こんにちは。まさおです。
11/5、信州大学は令和4年度の一般選抜の実施要項を発表しました。
令和3年度は一部の学部で新型コロナの感染拡大を受けて試験を注視しましたが、令和4年度は感染対策を実施した上で試験は中止しないと発表しています。
今回は「信州大学の個別試験」を取り上げます。
信州大学の個別試験実施報道
信州大学は11/5、個別試験を含む一般選抜の募集要項を公表しました。
個別試験実施については、NHKが以下の記事で報道しています。
募集要項内には明確に「中止しない」という表記はないのですが、NHKの報道では経法学部の入試委員長宗村和弘教授のコメントとして、以下の内容が紹介されています。
ことし2月に個別試験を中止したところ、いろいろなところから批判を受けた。ほかの大学で試験を実施したところ、感染が広がったとは聞いていないので、新型コロナに警戒しながら従来通りに実施しようと判断した
つまり、「一般選抜の個別試験は緊急事態宣言が出ても、感染対策を講じた上で実施をする」ということです。
11月現在のコロナの感染状況と前年度の各大学の対応を見れば、来年の入試を実施するのは当然のように思えますが、今後第6波が来たときに各大学は現実的な判断をを求められると思います。信州大学は、よほどのことがあっても実施をする方向で考えていると捉えてよいでしょう。
個別試験を中止することの問題点とは?
今回、異例ともいえる「個別試験実施宣言」ですが、この背景は何なのでしょうか。
新型コロナウイルスの感染者が拡大すれば、安全を優先して試験を中止する可能性を検討するのはある意味当然とも言えます。
一方、個別試験を中止することによるデメリットも多く、昨年度の批判は中止によるデメリットの方が感染回避というメリットよりも大きかったと評価されたということだと思います。
個別試験中止が批判された背景
昨年の信州大学個別試験中止が批判を受けた背景は以下の通りです。
- 中止の発表が突然過ぎたこと
2月5日の出願締切直前の2月3日の発表で、出願先変更の余裕もなかった
出願先を変更できたとしても当初の志望と大きく異なるため受験生には苦しい選択が迫られる - 共通テストのみで合否判定をすることに無理がある
多くの受験生は個別試験での得点で合否が決まること前提に準備
共通テストで失敗した受験性は個別試験伝挽回して合格を期していた
共通テストのみでの合否判定は「あと出しじゃんけん」に見える - 感染拡大防止とは言え、受験生の心情への配慮に欠ける
多くの受験生は第1志望として過去問題等を使った対策を練っていた
突然の中止ははしごを外すような行為で受験生の落胆は大きい
令和3年2月4日の当ブログでは以下の記事でこの問題を指摘してます。
昨年は、信州大学以外にも宇都宮大学が個別試験の中止を1/21に発表しています。7月に個別試験中止を発表した横浜国立大学も志願者が激減しました。
受験生にとって、いろいろなことを我慢して準備してきた入試は一大イベントで、中止というのはやり切れないところがあります。前年の教訓を生かして、よい入試にしてもらいたいです。
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