こんにちは。まさおです。
東海大学は今年2月の入試で出題ミスがあったとして、16人を追加合格にしたと発表しました。2月2日の入試を7月になって追加合格という状況です。
今回のテーマは「東海大学で入試ミス。16人が追加合格」です。
東海大の入試ミスの内容
今回の出題ミスについて、大学側は以下のリリースを出しています。
今回の件は、いくつかのニュースサイトで報じられていますが、NHKのニュースサイトで詳細が確認可能です。
【出題ミスの内容】
・試験日は2月2日
・該当試験は文系・理系学部統一選抜の前期入学試験
・教科は日本史
・出題ミス内容は、農学者「大蔵永常」を選ばせる選択肢を「大蔵常長」と印刷。正答が存在しなかった。
【大学側の対応】
・この問題について全員を正解として採点し直し
・5つの学部で合計16人が合格ラインを上回り追加合格
・該当者に連絡し、東海大に入学する場合は他大学へ支払った費用を補償
出題ミスをなくすのが難しいのはすでにこのブログでも何度かお伝えしていますが、今回の最大の問題は6月末になって出版社の指摘で初めてミスに気付いたという点です。
過去問出版社のチェックが図らずも出題ミスを見つけてくれたわけで、大学側としては恥ずべき状況ととらえるべきだと思います。
入試問題を何人がかかわって作っているのか
今回の問題は、入試が終わって4か月以上もたった6月に外部の出版社からの指摘で出題ミスに気付くという点です。
はっきり言ってしまえば、相当お粗末な対応と言わざるを得ません。
はたして、入試問題に大学関係者が何人関わってチェックをしているのでしょうか?
今回の問題は2月2日の試験が始まるまでの間に、文系・理系統一入試の問題に何人が目を通したかです。試験前は情報漏洩のリスクがあるので難しいとするなら、試験終了後に専門家が2~3名目を通せば気づけたのではないかと思います。
今の時代は学部入試を何回もやるので統一入試まで手が回らないという意見もあるかもしれませんが、それでも受験生を守るためには、担当を決めてでもチェックする体制が必要だと思います。
また、これは確定的なことは言えないのですが、入試問題作成を外部委託して自分たちは関係ないというようなスタンスでいるケースもあり得ます。
最近は入試問題の外部委託も普通になってきているので、外部委託した先が出題ミスをする可能性も一定数あるかと思います。
一方で、出題責任は大学側にあるので、内容についてのチェックはやはり厳重に行う必要があると思います。
入試問題をミスなく作るには相当高い技術が必要です。ミスを防ぐには多くの目でチェックするしかありません。入試当日を迎えるまでにミスを見つけられればベストですが、そうでなくても発表日までにはチェックを完了させるような体制が必要だと思います。
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