緊急事態宣言が出された地域を中心に休校措置が続いています。その一方で、一部の学校は再開し、日々の学習に差が出始めています。
学校の継続は今後の感染拡大状況によって変わると思いますが、地域差が拡大しているのが気になります。
今回は改めて「先取り学習」のススメです。
冷静に今年の受験生の未来を予測をしてみる
緊急事態宣言が4月7日に発出され、その後各自治体による緊急事態措置と休業要請が次々に出されました。
1週間たっても特に世の中に大きな変化はなく、本当に「緊急事態宣言下なのか?」と思うような日々でもあります。
東京駅近くの電車もひところより人が増えてきたような気がします。
入試が仮に先送りにならないとすると、例年のスケジュールが2ヶ月圧縮されているのが今です。3月・4月の空白期間が全て後ろにずれているということです。
このまま5月に緊急事態宣言が解除されれば良いのですが感染者数の動向などをみる限り、それを期待するのは難しい可能性が高いと思います。
5月6日に緊急事態宣言が解除されず、7月くらいまで引っ張って、結局1学期はすべて学校が休みだったという展開も十分に考えられます。
これ以上スケジュールが先送りになると、入試直前期にバタバタと一気に物事が進む可能性があり、受験生としては準備不足のまま本番に行かざるを得ないという状況も十分に考えられるのです。
できることから先に対応を始めないと後に大きな問題を抱えることになりかねません。
「準備は悲観的に、実行は楽観的に」という言葉がありますが、今の状況はまさに悲観的な予測が必要な時期です。物事がうまくいかなかった場合、最悪このまま入試まで行ってしまった場合を想定した準備をしておく必要があります。
今からできること
受験生が最悪のシナリオを想定して今からやっておくべきことは以下の通りです。
志望校の選定
すでに決まっているのならよいのですが、第1志望については最終決定でなくてもよいので、仮に決めておくことが望ましいです。
学校のホームページや先輩などのツテから情報が得られるならば、得られる譲歩を得ておくことが重要です。
未履修範囲の学習
休校期間が長引いて一番問題になるのは学習の遅れです。
特に受験学年は入試の過去問題演習をするために、現学年の配当単元を早めに終わらせて単元横断型の入試問題にチャレンジをする必要があります。
過去の記事でも一度取り上げましたが、今の状況は絶対にここの問題が最後大きく立ちはだかってくるはずです。できることなら今すぐに学習を始めるべきです。
詳細はこの後に改めて取り上げます。
模試に変わる実力把握
これも過去の記事で取り上げましたが、模擬試験の中止が続いています。本来は、6月の模試の結果を見て、夏休みの重点課題を決めるのですが、模試がなくなると夏休みに何をやるべきかが見えづらくなります。
さらに言うと、その夏休み自体も短縮されてくる可能性がありますので、学校のスケジュールを待つことなく、先回りして自分の学力を把握しておいた方がよいでしょう。
具体的には、模試の過去問等を買って早めに対応を始めることが重要です。
未履修範囲はどうやって進めるか
このブログで何度か取り上げたテーマですが、なかなか進めづらいようです。
強い意志を持てるかがカギ
改めて確認をしておくと、未履修範囲の学習を自分一人でやるにはかなり強い意志が必要です。
自分の中で計画を決め、それを必ず実行するという気持ちがなければなかなか進められないと思います。
友だちと一緒に先取り学習をどこまで進めるか連絡しあって、お互いにその日の進み具合を共有するなど、周りの友だちの力を借りて頑張るというのもとても大事です。
学習計画を明確にしておくことも重要
中3なら添付のような学習計画表をもとに学習を進めるのがよいでしょう。
どれも中3の新出単元のみを並べています。
この表をもとに、動画サイトなどで新出単元の要点動画を見て、学校の強化y所や塾の問題集を解いてみましょう。
安価でおススメはYouTubeの葉一さんとそのサポートサイトである19chです。
19ch上にも葉一さんの動画にあわせた学習計画表が紹介されています。
それを使ってもよいと思います。
塾の動画学習などがあれば、それを始める
通っている塾の中にはオンライン授業などが始まっている人もいることでしょう。その場合はその流れにきちんと乗ることが重要です。
ポイントは、動画だからと言って気を抜かずに緊張感を持って臨むこと。今、日本中が置かれている事態は、全く楽観的な話ではないのです。学校がないこと自体が異常事態です。
だからこそ、気を抜かずに頑張った人が絶対に報われるはずです。
また、一人だとどうしても怠けてしまうという人など、ペースメーカーが必要な人は、塾に連絡をし定期的に遠隔で進み具合をチェックしてもらうなどの対応を相談しましょう。塾の先生も喜んでやってくれるはずです。
塾に通っている人は、その塾が年間でどんな計画で授業を進めようとしていたか、カリキュラム票をもらっておきましょう。
そのペースから大きく遅れないことが重要です。
まとめ
現在の状況は、問題の先送りばかりの大変厳しい状況です。
とにかく学習だけは止めずに進めることが大事です。
ぜひ、何か手を付け始めるようにしてください!
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