こんにちは。まさおです。
河合塾と朝日新聞が、2025年度入試で受験生に「情報Ⅰ」を課す意向があるかどうかを大学側に調査しました。現段階で解答した655大学中87大学が採用する意向があるとの回答があったそうです。
今回のテーマは「2025年度入試で「情報」を使う大学は?」です。
河合塾と朝日新聞の調査結果
河合塾と朝日新聞は特集ページ「ひらく 日本の大学」で全国の大学に対する調査結果を公表しています。有料会員にならないとすべての記事が読めませんので、ご注意ください。
朝日新聞の以下の記事で概要が確認が可能です。
過半数の大学は様子見の検討中
共通テスト・個別テストそれぞれの「情報Ⅰ」の使用意向の集計結果は以下の通りです。
回答項目 | 共通テスト | 個別試験 |
---|---|---|
課す・課す方向 | 13% | 3% |
課さない・課さない方向 | 10% | 23% |
検討中 | 58% | 54% |
わからない | 18% | 18% |
未回答 | 1% | 1% |
上記の通り、「情報Ⅰ」は使うなら共通テストで使うと検討している大学が多く、共通テストで使うという前提であれば、現時点では課す大学の方が若干多いという状況が見て取れます。
一方、58%の大学が検討中と回答しており、高校側の指導体制の状況や他の大学の出方を見ながら対応を検討している状況もありそうです。
いずれにせよ、現時点では「共通テストで課す大学が一定数出そうだが、個別試験で課す大学は少なくなりそう」という評価になると思います。
具体的な大学入試情報は2023年の6月には公表する必要があります。特に2022年度がスタートして、各高校の「情報」の指導体制を確認しないと、大学側も「情報」を課したがゆえに受験生が激減したという事態を招きかねないと考えている可能性高いです。
もうしばらく情報のアンテナを張っておく必要があるでしょう。
「情報Ⅰ」を課す大学はどこ?
記事の中に出てきている大学名は以下の通りです。
- 共通テスト・個別試験両方で課す・課す方向の大学
京都府立医科大学、東洋大学など18大学 - 共通テストで課す・課す方向の大学
金沢大学、立教大学など66大学 - いずれでも課さない・課さない方向の大学
⇒奈良県立医科大など57大学
高校での指導体制にもよりますが、これからの社会ではAI・機械学習の活用が世の中の標準レベルになってくる可能性が高いと思います。
各大学の研究水準の底上げも重要ですが、学生の就職を考えたときにIT基礎力を持った学生を多く育てた大学が企業から高評価を得ることもあり、「情報」の基礎力を持った学生を取りたいと考えている大学は潜在的には多くありそうです。
一方で、試験科目増は受験生の負担増に直結しますから、生徒募集の観点では負担があまり大きいと受験生から敬遠されるリスクがあります。
結果的には多くの大学が「情報」を課す時代が来ると思います。受験生側としても「情報」の学習をきちんとしてくことは、ただ単に大学受験の有利不利というだけでなく、その先のキャリア形成においても有効に機能すると思います。
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