こんにちは。まさおです。
入試においてまことしやかに使われる言葉に「記念受験」という言葉があります。個人的には記念受験などという言葉は駆逐したいのですが、意外と多く実行されている入試です…(笑)
今回は「本気で合格したい人が合格する」というテーマです。
「合格したい人」から「合格する」というのが真実
一定の高倍率の入試において、合格通知を手にするために必要なマインドは何かと言われれば、「合格したいという意志を強く持っていること」が挙げられます。
そんなの当たり前ではないかという人もいると思いますが、受験生のマインドをよく見てみると、意外と合格にこだわっていない受験生が多いことに驚かされます。
・この学校は受かったら奇跡。今の実力ではたぶん無理。
・オリンピックと一緒で受験することに意義がある。
などとうそぶく受験生も多いようです。
実際はそのような発言をした学校に合格するケースは稀で、よほどボーダーラインより高い成績を普段からとっているか、格下の学校を受験した場合くらいです。
受験は「合格したい人」から順に「合格する」ものだと心得るべきです。
たとえ冗談でも不合格を認めるような発言をするのは良くないです。
今や、「記念受験」という言葉が市民権を得てしまい、合格可能性の低い学校の受験を「記念受験」と言ってしまう風潮があるようです。合格したい気持ちが少しでもあれば、「記念受験」という言葉を使うのは不適切です。こんな言葉を使っていると本当に合格できなくなってしまうということを知ってほしいです。
「不合格禁止」というプレッシャーで気持ちも引き締まる
自分はかつて、教え子によく言っていたのは「不合格禁止」という言葉です。
これを言うと、党の受験生たちは少し驚いた顔をするのですが、背景を以下のように説明していました。
「最初から不合格のつもりで受ける入試であれば、その受験料はもったいないから、家族で焼肉でも食べに行くお金にしてほしい。高い受験料を払って受験に行く以上は、必ず合格通知をもらってくるという強い意志を持って試験場に行ってほしい。それでも合格できないのが入試なので、最初から負け前提で行ったら絶対に負ける。戦いに行く意味がないなら出願しない方が親御さんもみんなもハッピーだよ。」
という具合です。
一方で、入試前にこの話をすると、受験生の心が引き締まるのも事実で、いい加減に捉えていた入試に対して、真剣に向き合いなおす受験生が出て来ます。
逆に言うと、これを言わないといい加減な「ぬるい気持ち」のままで本番に向かってしまったのではないかと思ってしまいます。
不合格には絶対にならないという強い気持ちをもって入試本番に臨めば、そういう心持に慣れていない受験生よりははるかに善戦するはずです。
志望校合格へのこだわりを持ち続けることがとても重要
入試直前にこれは「いわずもがな」なのですが、合格へのこだわりを受験生本人が持っているかが全てのスタートです。
本気で合格したければ、合格最低点を突破するために自分が何をすべきかもきちんと把握できるはずです。
自分が何をすべきかがはっきり見えていれば、後は残り時間でそれをやり切るだけです
それがやりきれないということは、「合格へのこだわり」が他の受検生よりも弱いということなのでしょうから、合格できなくても仕方がありません。
周りの受検生との1点差の勝負で合否が決まるわけですから、塾の先生といつまでにどれだけの内容を仕上げればよいかを確認したら、わき目もふらず、それをやり切るべきです。
そこにどれだけの強い意志があったかで、合否も決まりますし、その後の人生においてクリアすべき目標が見つかったときの対応にも差が出てきます。
受験勉強は、志望校の合否以上に大切なことを教えてくれるはずです。
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