こんにちは。まさおです。
首都圏に長くいるとあまり気づかないのですが、全国の自治体の中には卒業式の後に入学試験がある地域があります。普通に考えて、卒業式後に入試があるのは健全ではないように思います。
今回は「卒業式後の入試日設定を見直すべき」というテーマです。
次の進路が決まってから卒業する方が安心して卒業できませんか？
◆兵庫県では多くの中学が卒業式後に入試を実施
⇒入試直前に卒業式では試験準備にも影響がある
⇒進路が決まらないまま卒業式で生徒に不安はないか心配
◆首都圏では大半の生徒の進路決定後に卒業式
⇒入試を2月末に行い3月上旬に合格発表、卒業式はそこ1週間後くらい
⇒4月からの進路を多くの生徒が確定させて卒業式なので節目感が強い
最低でも卒業式は公立高校入試後に実施、できれば合格発表後に実施が望ましい
兵庫県で保護者がアンケート
兵庫県教育委員会によると、2021年度の神戸市近辺の中学校の卒業式は2022年3月10日に実施されました。そして、県立高校の一般入試は翌日の2022年3月11日に実施されます。
卒業式の翌日に県立高校の入試が行われるというスケジュールです。
そのエリアに長く住んでいる人はそういうものだという考え方があるかもしれませんが、一般論で考えると、4月以降の進路が決まってから卒業式を迎える方が順番として健全なようにも思います。
このあたりの素朴な疑問を持った主婦が兵庫県内でアンケートを実施しているようです。
上記の記事の中にもありますが、卒業式の翌日に入試となると「入試前の緊張で卒業式どころじゃない」という声も説得力があります。
中学校の先生も疑問に思わないのでしょうか？
全国に少数ながら存在する卒業式後の入試
兵庫県のように、中学の卒業式を入試後に実施している県はどの程度あるのでしょうか？
全国の日程を全て調べているわけではありませんが、いろいろ調査をしてみると以下の都道府県に多く存在しているようです。
- 愛知県
- 新潟県
- 和歌山県
- 三重県
- 岐阜県
- 兵庫県
上記6件で中部から近畿に集中していることがわかります。
ちなみに、愛知県は卒業式直後の入試という順序を見直すことをすでに発表していますので、近い将来この問題は解決すると思われます。
兵庫県も今回のアンケートがまとまれば、正式に日程変更の検討がスタートするでしょうから、時間の問題でこの問題は解決すると思います。
県教育委員会の有識者の方たちは、現場の中学生の状況をよく理解した上で、過去の慣習にとらわれずに日程変更を行っていくべきです。
中学の卒業式は、本来、高校から進路がばらばらになる友だちとの最後の別れの儀式なのですから、進路が決まった状態でやってあげる方が望ましいというのはすぐに想像ができるのであはないかと思います。
当たり前すぎて何も感じなくなってしまっているとしたら、それ自体が大問題ですよね。
大人の判断力の見せ所だと思います。
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