【どう立ち向かう?】コロナ時代の受験生の心構え

教育に関する政策
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
これまでこのブログで新型コロナの影響による入試制度の変更やその影響について自分なりの考えを書いてきました。
一方で、受験生はどの制度変更を受けれて入試に立ち向かわなければならないわけですが、例年と同じメンタルではちょっと厳しいと思っています。

今回は「コロナ時代の受験生の心構え」を取り上げます。今後、何回かこの話題を取り上げることになると思います。

コロナ時代の受験生の心構えのポイント

予定通りにスケジュールが進まないことを受け容れる
これからもスケジュール変更や制度変更が起こる前提で考える
⇒予定通りに進まないことが必ずしも不利になるとは限らない
受験をゴールとせず、通過点ととらえる
⇒志望校合格で人生はを終わらない。常にその先でやりたいことを考える
⇒目の前の入試はやりたいことへ近づく手段。ルートは複数あると考える

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人生とは不測の事態の連続。今回の入試はその縮図。

本来、入試というのは与えられた平等な期間でそれぞれの受験生が努力をした成果を、同一日程・同一時間で一斉に競争して成果を出した人から志望校の入学資格を与えるという制度です。

古来、多少の制度の差はあったにせよ、どこの国でも似たような制度で運用されてきました。受験する側も、目標とすべき試験日に過去にどのような入試問題が出たかを参考にして、1点でも多く得点を取るように努力をしてきた、ある意味、極めて分かりやすいものでした。

今回の新型コロナによる休校・入試日程の変更の有無・試験範囲の変更の有無・学校の学習進度の差などは、例年同じと思っていた入試の前提となる条件をすべてひっくり返してしまうような地殻変動でした。
今度の入試は、例年と同じものと考えない方がよさそうです。

社会に出れば、世の中の様々な事象は入試のような安全な競争ではなく、不測の事態に対してどこまで冷静に、柔軟に物事を見極めて、最善手を選択するかということの繰り返しです。元来、社会人になってから学んでいくべき、前提の異なる競争を今回の入試は図らずも受験生に要求していると考えるのがわかりやすいと思います。

受験生の心構えとして、「不測の事態に直面しても、現状取り得る最善手で入試に臨めば結果は出るはず。」という考え方が必要です。世の中の流れに右往左往せず、泰然自若で受け入れられればどんな事態になっても結果は出せるでしょう。

まさお
まさお

中高生にそのような心構えを要求するのは酷なのですが、今回の入試は慌てたり、取り乱したりした受験生から脱落していくようなタフな入試になりそうです。
受験生への接し方として、「我々がついているから大丈夫。どのような事態になっても自信をもってやるべきことをやり切りなさい!」としか言いようがないと思います。

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第1志望校の合格にどこまでこだわるか

例年と大きく違う点として、「第1志望校の合格へのこだわり方」に変化が出てくるように思います。例年でしたら、どんなことがあっても「第1志望絶対合格」でよかったのですが、今年は状況によっては柔軟に志望順位を変えなければならないかもしれません。

第1志望の入試の直前に万が一新型コロナウイルスに感染してしまったら、どう考えるべきでしょうか?
第1志望の入試を仮に追試で受けられたとしても、合格可能性は下がってしまうかもしれません。そのような場合に、第1志望にあまりこだわりが強すぎるとその先の生き方に負の影響を与える可能性があります。

第1志望校を複数校、グループとして考えていくような発想の転換がコロナ時代には必要なように思います。
優先順位はつけつつもA校・B校・C校のどこかには入れれば、その先の進路についてはほぼ同じレベルのチャンスが約束されるというような、少し受けを広くした発想でいると万が一の感染時にも対応ができると思います。

その意味では、高校や大学をゴールとするのではなく、その先の進路や将来の道筋を考えておく必要があります。
道筋がある程度見えていれば、そこに至るルートは複数の選択肢から選べるはずです。

まさお
まさお

今回のコロナ騒動は、受験の根本的な意味や目的を考えさせるきっかけになると思います。A校に行きたいのはなぜか、そこをやめてB校にすると何が変わるのか(実際は大きく変わるのですが…)、それはそれだけこだわらなければならないことなのか、長い人生からすれば少し優先順位を下げてよいものなのか、まだ人生経験のない中高生には大きな問題だと思いますが、適切に大人がサポートしてあげないといけない問題だと思います。

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発表されている入試日程が変わる可能性を考慮

現在発表されている入試日程ですが、今後変更になる可能性もそれなりにあると思っておいた方がよいと思います。

現在発表されている入試日程は、5月下旬に緊急事態宣言が解除されたときの世の中の空気感で決められています。どうしても年度跨ぎはむずかしいということから、「試験版には妥協しても入試日程は例年通りで行きたい」という思惑がにじみ出ている内容です。

その後、感染者はまだ増加基調になりました。政府は経済優先で、前回のような緊急事態宣言は出しづらい状況のようです。再開された学校でも感染が広がっています
このような状況が入試まで半年も続くとどうなるでしょうか…。

言え、半年も続かないうちに何らかの施策を取らざるを得なくなると思います。再休校か、分散登校か、オンライン授業か…。
高校は学校私大でしょうが、中3生はオンライン授業になる可能性が高いのかもしれません…。

いずれにせよ、全国的に感染が広がった場合、入試日程の再延期(4月以降への延期や入試日程を3~5月くらいに長く分散させて密を避けるなど)が可能性として排除できないということを念頭に置いておくべきです。

入試の再延期が万が一あったときに、受験生がそれをネガティブに捉えないように周囲の大人は導いてあげるべきです。現実的に、メンタル面での再調整こそ必要ですが、学習面では不利になることは少なく、逆に十分な準備期間になり得るとポジティブに捉えるべきでしょう。

まさお
まさお

入試日程の変更は会場確保などの実務的な問題があるため、変わらないに越したことはないのですが、人命には代えられないという基本的な判断基準があるはずです。日程変更があった場合に、それを素直に前向きにとらえる準備をしておくべきです。

入試においてベストを尽くすとは?

このような、「前提となっていることが変更となる可能性がある」という本来あってはならないことが現実的に起きているので、受験生の入試への向き合い方は変わっていかざるを得ません。

特に「ベスト」とは何かという問題がどうしてもついて回ると思います。

従来の入試におけるベストは、「決められた入試日までの計画性」や「自分の弱点の客観的な把握と対策」、「最後まであきらめない強い心」、「苦手から逃げない粘り強さ」などがベースとなって「最後の1問まで正解を出すことにこだわる」ということだったのだと思います。

来年の入試については「決められた入試日までの計画性」というのが揺らぐが可能性があるので、「現時点で立てられる計画に基づいて努力し続け、状況の変化に合わせて柔軟にやるべき内容を変えていく」ということになるのかもしれません。

試験範囲の縮小の影響もありますから、受験生本人だけが頑張るのではなく適切にサポートする大人の伴走が重要になってくると思います。

まさお
まさお

入試は受験生にとっても、視野を広げたり自己肯定感を得たりといった成長の場です。今回の変更は受験生本人よりも周りの大人の同様の方が問題になるのかもしれません。大人がしっかりと受験生を支える強い心を持たないと、不安が受験生に伝播してしまいます

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