【思考力を問うはずが…】結局スピードを求められる共通テスト

共通テストはスピードが重要思考力より慣れが大事の残念さ 大学入学共通テスト
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
今年の大学入学共通テストは数学を中心に平均点が劇的に下がりました。設問自体の難易度もさることながら、読む量が多く内容理解に時間がかかる受験生が多いかったようです。
思考力を問うはずが、かえってスピード勝負になっている可能性が高いのでは?
今回は「思考力を問うはずがスピードが求められる共通テスト」というテーマです。

共通テストはスピード勝負?

◆平均点下落の原因は条件整理の手数が多いこと
手際よく条件を整理する処理能力が第一に必要
文章を早く正確に読み取る力が全ての前提になってしまっている
◆思考力を問うはずが処理速度を問うてしまっている
⇒思考する時間が足りず、処理の早い受検生が有利な状況
今後の対策の中心は試験形式に慣れてスピードを上げること
共通テストで狙っている方向とは違う!

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今回の平均点下落の背景は?

今年の共通テストは過去最低の平均点になりました。
特に数学は、数学Ⅰ・Aが40.25点、数学Ⅱ・Bが45.89点と大幅下落となりました。

この背景については様々な批判めいた記事があふれています。
客観的な分析という点で、EduAの以下の記事をご紹介します。

端的に言うと、制限時間内で解くには読ませる分量が多すぎるというのが大きな問題点です。

この「制限時間内で解くには」というのが重要で、問題そのものを取り出して問題集に乗せたところでこの難易度は伝わらないのかもしれません。

70分なら70分という「制限時間内でこの問題セットを解く」と言うところにテストの本質的な難しさや対策のポイントがあるので、常に制限時間を意識して解くという視点で問題を評価しなければなりません。

今回の共通テストは数学に顕著にその傾向が出ましたが、読む行為にかかる時間が試験時間に比して多いことが最大の特徴で、平均点が下がった理由の大半は「時間不足」によるところだと思います。

まさお
まさお

まだ過去問が少ないので、今後もこの傾向が続くかわかりませんが、2年目の今年が試金石となり、来年は少し揺り戻しがあるのではないかと思います。
しかし、「読む量が多い」ということがいろいろな点で波紋を生じさせているということは理解しておくべきです。

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思考力よりスピードが重視されてしまう

このような出題形式が続くと、結局スピード勝負という点が強調されることになってしまうと思います。

そもそも「大学入試センター試験」を「大学入学共通テスト」に変えたのは、思考力・判断力・表現力を問うという点が主眼だったはずです。

一方で、民間英語試験が頓挫、記述問題の出題も頓挫となり、ここに来て思考力を試すつもりが読ませる文章量が多すぎて思考にたどり着く前に処理速度で差がついてしまうという状況になっています。

これでは、もともとの意図とは全く違う方向に試験が動き出してしまったと見えても仕方がないように思います。

試験対策の中心が形式慣れとスピードアップに

受験指導を行う教師の立場であれば、次年度の対策は問題の難易度や思考力に合わせた対応の前に、試験形式に慣れさせて、大量の文章の内容を素早くくみ取る技術(文章中のマークの付け方やメモの取り方)などが中心になってしまうのではないかと思います。

これで試験では得点を取りやすくなりますし、志望大学に合格しやすくもなるのですが、果たしてこれでその受験生は将来大丈夫なのでしょうか?

本来はもっとじっくり問題に向き合って解答を書けるだけの時間的な余裕を与える代わりに、問題の難易度をぐっと上げて解答に悩むような問題にすべきだと思います。

今年のテストは数学に限らず、英語のリーディングにせよ、国語の現代文にせよ、問題そのものの難易度というよりも時間配分の問題で失点するケースが多かったように思います。

今後の共通テストの在り方がこの流れを踏襲していくなら、不安としか言いようがありません。

まさお
まさお

共通テストの役割をもう一度見直して、試験時間と問題総量の見直しを早急にすべきだと思います。このままいくと、知識詰込み・速度重視の旧来の受験勉強に逆戻りで国際競争力ではどんどん後塵を拝していくことになると思います。
「やばいぞ、日本!」という感じです。

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