「やらないといけないこと」と「やりたいこと」がいつも一致していればいいのですが、思い通りにならないのが世の常です。
勉強においては特にその傾向が強く、「勉強したいと思っているが、体が言うことを聞かない」というような場面はよくあるのではないでしょうか。
「勉強のやる気が出ないとき、どうすればやる気が出るの?」という疑問に対して、効果がありそうなことをまとめました。
とにかく勉強をスタートさせれば何とかなる場合の手法
人間は一度何かを始めるとそれをどんどん続けたくなる習性があります。
皆さんもそんな経験はありませんか?主に漫画やゲームで…。勉強も同様のことが言えます。
最初に多少の越えるべきハードルはあるけれども、何とか勉強開始まで持ち込めば何とかなるというケースは多いと思います。
その場合の代表的な対処は以下の通りです。
開始時間を決めてその時間までは割り切って休む
今日やるべき学習内容から必要時間数を計算し、学習開始時間を決めます。その時間までは思い切って休むようにするという手法です。
ポイントは、「学習内容から必要時間を逆算して開始時間を決める」ということです。
学習時間そのものに意識を向けるのではなく、あくまで内容から必要時間を考えるようにしましょう。
開始時間までは何をしても自由です。その代わり開始時間になったら、机に向かうようにしましょう。自分との約束を自分が守れるかということが問われます。
強い心が求められますが、これができるようになると社会人になってからも強いです!!
お菓子やジュースなどを欲望のままに食べながら始める
強い心があればよいのですが、人間はとても弱い存在ですので、ともすると低きに流れてしまいがちです…(笑)
そんなときに使えるのは、「代わりに普段やってはいけないことをやってバランスをとる」という方法です。
普段あまり飲まないようにしているジュースや、普段少し我慢しているチョコレートなどを無制限に食べてよいことにします!その代わりその時間は勉強もするというやり方です。
このやり方は体に多少のダメージを与える可能性があるので、頻繁に使うことをお薦めはできませんが、自分の行動をコントロールする際に有効な手法の一つです。
サラリーマンが残業前にカップラーメンやスナック菓子を食べたりするのも似たようなマインドが働いています…(笑)
勉強を開始すべきというメンタルに持ち込む手法
次に、正攻法ともいうべき、自分のメンタルを正しくコントロールして勉強開始に持ち込むやり方を紹介します。
人間は他者との競争意識が働くときに自分の行動を制御しやすくなります。
「勉強」は個人の作業に近いですが、「入試」は他者との競争です。
他者の存在を意識することで意識に変革を起こしていきます。
目につく場所に目標を掲げておき、やる気が出ないときに見る
自分の学習机の近辺に、当面の目標を掲げておきます。アプリなどでもいいのですが、日常生活で何気なく目に入るような仕掛けにしておくことが重要です。
勉強に疲れて、「そろそろ休憩しようかな」と伸びをしたときに目に入ればベストです。
例えば、「〇月までに〇〇問題集を終わらせる」といった具体的な項目を書いておけば、当面それに取り組んでおこうという意識が生まれてきます。
当面の目標は具体的であるよう心がけましょう。「1日〇時間勉強する」ではなく、「〇〇問題集をいつまでに終わらせる」の方が取り組みやすいでしょう。
勉強垢やStudy Plusなどつながっている友だちの状況を確認する
Twitterの勉強垢やStudy Plusなどのアプリは同じ勉強を目的とした仲間と繋がれる優れたツールです。
自分と同じ目標や似たような状況にある人たちの様子を見ることで、今の自分で本当に良いのかを問うことができます。
馴れ合いにならず、お互いを刺激し高めあえる、本当の友だちを得る機会だと思います。
その友だちと一緒に第1志望に合格して、同じ教室で学べる費を想像するとワクワクしませんか?
そんな中で自分のやるべきことに妥協せずに取り組んでいこうと思えば、机におのずと向かうことになると思います。
自分が置かれている環境を変える手法
最後に、自分の周囲の環境を変化させることで行動を変えるという手法です。
人間は現状維持が大好きなので、ともすると今の環境に慣れてしまい意識も停滞しがちです。あえて置かれている環境を変えることで、心境に変化を与えて、やるべきことに自分を向かわせるというのもよいと思います。
机の上にあるものをすべて一気に排除して、平らにする。
皆さんの学習環境の多くは自分の部屋の勉強机、または自宅のリビングなどになるでしょうか。
そこに自分の意識を勉強からそらすものはありますか?
机の上をきれいさっぱりまっさらにして、問題集とノートだけにすると、そこに向き合わざるを得なくなります。
具体的なやり方としては、段ボールなどの大きめの箱を持ってきて、机上のものを何も見ないでまとめてその箱に入れて、目につかないところに片付けます。
少し荒療治ですが、とても効果的です。
図書館や塾の自習室に出かける
自宅や自分の部屋ではすぐに切り替えられないという場合は、塾の自習室や図書館を使うとよいでしょう。ここには関係ないものがありませんので、けた外れにはかどるはずです。
ただし、図書館は朝いかないと席が取れないとか、自習室も通っている塾によっては席が足りないことがあるかもしれません。
自習室や図書館は最強の環境ですが、思い立って使うのではなく、あからかじめ予定に入れておいて計画的に使う方がよいでしょう。
また、自宅からの距離によっても使いやすい、使いにくいがあると思いますので、注意が必要です。
【自習室・図書館依存のデメリット】
自習室や図書館に対より過ぎると以下のデメリットがあるので注意しましょう。
・図書館や塾が閉まると途端に学習効率がものすごく下がってしまう。
・自宅での学習が全然できなくなってしまう。
長い目で見た場合には、自宅で学習できるようにしておかないと、いろいろ困ることが出てくるはずです。自習室が開いていないときの学習を自宅でできるように、自宅学習の体勢も併せて作っておくようにしておきましょう。
入浴やシャワーなどで血圧を上げる
これは、眠気覚ましなどによく使われる方法ですが、(冬場は特に)熱いシャワーを浴びてリフレッシュをするというものです。
ぬるいと居心地がよくてかえって風呂上りに眠気が増す可能性がありますので、少し熱いくらいの温度で短時間シャワーを浴び一気にリフレッシュします。
その後、勉強机に向かってやるべき課題に向き合うことでスタートが切れることがあります。
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