【また採点ミス】茨城県立医療大が3名の追加合格を発表

茨城県立医療大採点ミス 大学入試
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
今年何度かお伝えしてきた入試のミス。10月も半ばになってまた1件出て来ました。
茨城県立医療大学が解答にミスがあり、合格にすべき3名を不合格にしていたとの発表がありました。
今回のテーマは「茨城県立医療大学の入試ミス」です。

茨城県立医療大の入試ミス

◆動向HP掲載の模範解答が間違っているとの指摘
⇒学校推薦型選抜(令和2年11月実施)の模範解答に間違い
⇒全員の採点をやり直し、受験者207名中205名の得点を修正
⇒3名が合格ラインに達していたにもかかわらず不合格に
◆茨城県は高校入試の採点ミス撲滅の取り組み中
⇒大学入試も改革の対象にした方がよい

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茨城県立医療大学で採点ミス

10/18、茨城県立医療大学は令和3年度の学校推薦型入試に採点ミスがあったとして動向HPにお詫び文を掲載しました。

今回のミスのポイントは以下の通りです。

  • 令和3年度の学校推薦型選抜で模範解答が間違っていた問題2問が見つかった
  • 採点は間違った模範解答に基づいて行われていた
  • 採点をし直したところ207名中205名の得点が修正となった
  • 合格と判定すべき受験生が3名不合格になっていた
  • 該当者及び推薦元高校へ説明と謝罪を行った
  • 入学希望者は本年度または令和4年度の転入学調整を行う

今回の問題は、学校のホームページに掲載された過去問の解答を見た人が、「正解が違うのではないか」と指摘したことで発覚したそうです。

まさお
まさお

どれだけの人数で入試問題と解答のチェックを行っていたかは不明ですが、同年度の入試問題で2問も解答に間違いがあるのは尋常ではなく、実質チェックはされていなかったのではないかと疑われても仕方がない状況です。
一般選抜ではなく、学校推薦型選抜というのがポイントで、一般選抜に比べてチェック体制が脆弱だったのではないかと思います。

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茨城県は高校入試の採点ミス撲滅対応中

ちなみに、茨城県は過去に県立高校入試でも採点ミスをだしており、現在採点制度の改革に取り組んでいます。

高校入試では関連教員を1,000名以上処分するなど、徹底した対応が進んでいました。
その取り組みは以下の記事でも紹介しています。

大学受験の方も同じ茨城県の管轄の対応ということなので、今後高校入試同様再発防止の徹底が図られることと思います。

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受験生のケアと再発防止が重要

入試におけるミスが試験後半年以上たって発覚するというは、学校にとっても受験生にとっても大変なダメージです。

まずは受験生へのケア

今回は公立大学ということで学費的にも私立大学より安いでしょうから、ここに不合格だった受験生が浪人しているのか、他の私大や専門学校に行っているのかわかりませんが、全く異なった経済的・精神的な状態で生活をしていたと想像されます。

追加合格となった3名について学校側は説明と謝罪を行ったと発表されていますが、この7カ月が戻ってくるわけではないので、誠意をもって補償する姿勢が学校側には求められます

入試問題のチェック制度強化

学力試験を中心とした入学者選抜という制度にミスはつきもので、これを完璧になくすことは難しいという前提で制度設計が必要です。

出題前のチェック体制はもちろん重要なのですが、入試問題の秘匿性があり多くの人が関われない難しさがあります。
むしろ、入試当日を迎えて問題が公表された後に複数名で解きなおしや答案チェックを迅速に行い、合格発表前に問題が発覚するような体制整備が重要だと思います。

まさお
まさお

今回の件の最大の問題は10月半ばに発覚しているという時期の問題です。これが3月や4月であればまだ受験生も救われると思いますが、この時期に合格と言われても困惑せざるを得ないと思います。入試のチェック制度を強化し、早期に対応をするよう改善されることを期待します。

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