こんにちは。まさおです。
3/3、福島県教育委員会は同日行われた県立高校入学者選抜学力検査で出題ミスがあったと発表しました。その内容と対応が少し微妙なので取り上げたいと思います。
今回は「福島県立高校入試の出題ミスについて」です。
福島県教育委員会による発表
3/3、福島県教育委員会は同日行われた県立高校入学者選抜学力検査に出題ミスがあったとして、全員に得点を与える措置をとると発表しました。
お知らせの現物は以下から確認が可能です。
令和4年度福島県立高等学校入学者選抜学力検査を受験された皆さんへ
以下に訂正箇所を掲載しておきます。
このミス、どう思いますか?
これまで色々なミスを見てきましたが、ここまで人を食ったようなミスは初めてだと思います。
事前の校正がどうなっていたかわかりませんが、各教科の専門性がなくても気づけるミスなので、入試問題でこのようなミスが出るのはお粗末としか言いようがありません。
安易な全員得点措置は避けるべき
このブログでは何度も言っていますが、安易に全員に得点を与える措置をとるべきではありません。
全員得点とすると、事実上生徒が自分の力で獲得できる得点が変わることとなり他の教科とのバランスも崩れますし、その問題ができたはずの生徒とできなかったはずの生徒の差がつかず、合否の運命を変えてしまうことも十分あり得るからです。
今回の社会科の問題は公民分野で、憲法27条や日本国民の権利と義務についての知識がないと回答ができない問題で、正答率は少し低く出るだろうという問題です。
この問題をなかったことにするのは少なからず合否への影響が出るだろうと思います。
今回のようなミスが事後に分かってしまった場合、全員得点としないことの方が批判が大きいだろうというのは間違いないので、判断としてはやむを得ないと思いますが、このようなミスが起こるチェック体制は非常に問題だと思います。
入学者選抜の飼育身として学力検査を続ける限り、常に出題ミスのリスクと向き合い続けなければなりません。学力試験の物量を減らすとか、内容重視の小論文などと面接で5段階評価くらいにまとめるとか、制度自体の変更検討も進めるべきだと思います。
世の中的に、ミスにどんどん不寛容になっているので、時代の変化に合わせた制度変更の検討も必要だと思います。
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