こんにちは。まさおです。
4/15、同志社国際中学は今年1月の入学試験の社会科医に出題ミスがあったとして、採点をやり直し2名を追加合格にしたと発表しました。
ミスの内容があまりにレベルが低いのが残念です。
今回のテーマは「同志社国際中学の出題ミス」です。
同志社国際中の出題ミス
4/15、同志社国際中は2022年1月18日に実施した中学入試の社会科医の問題に出題ミスがあったと発表しました。
学校のWebサイトには以下のようなお知らせが出ています。
他の学校に比べるとミスの具体的な内容には触れておらず、お詫びのみというシンプルなものです。
実際のミスの内容は朝日新聞がきちんと報じていました。
ミスがあったのは、憲法前文の1文目を簡単にした文章の空欄3カ所を選択肢の言葉で埋める問題。 空欄の一つは「(1)のもたらす恵み」の(1)。選択肢の「平和」を正答としていた。正しくは「自由」。だが、選択肢に「自由」はなかった。
憲法前文の空欄補充問題で「自由」と入れるべきところを学校側が「平和」を正答としていたと言うのです。
しかもこのミスは、入試問題集を作る出版社の指摘で発覚しています。外部から指摘されるまで気づかなかったのも残念です。
憲法前文では、「自由のもたらす恵沢を確保し…」という少し難しい表現になっていましたから、小学生向けに少しアレンジをしたわけですが、その際に出題者の勘違いが入ったのかもしれませんね。
一般的には、入試問題の作成は複数の担当者が行いますから、チェック体制がきちんと機能していればこのような単純なミスは起こっていないと思います。
むしろ、入試問題の作成を外部に委託してノーチェックで本番で使ってしまったのではないかと思われるようなレベルの低さと言わざるを得ません。
最近発覚する出題ミスは、社会科の穴埋めのような知識さえあれば誰でもミスに気づけるようなものが目立つように思います。
数学で条件が不足していて証明ができないといったようなものならまだ分からなくもないのですが、チェック体制の不備や気の抜けたチェックでミスに気づけないといったレベルのものはさすがになくしてもらいたいと思います。
追加合格を2名出すも入学せず
上記ミスの発覚により、採点のやり直しがされ2名が追加合格になりました。
4月も半ばに入ってからの追加合格ですから、義務教育の中学生でもあり既に新しい生活がスタートしていたと思います。
今から環境を変えて転校をしてでも同志社国際に通いたければ転校していたと思いますが、入書き希望がなかったところを見ると他校に合格するなどしていたのではないかと思います。
出題ミスによる採点ミスは、追加合格を出さざるを得ません。一方で、新年度が始まってからの追加合格は合格した側にも負担を強いることになりますので、ミスのチェックはできるだけ早く行う必要があります。
過去に何度もこのブログで書いていますが、入試当日に教員が一緒に担当教科の入試問題を解けば、このレベルのミスは合格発表前に気づけるはずです。そうすれば追加合格といった対応もせず、迷惑をかける人も少なくて済むはずです。
今年も、まだ何回かこのようなニュースに触れることになると思います。このブログでも改めてその内容や対処についてまとめていきたいと思います。
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