こんにちは。まさおです。
内申書の記載ミスが相次いで発覚している大阪府堺市で新たに4名の内申書の記載ミスが発覚しました。6/9に保護者が内申書の開示を求めたところミスが発覚したということです。
今回は「大阪府堺市の内心記載ミス」を取り上げます。
堺市で新たに内申記載ミスが発覚
4/22に内申書の記載ミスが3校75名で見つかり、2名が追加合格になった大阪府堺市で新たに4名の内申書に記載ミスがあったことがわかりました。
NHKなどが一斉に報じています。
- 本来、英検2級を取得していたのに準2級と記載したケース
- 所属していた部活動や委員会を誤って記載したケース
上記のようなミスが4名に見つかっています。
こちらは、保護者による内申書の公開請求によって発覚したものです。
ちなみに前回ミスが発覚した時の内容は以下の記事で紹介しています。
堺市は内申書の記載ミスが発覚した後に総点検をしていたはずですが、保護者の情報公開請求により指摘を受けてしまったのはあまり良い状況ではないと思います。
総点検により、保護者の指摘の前にミスがあったことを公表すれば総点検している姿勢も伝わってよかったですよね。
堺市は第三者委員会を設置して原因を追究
堺市は4月の内申書記載ミス発覚の段階で、第三者委員会を設置して再発防止策の検討をしています。
内申書の記載ミスについては、
- 内申書作成時の業務プロセスの確認(担任のみに丸投げされていないか)
- 内申書作成時のチェック体制の強化(担任以外のチェック体制)
くらいしか対応策はないと思います。
内申書作成が担任教諭のみに丸投げされていて、担任教諭も業務多忙で丁寧な作業ができず、さらに学校としてはチェック体制が確立できずにそのまま高校に提出するという流れになっている可能性が高いと思います。
第三者委員会の報告が出たら内容を丁寧に確認したいと思いますが、上記のような状態が恒常化していたとすると、膨大な数のミスが過去に何年にもわたって発生していた可能性は極めて高いと思います。
現代は情報公開が当たり前ですから、適当な仕事をしていると遅かれ早かれ発覚することになります。ミス撲滅には業務内容そのものを大きく変更して、第三者のチェック体制強化することが望ましいと思います。
内申書は事前公開にすべき
内申書が保護者と生徒に事前公開されずに、高校に提出されている現状がもはや時代にあっていないと思います。
通知表の内容をもとにした評定にせよ、部活動の実績にせよ、学校での生活態度にせよ、学校教員が生徒について評価・記述した内容を保護者と生徒本人に隠して「内申」すること自体を辞めてしまった方がよいと思います。
生徒の素行などで、本当に問題があるとした場合、中学校の教員が生徒本人に適切な指導をした事実があればそのまま記載するべきですし、それを隠す必要もないと思います。
また、入試で内申点を評価項目にする際に、素行内容が得点になることもないわけですから、現代の入試の透明性の観点でも内申点は事前公開することが重要だと思います。
事前通知の段階で部活動の実績や英検の取得級に誤りがあれば、そこで発覚するでしょうから誤った内申書が高校に提出される事態も防げると思います。
内申点をめぐる改革がこれからいくつかの自治体でスタートしてくると思います。
遅かれ早かれ事前公開が主流になるでしょう。学校側の変化に期待したいですね。
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