こんにちは。まさおです。
GIGAスクール構想で昨年、ほぼすべての小中学生に学習端末が配備されました。そのうちの約3割がWindowsPCです。今回発表されたWindows11を念頭に、文部科学省の標準仕様PCを見てみると、学習に使うにはかなり低スペックだという感じを受けました。
今回のテーマは「GIGAスクールの標準仕様PCの低スペック問題」です。
Windows11と文部科学省の標準仕様
10月5日にWindows11が正式リリースされました。リリースされたからと言ってすぐにアップデートする必要はないのでしょうが、ここ1~2年のうちに多くパソコンがWindows11にアップデートされていくと思います。
一方、昨年大量導入されたGIGAスクール用のノートPCはWindows10向けにスペックが指定されていて、Windows11に限らずソフトウェアアップデートにどれだけ耐えられるか未知数です。
以下の記事でも低スペックに対する懸念が書かれています。
文科省の標準仕様
文部科学省が令和2年に出した標準仕様は以下の通りです。
皆さんが普段使っているPCと比べてどうでしょうか?
特にCPUとメモリが基本性能には大きく影響するのですが、CPUが2016年以降製品化されたCerelon相当という超低スペックになっています。
ちなみにストレージの64GBは、保存する内容が主にレポート類(パワポやワード)がメインであれば、それほど問題にならないと思います。CPUとメモリが弱すぎます。
CPU評価をしてくれているこちらのサイトでは以下のようなベンチマーク結果を示してくれています。
MicrosoftのGIGAスクールパッケージに搭載されている、Cerelon N4020あたりですとCore i3の半分以下というか、3分の1に近いスコアのCPUを使っています。
Office製品を起動した瞬間にCPUが100%に張り付くのではないかと思います。まったく余裕のない状態と考えるべきでしょう。
学習に大事なのはテンポ
学校でも塾でも学習で一番大事なのは授業のテンポです。
先生が子供たちに何らかの指示を出したときに、どれだけ短い時間で指示通りの動きができるか、先生が自分がやろうとした動作を以下に短時間で完了できるか、そういった一つ一つの動作の実行時間が短いことが生徒を飽きさせずに授業に引き込む際のポイントになります。
たとえば、先生が「パソコンでTeamsを開いて!!」と指示を出したときに、全生徒がTeamsを起動し終わるのに何秒かかるかというのがポイントになるわけです。
今のスペックのPCだと1分近くはかかってしまうのではないかと思います。中には操作が分からなくなってしまう子どももいるでしょうから、そのフォローなども考慮すると3分近くかかることもあるかもしれません。
1コマ45分や50分の授業で3分のロスは実は致命的だったりします。
間延びした授業は児童生徒が飽きてしまったり、飽きた生徒は他のことを始めてしまったり、それを注意するのにまた時間をロスしたり、という悪循環です。
ましてや、今後のWindows11へのアップデートや数年のうちに進むOffceをはじめとした各種ソフトウェアのアップデートに耐えるかというと、たぶん無理だと思います。
自分の過去の経験からも授業中に学習端末を使う際はキビキビ動くというのが必須条件です。その意味ではWindows PCを選択する場合は45,000円の枠を超えてでも、CPUは最低でもCore i3、メモリは8GB程度を積んでいないと厳しいと思います。
iPadを選択していればそこまで遅いということはないかもしれませんが、WindowやChromeはちょっと厳しいケースがあるかもしれません。
いずれにせよ、学校で配布されている端末の動作は一度チェックしてみるとよいと思います。
コメント
まぁ、一部の人間が言ってた、KabyLake以前の中古ノートは門前払いですけどね。