こんにちは。まさおです。
受験勉強を一生懸命しているのに、模試の結果がなかなかでず、第1志望は「記念受験」になってしまうなどというケースがあると思います。
本当の「記念受験」はかなりメンタル的にも厳しいものがあります。正しく「記念受験」を知った上で、記念受験は避けることが大事です。
今回のテーマは「記念受験を避けたい理由」を取り上げます。
「記念受験」は基本的に悪いことと考えるべき
これまで多くの受験生を見てきましたが、その生徒たちに「記念受験」は絶対に避けるようにと伝えてきました。
「記念受験」という言葉を使うことで、自らに逃げ場を作ってしまい、合格の可能性を著しく下げてしまう可能性があるからです。
どんなに模試の合格可能性が低くても、受験する以上は「絶対合格する」という強い意志を持って臨まなければ、欲しい結果は得られないということです。
「記念受験」の定義
最初に「記念受験」とはどういう受験なのかを整理しておきましょう。
本来「記念受験」に定義などないのですが、自分は以下のようにとらえています。
上記の通り、「記念受験」とは合格するための受験ではなく、受験票をもらうための受験ともいうことができます。
一方で、受験票をもらうための受験であれば、出願して受験票をもらえば目標達成なので、試験場に向かい必要はありません。
それなのに試験場に向かうのは、「ひょっとしたら合格するかも」という淡い期待がわずかに心にあって、そのわずかな可能性に賭けるところがあると思われます。
この「ひょっとしたら合格するかも」が、いろいろな面で悪影響を及ぼします。その悪影響を正しく理解して欲しいです!
「記念受験」で合格はありえない
最初に知っておいてほしいのは、いわゆる「記念受験」で合格する受験生はいないということです。
「先輩で記念受験で逆転合格をした人がいるよ」という人がいたら、その先輩は実は「記念受験」ではなかったのだと解釈してください。
多くの入学試験は倍率が1.5倍以上の競争入試です。ましてや倍率が2倍を超えるようなところは、受験生の成績上位半分しか合格できない厳しい競争です。
合格のためには、
1.出題傾向の把握
2.教科バランスの調整
3.時間配分等過去問を使ったシミュレーション
4.試験当日のメンタルコントロール
等々の条件がいくつも重なる必要があります。それでも合格できないのが実際の入試です。
そこに何も対策をしない受験生がノコノコと出て行って勝負になるかと言ったら、それはありえないと考えるべきです。
しかも、不合格になった後に「記念受験だったのに落ち込む」という受験生が多くいます。これが一番いけないことです。落ち込むくらいなら全力で準備をして合格を目指さなければいけません。
その後の人生に負け癖をつけるような悪い事例と考えるべきです。
いわば、戦場に武器や弾薬を持たず、丸腰で勝負に行くようなものですから戦いになりません。特攻隊と同様で「生還を期さない」わけですから、合格する道理がないということになります。
受験する以上は「絶対合格する!」と思わなければならない
実際に「記念受験」と言っている生徒を呼んで30分くらい話をしてみると、口では「記念受験」といっているが、実際は成績が伴わずに恥ずかしいので「記念受験」と言っているだけというケースがよくあります。
このような状態が絶望的に不利な状況に自分を追い込んでいるのです。
模試の結果に関わらず、本当に行きたい学校があるなら「記念受験」などと言わず、「今はこんな成績だけれど、絶対に合格する!」と言わなければいけないのです。
そのための対策は塾や予備校にはありますし、本当に合格したい気持ちがあれば、多少無茶な学習量でもこなせるはずです。
そこから逃げて、「記念受験」というくらいなら、その学校の受験はすっぱりとあきらめるのが正しい選択です。
「受験をするなら必ず合格を目指す」
「合格を目指さないなら受験をしない」
この2つが受験の基本です。
「絶対に合格をする!」という強い意志のもので、精一杯の受験勉強をしても不合格になる生徒は毎年います。大変残念で悔しいことですが、精一杯の努力をして不合格になった受験生は、そこから多くのことを学んで次に進む力を得ることができます。
その「次に進む力」を得ることが重要です。
もし「記念受験」をしようとしている人がいたら、絶対にやめるべきです。
他人のための受験ではありません。自分の成長のために合格を目指して最後までやり切ること自体に価値があります。
夏休みのこの時期、志望校で揺れる時期だからこそ、あえて「記念受験」を取り上げてみました。
コメント