こんにちは。まさおです。
3/16、東京都教育委員会は都立高校の3次募集要項を発表しました。昨年も同様の51校で3次募集を実施しました。
去年は異例の多さとお伝えしましたが、2年連続となるとこれが普通のようです。
今回は「都立高校の3次募集」を取り上げます。
東京都立高校の3次募集について
東京都は3月16日3次募集の要項を発表しました。
詳細は以下のページからご確認ください。
一般的には都立高校は2次募集までで多くの学校の定員が埋まります。
3次募集は2次募集でも欠員が出た学校のみが実施する募集で、コロナ禍で初の入試だった昨年、58校1,357名と急拡大しました。
コロナ2年目の今年はさらに拡大し、56校1,574名が3次募集枠となっています。
全日制 定時制 | 令和2年度 学校数 | 令和2年度 募集人員 | 令和3年度 学校数 | 令和3年度 募集人員 | 令和4年度 学校数 | 令和4年度 募集人員 |
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全日制 | 22校 | 331名 | 51校 | 987名 | 51校 | 1,278名 |
定時制 | 4校 | 154名 | 7校 | 370名 | 5校 | 296名 |
合計 | 26校 | 485名 | 58校 | 1,357名 | 56校 | 1,574名 |
全日制の方が3次募集素が増え、定時制は昨年よりは減っています。
すでに多くの中学校が卒業式を終えていますから、この時期に受験をすること自体がなかなか精神的にもタフさを求められるところだと思います。
現在の進学先が本意でなければチャレンジする価値はあると思いますが、3次募集ですべての学校に応募があるとは思えず、多くの都立が欠員を抱えて新年度を迎えることになると思います。
3次募集がこれだけ出た背景は?
昨年に引き続き、これだけ3次募集が行われている背景について考えてみましょう。
新型コロナの影響は2年目も継続
新型コロナウイルスは2021年12月ごろまでは終息傾向でしたが年明けから一気に拡大をし、2021年度入試以上に今年の入試はコロナへの配慮が必要な入試でした。
私立高校の推薦は事前に入試相談を行い1月下旬に合否が決まります。
私立高校の一般入試も事前相談をしたのち、2月10日ごろに合否が決まります。
一方都立高校は1次募集でも試験が2月21日、発表は3月1日と遅く、コロナ禍で受験できなかった場合入試が長期化する不安がありました。
コロナ2年目で、私立高校へ流れる受験生が一定数出たことは間違いなさそうです。
私立高校は一般的に都立高校に比べて、コロナの対応も丁寧であることが多く感染対策や安心・安全という観点からも支持を得ている学校が多いようです。
東京都内の私立高校は実質無償化となっている
こちらも昨年と同様ですが、私立高校は一般的に設備も整っている代わりに学費が高いというイメージがあると思いますが、都立高校は収入に応じて段階は尽きますが、実質無償化に近い支援制度があります。
世帯年収910万円までの世帯は授業料負担が約46万円ほど軽減されます。
これにより、都立高校よりも魅力を感じる私立高校があった場合は、私立高校進学を選択しやすくなっています。
定時制や通信制高校の人気が少しずつ高まっている
2017年度頃から、通信制を志望する生徒が少しずつ増えています。
また、今年は3次募集において定時制は減少傾向を示している通り、定時制の人気も少しずつ高まる傾向になります。
コロナ禍により「学校に通う」ということ自体を改めて考え直す生徒も多かったと思われ、必ずしも全日制高校に通わなくてもよいという価値観が少しずつ広がってきていると考えるべきです。
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