【ジェンダー平等議論】男子校・女子校は共学に移行すべきか?

ジェンダーフリーで男女別学校は共学に移行すべきか 教育に関する政策
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
2022年は教育におけるジェンダー平等の議論が相当取り上げられる年になると思います。
その中で必ず話題になってくるのは、「男子校」「女子校」のような男女別学校の是非です。
今回のテーマは「男子校・女子校は共学に移行すべきか?」です。
個人的には、ジェンダー平等と男子校・女子校の存在は両立するので、共学化移行は不要と考えています。

ジェンダー振りと共学化議論

◆学校におけるジェンダーフリーとは何か
生徒が自分の心の性別に合わせた指導が受けられる環境にすること
⇒男子校・女子校・共学校を選択できればOKと考えるべき
◆共学校内で男女の役割分担が何となく決まっている方が問題
⇒体育の授業も性別で内容を分けるのではなく、男子的な内容と女子的な内容を生徒が選べるべき
⇒生徒会や部活の役割分担が性別を根拠に分かれているとしたらそっちの方が問題
※性別にかかわらず受けたいものを選べるようにすることが大事

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男子校・女子校はジェンダーフリーに反するか

2022年は教育におけるジェンダーの問題が多く取り上げられてくると思います。
制服や校則の問題が最初にあがってくると思いますが、東京都の男女別定員の問題なども話題になるでしょう。

その延長で、男子校や女子校の存在についての議論が出てくる可能性が高いです。
果たして、男子校や女子校は今後、廃止⇒共学化するべきなのでしょうか?

国立・公立の別学校の存在

Wikipediaによると、現在、全国にある国立・公立の男女別学の高校は58校で、うち2校が2022年度から共学化の予定です。

国立では、最難関の筑波大付属駒場(男子)とお茶の水女子大附属(女子)の2校が男女別学校です。

効率は栃木・群馬・埼玉に多く、特にいわゆる偏差値の高い進学校に男女別学が多く残っているという特徴があります。

埼玉の浦和高校と浦和第一女子、群馬の前橋高校と前橋女子、栃木の宇都宮高校と宇都宮女子といった伝統校が男女別学を貫いています

福島や宮城では男女別学だったトップ校を共学化してきましたが、伝統校ほど男女共学化に対する反対の声も大きかったという事実があります。
これは、県の中枢にいるOBが自校の共学化に対して抵抗感を感じていることが背景にあり、ジェンダーの問題というよりも(卒業生個々の)個人的なこだわりが集まって、全体的な反対運動になっているように見えます。

まさお
まさお

公立トップ校の男女別学校は、よほどの議論があってもすぐに共学化の波には乗れないと思います。国立の男女別学2校が先に共学化できれば、道筋をつけることができるかもしれないと思いますが、筑波大駒場が共学化するとはすぐには思えないです。

男女別学も選択肢として選べることが大事

ジェンダーフリーの議論の中でよく言われることが「平等」「公平性」の問題です。

しかも、男子だけこうであるのはおかしいという議論がメインで、女子だけこうであるのはおかしいという議論はあまり出て来ません。

都立高校の男女別枠募集の議論も、女子が男子よりも合格最低点が高いために大きな問題となっていましたが、仮に逆で、男子の方が女子よりもボーダーラインが高かったらここまで盛り上がっていないような気もします(実際に確かめることはできませんが)。

重要なことは、男子校も女子校も出願したいと思った人が出願できることが大事で、教育現場をすべて男女平等にすることがジェンダーフリーの本質ではないということです。

心が男の子の女子が男子校を受けたいと思えば男子校を受けられることが重要で、見た目や体の性別を制約条件とせずに、選択肢を平等に与えることが大事になってきます。

それができれば、存在としての男子校や女子校には何の問題もないと思います。

まさお
まさお

東京以外の公立高校の入学願書から性別欄がなくなったというニュースがありますが、本質的には何の進歩もない、取るに足らない事実だと思います。
それによって入学後の生徒の扱いを本当に性別によらずに行えるかどうかがポイントになるはずです。

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外見で男女を判断しない教育が可能か

ジェンダーフリーの教育現場とはどうあるべきなのでしょうか?

一言で言えば、「外見で男女を分けない教育」ということになると思います。

たとえば、体育の授業は男女別でグループ分けをして、扱う内容なども変えていますが、これは体力的な問題もあり歩い意味合理的な部分もあると思います。

一方で、心が男子の女の子は本人が望めば、男子の体育のクラスに入れるようにするべきですし、心が女子の男の子は本人が望めば女子の体育のクラスに入れるようにするべきだと思います。

制服の問題もそうですが、この子は男の子だからこっち、この子は女の子だからこっちという枠組みを大人が与えるのではなく、本人が選べるようにすることが大事です。

そして、その際に教員や周囲の生徒が奇異な目でその光景を見ないような教育が同時に行われなければなりません。
ここが一番難しいと思います。日本は伝統的に「男子はこうあるべき」「女子はこうあるべき」というイメージが強く、それに外れる存在を異端としていじりたがる傾向が強いように思います。

まさお
まさお

今年何回か出てくるであろう、ジェンダーフリーの問題で専門家がどのような意見を言ってくるか注目したいと思います。
とても時間のかかる議論だと思いますが、成否のカギは大人が意識を変えられるかだと思います。

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