感染者が受験できずに入試が終わってしまわないよう配慮するという内容です。
すでに複数の自治体が追試験を含めた入試日程を公表していますので、この流れに大きな変更は出ないと思います。
また、付随して試験会場のスペースを広くとることや出入り口での消毒等の対応はコロナ禍が続く前提での準備が基本になると思います。
スポーツ・文化等の大会中止への配慮
大会中止によって入学志願者が不利にならないように配慮を行うことという内容です。
推薦入試や調査書の評価において部活動の大会や発表会が中止になるケースは本年も十分にあり得る状況です。
一部の大会は実施され、一部の大会は中止などと差が出るとかえって評価が難しくなるので、場合によってはほとんど中止となった昨年よりも、より配慮が必要になると思われます。
無症状の濃厚接触者への配慮
一定の条件を満たしていれば受験可能とするように配慮を行うという内容です。
・当日無症状であり、PCR検査が陰性であること
・終日別室受検であること
・他の受検者との間隔を常に2m以上確保すること
・試験場への行き帰りに公共の交通機関を使わないこと
上記を満たせば受験ができるようにという内容です。
いずれも前年度の経験をもとに、現在のウイルス感染状況を見ての対応がきちんとできていれば、大きな混乱なく進められるものだと思います。
受験生側も見通しを持っての対応が昨年よりは進めやすいですね。
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