高知大学で追加合格。入試システムの設定不備が原因

高知大学で入試ミス 大学入試
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
7/30、高知大学は2021年2月に行われた一般選抜(前期日程)において、入試システムのプログラム設定にミスがあったことを発表しました。

結果的に1名追加合格になっています。

今回のテーマは「高知大学の追加合格」です。

入試における追加合格

◆入試システムは今の時代に不可欠
⇒入試制度が複雑化し、得点圧縮や1次・2次の得点合計等システム支援が不可欠
⇒学校側には複雑な制度をシステム上に正しく設定できる体制とチェック機能が必須
◆受験生は全力で試験に臨むだけ
⇒追加合格が志望順位の高い学校で起こった場合は、原則志望順位の高い学校に行くべき

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高知大学の入試ミスの発表内容

7/30に高知大学は入学試験においてミスがあったことを発表しました。
詳細は以下のリンクから確認が可能です。

◆2021年度高知大学一般選抜(前期日程)における入試過誤について(お詫び) | 高知大ポータル

ポイントは以下の通りです。

  • 2021年2月25・26日実施の一般選抜(前期)で入試システムに設定ミス
  • 2021年5月にミスが発覚し、プログラム修正と再検証
  • 結果、1名の追加合格が判明。
  • これにより不合格になる者はいなかった
  • 該当の受験生とその保護者にお詫びをし、今後の対応について了承をいただいた
  • 再発防止に全力で取り組む

合否判定を行うプログラムにミスがあったために、本来合格になるべき受験生を不合格にしてしまったということです。

該当の受験生と保護者にお詫びをして、「今後の対応」について了承をいただいたということです。

「今後の対応」の内容ははっきりしていませんが、現在通っている大学または予備校にかかった費用を弁済して、高知大学への入学手続きを進めるという内容が主になると想像できます

まさお
まさお

該当の受験生にとっては、青天の霹靂的な連絡が大学から来たということでしょう。いろいろな意味でその型の人生に影響を与える大きな出来事なので、大学側のミスはやはりあってはならないと思います。

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入試システムの設定ミスは高知大学以外でも発生

一方で、入試システムへの設定ミスによる追加合格の事例は、今回が初めてではありません。

今年話題になったのは以下のような事例でした。

  • 5月10日に九州大学で一般選抜(後期)で5名の追加合格を発表
  • 5月28日に東京海洋大学で一般選抜(前期)で3名の追加合格を発表
  • 7月9日に岡山県立大学で一般選抜(前期)で集計ミス発覚も追加合格はなし。

いずれも国公立大学で、合否判定をする入試システムの設定ミスが背景にあるようです。

現在の入試は、「大学入学共通テスト」を1次試験として、その結果を教科ごとに一定割合で圧縮をかけたり、2次試験の結果との加点による総合得点での合否判定をしたりと、いくつかの試験結果データを操作して合否判定に用いるという複雑な手順を取っています。

当然、多くの受験生のデータを短時間で処理するためにはシステム化による支援が必要ということになるわけですが、その設定内容の正しさをどう担保するかということが大学側に求められています

まさお
まさお

入試制度が複雑になればなるほどミスの発生確率は高まるため、ミス撲滅のことだけ考えればもっとシンプルな入試制度にした方がよいと思います。
一方で、入試の公平性や選択科目の多様性、共通テストの取り扱いなど、様々な事情が絡んでいるため、あまり新プリにもできない事情もありそうです。
大学側のこういう受験生を入学させ痛いという意志もありますし。
そうなると、設定内容を複数担当でチェックしたり、事前のテスト運用でミスがないかチェックすることが重要になります。

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受験生は粛々と入試の準備をするだけ

今回の追加合格の対象となった受験生の心中は実に複雑だと思います。

追加合格の連絡が何月に来たかは明確に書かれていませんが、7/30の発表前にお詫びや今後の対応についての説明や合意が行われたのでしょうから、6月には何らかの対応を取ったのではないかと想像します。

その間、別の大学に入学して友だちができていたり、予備校で大学受験に向けた勉強を気持ちを切り替えてやっていたりといった対応があったはずです。

それをすべてご破算にして、不合格を出した大学に入学できますということなので、判断にも迷いが生じることと思います。

個人的には、志望順位の高い大学であったなら、ましてや国公立大学で学費面や学習内容にもメリットがあるなら、追加合格になった大学に入学した方がよいと思います。

これは一定の感情の問題が絡むので、どっちがよいというのを理屈だけで決められないのですが、長い人生を客観的に見たときに、どんな環境で大学生活を送っておくべきかという意味では、国公立大学に通えるものならそっちの方がよいというケースが大半だと思います。

受験生ができることは目の前の志望校に対して、全力で準備をして、試験場実に全力で答案を書くことだけです。
大学側はそのような受験生の真摯な気持ちに応えるべく、丁寧な対応を進めてもらいたいものです。

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