こんにちは。まさおです。
9月に入り、入試に向けは模擬試験もいよいよ本格化してきます。9月~12月の模試結果は入試本番に向けた教科バランス調整等で非常に重要なデータとなります。
一方で、コロナの影響で当初予定していた模擬試験会場が使用できない事態が発生しています。
今回は「模擬試験の会場が利用できず中止」というテーマを取り上げます。
首都圏主要模試会社の対応
8月中旬に緊急事態宣言が8月31日までから9月12日までに延長されました。
さらに今回9月12日までから9月30日まで再延長という事態になっています。
8月下旬から、首都圏の模試会社それぞれの対応に追われていて、受験生に少なからず影響が出てきています。
進研もぎ(東京)
9月12日の模擬試験において2会場の利用中止を発表しています。
今後も会場利用ができないケースが出てくると思いますので、注意が必要です。
新教育Wもぎ(神奈川)
8月26日に、9月26日実施の模試の外部会場受験がすべて中止になっています。
自宅受験か通っている塾での受験となります。
通っている塾で受験ができるのであればなんとかなると思いますが、自宅受験生がデータに入ることで模試としての信ぴょう性は大きく下がるので注意が必要です。
総進Sもぎ(千葉)
学校都合による実施中止となっている会場が散見されています。
また、9月以降自宅受験の選択肢を増やしています。
学校都合が全てコロナの影響のよるものではない可能性もありますが、予定されていた模擬試験会場が中止になるのは決して正常な動きではないので、今後も注意が必要です。
北辰テスト(埼玉)
現在は各会場とも感染対策を徹底した上で実施予定となっています。
万が一会場確保が難しい場合は自宅受験に切り替える可能性がある旨通知が出ています。
北辰テストが他の模試と異なり会場を北辰テスト側が指定するため、特定の会場が中止になっていても受験生には開示されません。全員会場実施か、全員自宅受験もしくは中止という対応になります。
自宅受験は模試のデータ精度が落ちるので注意
昨年もありましたが、自宅実施を吸た場合の成績の取り扱いをどうするかが難しい問題となります。
そもそも受験学年の模擬試験は、同日・同時刻に本番さながらの試験をやることで、入試本番をシミュレーションして合否可能性を測ることが重要な目的の一つです。
一方で、自宅受験生が試験時間を正確に守っているか、本当不正行為がないかなどを100%チェックすることは難しく、模試の「シミュレーション」の精度がどうしても落ちてしまいます。
埼玉の北辰テストが、一部自宅受験のような状態を作ろうとしないのは精度維持にこだわりがあるからで、一部自宅受験とするなら全員自宅受験で構わないだろうという軸を持って対応しているようです。
一方で、現在のデルタ株の感染力は昨年後半の模擬試験の対応だけでは感染を防ぎきれない可能性があります。
9月以降実施される各種模擬試験の対応状況を注視しながら、模試への対応をどうしていく考えていかなければならないかもしれません。
とはいえ、入試直前のこの時期に模擬試験を一切受けずに志望校を決定することは不可能です。
十分な感染対策を行ったうえで、必要な模擬試験を複数回必ず受験するようにしましょう。
ワクチン接種ができる人は、早めにワクチン接種を済ませておくことも有効な対策の一つだと思います。
見方によっては去年の入試よりも今年の方が対応が難しい可能性があります。コロナ対策は自衛手段が一番重要ですので、会場実施時の感染対策(マスク・手指消毒・人との距離を取る・おしゃべりをしない等)を個人が徹底することが重要です。
コメント