高校受験や大学受験、義務教育ではないので受けたい人だけが受ければよいという建前になっていますが、世の中的には受験するのが当たり前という風潮がはびこっています。
皆さんの中には、自分の意思とは関係なく受験勉強に「巻き込まれた」人もいると思います。
本当に受験なんて意味があるのでしょうか?
今回は勉強の意味を考える前編を受けて、受験の意味に切り込んでいきたいと思います。
受験をする意味
皆さんはなぜ受験をするのかという問いになんて答えますか?
将来のため?
行きたい学校に通うため?
どんな理由でも本人が納得していれば正解なのですが、もう少し高い視点から受験の意味を考えたいと思います。
受験をする理由は?
これまで、学習塾で多くの受験生の志望校選びや合格後の成長を見てきて感じる受験の理由は以下の通りです。
結論=自分が成長する最適な環境を選ぶために受験をする。
では、自分が成長する最適な環境とは?
・自分の考えを認めてくれる仲間がいる場所
・自分に刺激を与えてくれる人との出会いの場所
・卒業後も本音で語り合える仲間を得られる場所
自分の興味や関心事を極められる場所
学校は社会に比べると安全な場所です。イジメなど人間関係の問題がなくはないですが、札場っとした大人社会に比べれば助けも求めやすく、比較的安全といってよいでしょう。
守られた環境で本当にやりたいことに打ち込めるのは後の人生にとって、本当に貴重なかけがえのない時間です。
そんな時期をどんな学校で過ごすかは大きな選択です。行きたい学校が見つかっている人にとっては、受験をしてでも行きたい学校に入る価値があると言えるでしょう。
自分がやりたいことに打ち込める安全な場所を選ぶために受験に備えているのです。
自分の考えを認めてくれる仲間がいる場所
高校も大学も同じような目標や学力の人が集まります。そこでは価値観などが同じ仲間が見つかりやすく、生涯付き合う友人となることも多いです。
高校生や大学生の時期は、情報も偏りがちですし、判断も正確ではないことも多い。しかし、誤りならその誤りを認めて一緒に成長できる友がいることがその後の人生の財産になります。
その意味でも、お互いを認め合える仲間がいる、自分の居場所がある学校を選択することが大事です。
自分を受け容れてくれる仲間と出会える環境を手に入れるために受験をするのです。
自分に刺激を与えてくれる人との出会いの場所
高校や大学時代は損得なしの人間関係が築ける貴重な時間です。
そこには自分とは全く異なる世界観を持つ人とや出会いがあります。
バイオリン職人になる夢を持ってイタリア留学を考えていたり、ラグビー部でヘロヘロになるまで練習しているのになぜか定期テストでは学年トップだったり…。
そんな、すげ〜ヤツを間近に見て自分はこんなじゃダメだなと刺激を受けることができたら、親にあれこれ言われるより何倍もやる気が出るはずです。
同じ入試を突破してきたからこそ出会える刺激し合える仲間もかけがえのない財産になります。
自分を奮い立たせてくれる、尊敬できる仲間と出会うために受験をするのです。
卒業後も本音で語り合える仲間と出会える場所
高校や大学でであった友人のうち、本当に気の合う何人かは、生涯の友として卒業後も会い続けることになると思います。
高校卒業時は大した違いのなかった友だちも、20年ほど経つと全く異なる人生を歩んでいるはずです。
同じクラスで一緒に勉強していた友達が、弁護士や外科医、国家公務員や企業の研究職員などになって再会するのはとても価値があり、面白いことです。
大人になるとそれぞれの立場などから本音の話がしづらくなるものですが、高校や大学の同級生は昔に戻って本音で悩みを相談しあえる仲間になれるものです。
長い人生で本年で語り合える仲間とであるために受験をするのです。
これからの時代、学歴は意味を持たなくなる
受験をするのは、決して学歴を手に入れるためではありません。上記の通り自分が成長できる環境を選ぶためだと考えるのがよいと思います。
かつて、日本は学歴社会と言われ、学歴があれば人生安泰だといわれた時代がありました。
しかし、今の時代は学歴がものをいうのは就職の1次面接くらいです。
東大・一橋・東工大・早慶レベルになれば、1次試験・書類審査はやはり通りやすいようです。
ですが、社会人になって一線で活躍し続けるには、履歴書に書かれた学校名ではなく、その人本人の実力が試されるのです。
学歴よりも自分の人間的な成長を中心に据えた考え方が現代にはあっています。
まとめ
・受験は自分が成長できる環境を手に入れるための過程
・受験を経て目標校に合格すると、かけがえのない仲間や経験が手に入る可能性が高い
・学歴そのものはこれから意味が薄れてくる。自分の実力をいかに磨くかが重要
皆さんも自分がより成長できる環境を手に入れるために目の前の受験を乗り越えてください!
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